[コラム]2016.9.18

《Go!Go!飲み鉄》第6回 しなの鉄道「それいけ、軽井沢高原ビール号」の ロングラン列車ビア旅

【秋のビールって、色気がありますよね】サケコこと宮原佐研子(みやはらさとこ)です♪

実り豊かな秋。秋色のビールがたくさん登場してます。あなたが月を見上げて飲みたいのは、どんなビールですか?
ゴクゴク、プッハー!が夏の醍醐味なら、秋の恵みを小皿に盛って、瓶ビールで「まま、一杯」なんてお酌で飲む……な〜んて、ええなぁ。

今回は、秋の深まりがひと足早い、長野を走る、しなの鉄道のビール列車に初乗車してきました!

[CONTENTS]************************

□ 1968(昭和43)年製の169系急行列車が走るしなの鉄道
□ しなの鉄道初クラフトビールのビール列車
□ 信州上田塩田の恵みが詰まったお弁当はこちら
□ じわじわヤッホーパワーが炸裂し始める……
□ 秘密の “ ふるまい ” もありました
□ 今回のお気に入り♪
[おまけのもう一杯♪]沿線のビール情報 〜ハルニレテラス 村民食堂〜
□ しなの鉄道『納涼ビール列車2016 それいけ!軽井沢高原ビール号』 乗車情報
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しなの鉄道は、軽井沢駅から篠ノ井駅の区間、そして、長野駅から妙高高原駅の北しなの区間を走る鉄道です。沿線には、憧れの避暑地、軽井沢はもちろん、小諸、真田一族ゆかりの上田、千曲川、美ヶ原高原などなど……。四季それぞれ魅力あふれる、風光明媚な土地を駆け抜ける鉄道です。
しなの鉄道
元は官設鉄道として、1888年(明治21年)に上田ー篠ノ井間が開通。1914年(大正3年)には信越本線と改称し、地元の足として、または、観光客の移動手段として、複線化などの充実を図ってきました。
1997年、長野新幹線が開通するにあたり、並行して走る軽井沢ー篠ノ井間が、しなの鉄道線として開業。懐かしさと親しみのある、JR東日本から譲渡された車両「169系急行列車」を使い運行。現在は、2014年より、話題の観光列車「ろくもん」も運行し、いろんなメディアにも取り上げられています。

そのしなの鉄道が、今年も7月〜8月にかけて、大手メーカーのビールが開催日別に飲める「納涼ビール列車2016」を、全7回運行。6月の開催日程発表には「長野は名だたるクラフトビール醸造所もたくさんある。是非、クラフトビールVer.も開催してほしい」という声も上がり、とうとう今年、追加の初開催となったのが、今回乗車した「それいけ!軽井沢高原ビール号」です!
軽井沢高原ビール号

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しなの鉄道初クラフトビールのビール列車で乾杯!

今回の車内で飲めるビールは、軽井沢高原ビールの『ワイルドフォレスト』が飲み放題のドラフト、そして、1缶ずつ提供されるのが、2016年の限定販売『軽井沢高原ビール シーズナル』、また、9月1日から限定販売している『軽井沢高原ビール 2016年秋限定』です。ご存じのように、軽井沢高原ビールはヤッホーブルーイングが醸造する、軽井沢を代表するビールです。
軽井沢高原ビール

それでは、みんなでカンパーイ!!
軽井沢高原ビール

用意されたドラフトビールは200ℓ。乗車は118名ということで、一人当たり最大1.6ℓ飲める計算です。それぞれの車両には、しなの鉄道のスタッフはもちろん、ヤッホーブルーイングのスタッフも各1名乗り込み、ビール提供などをサポートしています。
軽井沢高原ビール1号車担当のもっちーさん
軽井沢高原ビール号3号車担当のおかぽんさん

