[イベント]2012.10.31

英国のリアルエール・フェスティバルで注目の的。日本人醸造家Toshi Ishii醸造の「MINAGOF Pale Ale」

「The World’s Biggest Real Ale Festival:ワールズ・ビゲスト・リアルエール・フェスティバル」は、「J D Wetherspoon」がセレクトした50種類のリアルエールが全英1000店舗のパブで飲めるという壮大なイベントである。

今年は10月24日から11月11日の19日間行われるが、昨年は期間中に3百万パイント(約170万リットル)が飲まれたという、文字通り“世界最大”のフェスティバルである。

今年の50銘柄の内訳は、40銘柄がイギリス国内、10銘柄が他国から選ばれたビール(8銘柄はイギリス人以外の醸造家がイギリスの醸造所に足を運んで醸造したもので、残りの2銘柄はベルギーから持ち込まれた)で、その1つは日本人醸造家Toshi Ishii(石井敏之)がマーストンズ(Marston’s)醸造所に出向き醸造した「MINAGOF Pale Ale」である。

*リアルエールとは、カスク・コンディションエールとも呼ばれるイギリスの伝統的なビール。パブのセラーで樽を寝かせ、コンディショニング(樽内熟成、清澄)をおこなう。炭酸ガスによって押し出す現在の生ビールとは違い、自然で穏やかなガス圧も魅力のひとつだ。
参考サイト: http://www.tokyorealale.org/pc/whats.php

50の銘柄の中に日本人醸造家のビールが含まれていることですら喜ばしいことだが、加えて注目したい点は「ワールズ・ビゲスト・リアルエール・フェスティバル」のインフォメーションで、まず“Toshi Ishiiの参加”が取り上げられていることである。
http://www.jdwrealale.co.uk/static/pdfs/Tasting-Notes-October-2012.pdf

冒頭から名指しで紹介されている醸造家はToshi Ishiiのみで、このイベントにおいて彼がいかに重要な人物として評価され招待されているかがよくわかる。
また、 CAMRA ロンドン支部の会報誌の34~35ページにも「Toshi Ishii is back!」とあり、まさに“Toshi Ishiiの参加”が “今回の目玉”となっている。

現在、Toshi Ishiiは日本を離れグァムで自らの醸造所を経営するオーナーブルワーである。
残念ながら、日本でこの「MINAGOF Pale Ale」を飲むことはできない。
飲むには…。
期間中にイギリスに飛ぶか、グァムに足を運ぶかしかない。
もし、彼が以前のように日本にて居続けてくれたら、今も私たちは気軽に素晴らしいビールを飲むことが出来たはずである。
私達は、エールの本場であるイギリスはもとより世界中からToshi Ishiiの名で知られる国際的に優秀な醸造家をグァムに行かせてしまった背景を悔やむしかないのだろうか?
いつの日か、日本にも Ishii Brewing の支店醸造所(?)が出来ればいいと願うのは私だけではないはずだ。

*現在、Toshi Ishiiのレシピによる「Toshi’s IPA」と「Best Bitter」を日本で飲むことが出来る。興味のある方は是非、お試しいただきたい。
http://r.gnavi.co.jp/e819600/custom2.html
http://craftliquors.jp/

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001藤原 ヒロユキ

この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。日本外国特派員協会会員。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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