[ビアバー,ブルワー]2016.2.28

さかづきBrewing 3/1(火)北千住にオープン

東京都足立区、最近人気度が高まっている北千住の東口から徒歩3分。商店街から1本脇道に入ったところに3/1(火)待望のブルーパブがオープンします。

自分の理想のビールと場を求めたブルーパブに

店名はさかづきBrewing。店名の由来は「お察しの通り、杯(さかずき)とお酒好きをかけています。杯を酌み交わすなど、酒が取り持つ場というのがありますよね。さかづきBrewingで、和気藹々、気軽に楽しく杯を交わしていただけますようにと願いを込めました」

ロゴについては「月の杯、杯を月に例えるという意味、月のように美しい杯という言葉をモチーフにしました。そして、杯の『ず』を『づ』にしたのは女性らしい月をモチーフにしたかったからです」と熱く語ってくださったのは代表でもあり、醸造担当するのは金山尚子氏。国内大手ビールメーカーで長年、醸造、商品開発を担当してきた経歴をお持ちのブルワーさんです。

曲線を多く用いることで、柔らかな雰囲気をだしている

曲線を多く用いることで、柔らかな雰囲気をだしている

大学院で微生物学を専攻。元々、ビールが好きであり、ビール会社で酵母の研究を志望し、大手メーカーに就職されました。しかし、配属されたのは工場の醸造セクション。そこで醸造に携わるようになりました。「醸造を担当しているうちに自分が想うビールを造りたい」と考えるようになり独立することにしたそうです。

「開業の場所を決めるにあたり、数ヶ月かけて東京中の街を歩き回りました。その中で、とりわけ活気があって、住む人々のエネルギーを肌で感じたのが北千住でした。魅力的でした。歴史あるたくさんの商店街が駅を中心として枝葉のように伸びています。古い下町の情緒を残しつつ、しっかりとした基盤を持つ住宅街には、若いファミリーや学生の方も多く住まわれていて、新しいモノも積極的に受容してくれる雰囲気がありました。さらに、元々、沿線には、かつての勤め先があり、北千住で飲む機会が多く、馴染みの場所だったんです」と北千住に店舗を構えた理由を教えてくださいました。

金山氏の豊富な経験から造り出されるビールには楽しみがつきない

金山氏の豊富な経験から造り出されるビールには楽しみがつきない

しかも、店舗の場所は駅から徒歩3分と好立地です。しかし、北千住は地元では好立地の空き物件がなかなか出ない場所として有名なところで、実際に「この場所が見つかるまでかなりの時間がかかりました」と店舗が決まるまでは苦労もあったそうです。

お店は『1人でもフラッと立ち寄って、ビールを楽しめる空間を目指しました』。店内にはカウンター席もあり、気軽に立ち寄って、出来たてビールを楽しむことができます。

気になるビールは4種類。アメリカン・ペールエール、ドライスタウト、イングリッシュ・ブラウンエール、そしてヴァイツェンの4種類です。「今後はさらに種類を増やしていく予定です。最大10タップを目指します」とバリエーションも増えていく計画です。

今後はさまざなビール造りにチャレンジしていく予定。どんなビールが飲めるのか常にチェックしておこう

工場も自らが設計し、1つ1つ組み立てを行っている。ブルワーは醸造だけではなく、こうした機器の管理も行える技術が必要なのだ

オリジナルビール他にあのビールを最高の状態で

オリジナルビールの他に大手国産メーカーのビールを飲むことができることも特徴の1つです。大手メーカーで醸造を担当してきた金山氏。製造の裏側、造り手の努力を知っている、そして、ブルワーとしての経験を培ってきたバックボーンとなるビールにはたくさんの思いと考えがあって提供することに決めました。

「クラフトビール、国内大手ビールと区別せず、ビールが取りうる自由な表現の一つとしてそれぞれの魅力を楽しんでほしい」

造り手だからこそ惹き出せる大手のビールを飲んでほしいと思います。

料理はドイツ料理で経験豊富なシェフが担当

さかづきBrewingのもう一つの目玉は料理。ドイツ料理店で腕を振るってきたシェフがビールに合うメニューを考案。気になる料理のラインナップはドイツ系になるのか訊いてみると「いえ、そんなことはなく、ビールに合う料理を提供していきます」と答えてくださいました。

その内容はDLG(ドイツ農業協会)で金賞を受賞したこともあるマイスターの造るソーセージ・ハム、3日かけて仕込むスペアリブ、隠し味が決め手のジャーマンポテト。そして、パスタ・ピザ・ピラフとバラエティに富んだメニューです。

【追記】

1人でも気軽に飲みに来れる場所がコンセプトということで、お一人様限定ほろ酔いセットメニューの販売が決定されます!

スペアリブをはじめ、ビールに合うメニューを豊富が揃っている

スペアリブをはじめ、ビールに合うメニューを豊富が揃っている

既に今年に入りFacebookページを立ち上げ、着々と周囲に知られていく存在になっていたためか、皆さんから期待のメッセージにプレッシャーを感じるといいながらも、その表情からは期待感が溢れ出ていらっしゃいました。

日光へ続く、日光街道最初の宿場町、千住に誕生するさかづきBrewing。オープンが楽しみです!

 

◆さかづきBrewing Data

住所:東京都足立区千住旭町11-10

電話:03-5284-9432

FAX:03-5284-9439

E-mail:shoko178_ilbeer@yahoo.co.jp

Facebook:https://www.facebook.com/sakaduki

営業時間:平日…16:00~22:30(L.O. 22:00)

土 …13:00~22:30(L.O. 22:00)

日 …13:00~21:30(L.O. 21:00)*祝前日の場合は、22:30まで

定休日:月曜日・火曜日

さかづきBrewingブルワリーレポートブルーパブ北千住

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

こぐねえ(木暮 亮)

ビールコンシェルジュ

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは4000種類以上(もう数え切れません)。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」「うちの逸品いかがですか?」「Beerに惹かれたものたち」「ビール誕生秘話」「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

●音声配信アプリstand.fmで、ビールに恋するRadioを配信中
PodcastSpotifyでも聞けます。

【メディア出演】
<TV>
●テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
●テレビ神奈川「News Link」
<ラジオ>
●TBSラジオ「鈴木聖奈LIFE LAB~○○のおじ様たち~」
●JAPAN FM NETWORK系列「OH!HAPPY MORNING」
<雑誌>
●週刊プレイボーイ(2019年2月11日号、2020年12月28日号、2022年12月12日号、2023年10月9日号) ●DIME(2019年4月号)●GetNavi(2020年2月号) ●週刊朝日(2020年6月12日増大号)●食楽(2020 SUMMER No,116)●週刊大衆(2021年4月19日号、2021年7月12日号、2022年6月20日号)●BRUTUS(944号 2021年8月15日号)●東京人(no.463 2023年3月号)●BRUTUS特別編集 増補改訂版 クラフトビールを語らおう!
<Web>
SUUMOジャーナル ●みんなのランキング ●この秋新しい恋をスタートしたいあなたに贈る!ビール恋愛心理学 ●初心者にも!プロがおすすめする絶品クラフトビール&ビアグラス ●プロの逸品 ●SORACHIの集い
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