[イベント]2013.1.24

Support Local ?

アメリカのビールトレンド
今やアメリカのクラフトビールブームはブームの域を超えつつ地域に根付いた
ドリンクカルチャーになりつつ、今年もまだまだ300以上のブルワリーの申請
が出ている状況。
そりゃまあ、これから数軒無くなり、ダメな会社は淘汰され、多少の数の上下は
ありながら醸造所の数は上昇していくだろうと思う。

そこはお酒であり、人類は常にお酒に異存してきて、高アルコールな蒸留酒よりは
本来、ワイン、ビール、サイダーは自宅で作り、消化されるものだったのだから
自然の流れだろう。この醸造所の数の上昇を止めるのは、アメリカのビールに対する
税金の見直し、と経済の破綻だろう。

税金の見直しは、皮肉にもCraft Beerファンが敵対視してるアメリカの3大ビール
メーカー(今はグループ的に2つ)が政治の場に多額(小国の国家予算並み)のお金
でロビー活動をして法案を何年も押さえ込んで来たのでこれも続くだろう。
MADD等のキリスト教バックアップの禁酒団体が力を付けるとこれも崩れる可能性はある。
経済の上下だけは誰にも何とも出来ないので・・・

今までの数で、町に一軒だけビール醸造所があったら、多少のこと(味、サービス)は
あってもサポートしよう!(応援しよう)という動きがあったのが数年前。
『Support Local』だね。日本の『地産地消』に近い動きというか、流行というか。
『Support your local Brewery』
『Support your local Bar』
とか、のスローガンがバンパーステッカーとかTシャツになってたり。

しかしこれが、町にいきなり10数軒の醸造所、バーが出来て来て、しかも美味しく無いのに
『地元をサポートしろ!他州のビールよりローカル』なんて事になってくると話が変わってくる。
この状況になると、
『Support your GOOD local Brewery,not just it’s Local』
『ただ地元という理由で応援しないで、美味しかったら応援しよう』
になってきた。盲目的に近所だから美味しい、国産だから美味しい、を止めて、
冷静に消費者の目線で、見極め、味わい、賢く消費し、サポートしよう!が最近の動き。

数が増える。消費者にとっては選べる範囲の嬉しい広がり。
数が増える。消費者にとっては自分で選ばないといけない面倒が増えた。
ビール好きにはまたとない良い時代に産まれた訳だ!

選びたい放題の『新春IPA祭り』も開催中。好きなホップを選べる時代!!
渋谷Craftheads、開催中
http://craftheads.jp/

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。