3種のビールの味わいチャートも、一人に1枚ずつ用意されていて、飲み比べやお弁当とのペアリングが楽しくなりますね。
軽井沢高原ビール

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信州上田塩田の恵みが詰まったお弁当はこちら

さてさて、ビール列車のお楽しみ!こちらが今回のお弁当。早速、蓋を開けてみましょう。
軽井沢高原ビール
ジャ〜ン!これが「彩り豊かなカラフルイタリアンの幕の内弁当」です!
軽井沢高原ビール
信州上田の四季の風景をイメージしてつくられたというお弁当のメニューは、具たくさんのスペイン風オムレツ 信州産ハーブ添え・地元野菜のグリル・かぼちゃの洋風サラダ 人参と大根のピクルス・国産チキンのロール巻き・ぶりの香草焼き・ライスコロッケ 自家製トマトソース添え・チキンライス・信州上田塩田産こしひかりのごはん、です。
春の花々、夏の鮮やかな緑、秋の紅葉、冬の冬景色……。信州上田の四季の風景をイメージして、地元の人気レストラン、リチェルカが作りました。

こちらは、今回の列車に、プライベートで同期の皆さんと参加したヤッホーブルーイングのいわっちょさん。
軽井沢高原ビール号
お弁当のおいしさは、この笑顔で説明不要ですね♪
軽井沢高原ビール
暮れなずむ車窓も素敵です。

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じわじわヤッホーパワーが炸裂し始める……

何と言っても、このしなの鉄道のビール列車の魅力は、最大3時間35分のロングラン飲み放題ができること!その行程は、上田駅をスタートして、長野に向かい、その後長野ー小諸間を1往復する長丁場。運行区間の12駅を停車するタイミングで自由に乗り降りできるのが、他の鉄道会社のビール列車にはない設定。

17:40に上田駅を出発し、駅に停車するごとにだんだん座席が埋まり始め、18:32に長野駅を出発したあたりで、だいぶ座席が埋まった感じです。そんな設定が幸か不幸か、一同に揃うタイミングが難しいので、乗車のみんなで乾杯するなどのイベント的なことはなく、乗り込んだ順に、個々のグループがそれぞれに楽しむ様子が見られていました。
軽井沢高原ビール

……が、やはり、そんなことで満足するヤッホーブルーイングさんではありませんでした。
停車した駅で、私がトイレに行って戻ってくると、車内の空気は一変!それまでは、個々に楽しんでいた車両のムードが、あっという間に大盛り上がりの撮影大会(自主活動)に!!
軽井沢高原ビール
軽井沢高原ビール
老若男女、すべてを楽しくさせてしまうパワー炸裂、いや、爆裂です!!
「超宴」をはじめ、とにかく楽しいイベントや仕掛けを放ち続けるヤッホーブルーイングの皆さんの「凄さ」を、改めて目の当たりにいたしました!

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秘密の “ ふるまい ” もありました

座席に用意されたお弁当に一緒に同封されていたのが、こちらの “ ふるまい ” 引換券。
軽井沢高原ビール
小諸駅停車中のみ使えるという、秘密のチケットです。なんだろうと、小諸駅に到着して、指定の場所に向かうと……
軽井沢高原ビール号
熱々のソーセージが待っていました!そろそろお弁当も空になってきた頃の、ふるまい、嬉しいサービスです。ちなみに駅の構内では、新鮮野菜も販売されていました。
軽井沢高原ビール号

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今回のお気に入り

ビール列車の乗車記念証明書。硬い、昔の切符で作られています。
軽井沢高原ビール号
裏を返してみると…… あれ、0001 ?
軽井沢高原ビール号
みんな、この番号だったのかしら?もし、そうでなければ、ラッキー☆

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[おまけのもう一杯♪]沿線のビール情報 〜ハルニレテラス 村民食堂〜

