[イベント]2010.9.22

ベルギービールの分類について

ベルギービールベルギービール・ウィークエンド東京ベルギービール大全

先日行われた「ベルギービール・ウィークエンド東京」でも、45種類のベルギービールが10種類のタイプ別に分類、色分けされていました。

実はベルギーでも明確な分類の基準はありません。
「ゴールデン・エール」と言ってもおそらく通じないでしょう。
ビアカフェに入れば、それぞれの店の取扱銘柄が独自の基準で分類されています。
したがって分類すること自体が無意味だという考え方もあります。
また、さまざまなタイプのベルギービールはどれをとっても個性的で同じものは無く、銘柄の数だけ分類があるということもできます。

しかし、酒屋さんやバーなどで、また「ベルギービール・ウィークエンド東京」のようなイベントで初めてベルギービールを選んだりする場合、また、さらに深めるために別の銘柄を探したりする場合、ある程度の分類があれば目的のものにたどり着く近道になるはず。

その分類方法には、団体によって、著書によって、またそれぞれの切り口によってもさまざまなものがあり、一概にどれが優れている、ということは言えません。

石黒謙吾さんとの共著『ベルギービール大全』では、日本でも比較的定着していると思われる、ベルギービールを世界に広めた伝道師、マイケル・ジャクソンの分類方法を参考に、味、製法、地域性、歴史的背景などを考慮に入れて、もっともわかりやすいと思われる10タイプに分類しています。

野生酵母で自然発酵させる「ランビック・ビール」、
小麦特有のフルーティーな酸味が特徴の「ホワイトビール」、
主に東フランドル地方で醸造される茶褐色の「ブラウン・ビール」、
巨大なオーク樽に入れて熟成させる「レッド・ビール」、
農家が冬の間に仕込んで、夏に飲むために貯蔵しておいた「セゾン・ビール」、
世界7ヵ所の修道院にだけ存在するベルギービールの最高峰「トラピスト・ビール」、
トラピスト・ビールに似たタイプで修道院にまつわるビール「アビイ・ビール」、
アルコール度数が高く、美しい黄金色でフルーティーな味わいの「ゴールデン・エール」、
日本で飲まれる一般的なビールと同じタイプの「ピルスナー・ビール」、
それぞれ造られる地域の風土と深く関わった、個性的な「スペシャル・ビール」、
以上の10タイプ。

今後コラムでも、ベルギービールについてはこの10タイプの分類を基準に書いていきたいと思います。


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この記事を書いたひと

三輪 一記

一般財団法人 日本ベルギービール・プロフェッショナル協会 代表理事

1967年、名古屋市生まれ。
1990年、関西大学商学部卒業。26歳のときにベルギービールと出会い、以来ベルギービールを愛し、仕事でというよりライフワークとしてベルギービール普及に情熱を傾け、毎年ベルギーを訪れている。
2001年よりベルギービールに関する講座、セミナー活動をスタート。
2008年より愛知大学、愛知淑徳大学等でベルギービール講座開講。
「ベルギービールを通じて日本とベルギーの架け橋に」というコンセプトのもと、
講演やセミナーにも積極的に取り組んでいる。
共著に『ベルギービール大全』(三輪一記+石黒謙吾/アートン)、
『ベルギービール大全<新>』(三輪一記+石黒謙吾/アスペクト)。
一般財団法人 日本ベルギービール・プロフェッショナル協会 代表理事。

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