[イベント]2010.11.18

Canned Beer 3

缶に入れる利点を述べてみるといい事ばかりのように聞こえて来そうだが
そう言う事でもない。缶は確かにいい事もあるが小規模な会社にとっては
初期投資がいままでものすごく大きかった。
いままでアメリカ等でビールの会社を起こしたら、ボトリングの機械(瓶詰め機)
を買えば誰でも製品を世に送り出す事が可能だった。そしてボトリングも一本ずつ
手で王冠を閉めて製品化してもいいし、2、3本まとめてビールを入れてくれる機械
でもいいし、毎分数百本ボトリングしてくれるオートメーションされた最新鋭の機械
でもいい。しかもそれらが中古で全部買えたりもする。これは開いたばっかりの
小規模な会社には嬉しい限り。

しかし缶の機械なんていままで小規模にジュース作ってる所以外需要が無かったから
小型の機械は無い、中古もない。数作ってない工業製品は割り高になる。
おまけに原料の缶は大手の工場から卸されるので小さいロットの納品を嫌がった。
小さい会社にはその大量に仕入れなくてはいけない状況は、金銭的にも、倉庫的にも
厳しい。アメリカで成功した缶入れビールの代表Oscar Bluesもこういう問題を一つずつ
解決して今に至る。

最近ではCBC(Craft Brewers Conference)等で小型Canning Machineの展示等も
行われて、アルミ缶の会社も小ロット納品を全面に押し出す所も増えて来た。
ちょっとずつ変わって行くのもビールの面白いところなのかもしれない。

経験から一つ:缶から直接飲んでもあんまり鉄の味はしないが、ボトルの王冠部分から
直接飲むと、王冠の鉄分でちょっとサビみたいな味がする事は多々ある。
どっちから飲むのもいいが、グラスに入れて香りと共に楽しんだ方がおすすめです!


サンフランシスコの『21st Amendment IPA』缶で美味しいビール
はたくさんある。

アメリカビールの情報は
twitter : craftheads
飲むなら : http://craftheads.jp/

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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