[イベント]2012.1.16

アサヒ ドライゼロのパッケージ~ノンアルコールビールのパッケーについて

2/21に販売開始が予定されているノン・アルコールビール「アサヒ・ドライゼロ」が思わぬ物議をかもしている。

と言うのも、ノンアルコールビールのアサヒ・ドライゼロがアサヒ・スーパードライのパッケージと非常に似ているというのだ。

日本経済新聞のサイトなどによると、同業他社であるキリンやサントリーが「誤飲につながりかねない」と物言いをつけた(危惧を表明した)ということである。

私が見本缶を見た感想は、缶全体がつや消しになっていて、赤い文字で「ノンアルコール」と目立つように書いてあるので問題がないようにも思えるが、確かに全体的には似ているといえるだろう。

それでは、実際に飲んでみると、どうだろうか? 
これまた見本缶を飲んでみたが、アルコール感が無いせいか、スーパードライよりホップのアロマが漂ってくるという印象を受けた。

スーパードライ自体が、ライト・テイストで喉越しを楽しむビールだけに、ノンアルコールビールとの違いを感じにくいという意見もあるのかもしれないが、明らかに「ビールと非アルコール飲料」の違いは感じ取れるわけで、私自身が「飲み間違えるということはない」と断言できる。

もっとも、それはビールを飲み比べる経験値、官能能力を持った人のテイスティングによるものであり、未成年などアルコールに接していない人にとっては、パッケージの類似は「誤飲」の原因ともなりかねないという意見にも耳を傾ける必要があるのかもしれない。
とはいえ、法的な規制に反するものではないわけで、パッケージに関しては各社が独自の判断でデザインして良いということになるだろう。

このような「ビールとノンアルコールビールのデザイン差」はとても興味深かいので、ノンアルコール飲料のパッケージに関して海外の例を調べてみたが、諸外国の「ノンアルコールビール」は厳密には「ローアルコールビール」であり、「お酒はお酒」であるためか、比較的「ビール寄り」のデザイン傾向にあることがわかった。

逆に、ビールに「ビバレッジと見まがうものはNG」という規制がかかるケースを思い出した。
以前、ネストビールの「リアルジンジャーエール」という海外向けのビール・ラベルに、生姜を擬人化したキャラクター・イラストを描いたところ、アメリカから「子供がジュースと間違えて飲む可能性がある」とクレームがついたという経験がある。

さて、話をドライゼロに戻そう。
今回のこのデザインを、日本の消費者はどう感じるのだろうか? 
似ているからダメなのか? 似ているからこそイイのか?

2/21の発売日が楽しみだ。

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001藤原 ヒロユキ

この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。日本外国特派員協会会員。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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