[イベント]2013.2.9

Slavnosti piva tabor ターボル国際ビアフェスティバル②

Slavnosti piva tabor ターボル国際ビアフェスティバル・レポート②:藤原ヒロユキ

「Slavnosti piva ターボル国際ビアフェスティバル」のビアジャッジは4日間行われた。

初日、2日目までは午前9時から午後8時ごろまで行われ、なんと3日目は午前9時から午後10時30分までという長丁場のコンペティションであった。

さらに4日目の10時からは入賞ビールの中から最も優れたビールを選ぶというジャッジとしては夢のようなセクションもあった。(だって、すごく美味しいビールばかりが並ぶのだから。順位がつけづらいほど、高いレベルで競り合っている。)

さて、そんなターボル国際ビアフェスティバルのビアジャッジに4日間フル出場して感じたことは、ジャッジたちが非常に積極的であるということだ。

ジャッジは総勢500名を超え、審査会場のウェイティングテーブルに座っている(常に500人が座っているわけではない)のだが、主催者が「それではこれから○○部門の第1回戦を始めます。審査に参加したい方はジャッジテーブルにお着きください」と声をかけると我先にテーブルに向かうのだ。
まるで椅子取りゲームのようである。
出遅れるとテーブルまで行って「あっ、もう座れない? すみませんでした」とトボトボ帰ってくることになる。

「それではこれから○○部門の審査を始めます」という口上はもちろんチェコ語なので、これを「どういう意味だっけぇ?」なんて言っていては椅子取りゲームについていけないので途中からは「もーなんでもいいからテーブルに辿り着け」という気持ちになり、座ったあとで隣のチェコ人に「で、これ何の部門?」と問うありさまである。
もちろんみんな優しく教えてくれる。なかにはカテゴリーの欄をかわりに書きこんでくれる人もいる。

正直、この先陣争いには驚いた。
日本人なら「お先にどーぞ、席が余ったらやらせていただきますので…」「いえいえそちらこそどーぞどーぞ」といいた感じになりかねないが、ここでは遠慮は無用である。
そしてそれは、何よりも「このカテゴリーのビールを飲んでおきたい」「どのようなビールが出ているかチェックしたい」という気持ちなのあらわれでもある。

さらに驚いたことに、このコンペティションに多くのエールがエントリーされていたことである。
チェコといえばピルスナー!というほど原理主義的な国なのかと思っていたが、とんでもない。
IPA(みんなイパと呼んでいた)やポーター、バーレイワインも存在する。
それも素晴らしいレベルのものが。
聞けばこの2年ほどで一気にエールの人気が上がってきたとのことである。
そしてその流れはスロバキアやスロベニヤなどでも同じだという。
これらはミニピボバル(小規模醸造所)が造るクラフトビールであり、これは世界的なムーブメントが東欧まで来ているということだ。
たった2年で…! 


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001藤原 ヒロユキ

この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。日本外国特派員協会会員。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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