しなの鉄道の納涼ビール列車は、今回のみならず、通常ver.でも同様の行程と乗り降り設定。なので、全行程を制覇すれば、たっぷり幸せのビール漬けになれます。
が、せっかく軽井沢周辺まで足を伸ばしたなら、星野リゾートが運営するハルニレテラスで0次会の一杯はいかがでしょうか?
ハルニレテラスは、JR軽井沢駅から無料のシャトルバスもあり、またしなの鉄道の中軽井沢駅から徒歩20分ほどの場所にあります。今回は施設内の “ 村民食堂 ” で、昼食&ビールを楽しみました。昼間の日差しは眩しかったけれど、施設内にはトンボがたくさん飛び交っていました。
村民食堂
オーダーしたのは、よなよなリアルエール&村民食堂蕎麦セット。
村民食堂
ハンドポンプで注がれた、実にクリーミーな泡をたたえたリアルエール。

蕎麦セットは、付け合わせに信州サーモンの二色丼か季節野菜の天丼が選べます。私が選んだのは、信州サーモンの二色丼。このサーモンの火の通り方が絶妙で、実にやわらかに仕上げられており、リアルエールのフルーティな味わいと抜群の相性です。

のど越しの良いお蕎麦もおいしかったですが、何よりこのそば湯がトロリとして最高においしかった!
村民食堂
実を言うと私、これまでそば湯に対してちょっと否定的でした。。。何を好んで薄めてまで塩分とるんだろう?と思ってましたが、こちらはしっかり一つの料理を味わったような満足度です♪

ちなみにこちらでは、ヤッホーブルーイングのビールの他、長野県内の日本酒の種類なども充実。気になったのは、小布施ワイナリーが造る試験醸造(純米吟醸原酒)。明治、大正、昭和の8種類の酵母でそれぞれ醸造したという少量生産の貴重な日本酒をグラスでも楽しめます!!

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しなの鉄道『納涼ビール列車2016 それいけ!軽井沢高原ビール号』 乗車情報

◯鉄道会社:しなの鉄道株式会社

◯行  程:上田駅17:40発 → 坂城駅17:49 → 戸倉駅17:54 → 屋代駅17:59 → 篠ノ井駅18:06 → 川中島駅18:12 → 長野駅18:18着/18:32発 → 篠ノ井駅18:41 → 屋代駅18:47 → 戸倉駅18:52 → 坂城駅18:57 → 上田駅19:11 → 小諸駅19:27着/20:06発 → 田中駅20:14 → 大屋駅20:18 → 上田駅20:24 → 坂城駅20:33 → 戸倉駅20:49 → 屋代駅20:54 → 篠ノ井駅21:02 → 今井駅21:04 → 川中島駅21:07 → 安茂里駅21:10 → 長野駅21:15着

◯飲んだビール:軽井沢高原ビール『ワイルドフォレスト』・シーズナル『ベルジャン・ゴールデンエール』・『秋限定2016』(アルト)

◯料  金:5,000円(「しなてつファンクラブ」会員は、4,800円)

<料金に含まれるもの>
1.ドラフトビール飲み放題、缶ビール2種各1本、その他ノンアルコール(ウーロン茶、オレンジ・りんごジュース)
2.特製弁当
3.乗車券
4.ふるまい
5.消費税

◯問合せ:しなの鉄道株式会社

「あふれ出す ビールパワーだ ヤッホイズム」
軽井沢高原ビール

ビア旅、まだまだ続きまっせー♪

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しなの鉄道ヤッホーブルーイング軽井沢高原ビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

宮原 佐研子

ビアジャーナリスト/ライター

ビアLover 宮原佐研子です。 ビールの大好きなトコロは、がぶがぶ飲める、喉ごし最高、大人の苦味、世界中でも昼間でも飲める、 果てしなくいろんな味わいがある、そしてぷはぁ〜っとなれる、コトです。
ライターとして、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)/『じゃらん酒旅BOOK 2023』(リクルート)/『うまいビールの教科書』(宝島社)/『クラフトビールの図鑑』(マイナビ)、ぐるなびグルメサイト ippin キュレーター など

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