[イベント]2011.1.18

『ベルギービール大全』の撮影ー3

書籍作りの中で重要なポイントが表紙をどうするか。
ビジュアルはイラストなのか写真なのか?
タイトルのフォント、大きさ、色は?
帯の幅、質感、色、コピーは?
考える要素はたくさんあります。

『ベルギービール大全』では、
ボトルの写真しかないというのは僕自身が決めていましたが
その先はmずデザイナーの川名潤さんと打ち合わせしイメージを固めて、
それをもとにカメラマンの森隆志氏と打合せ。

主なボトルを横に並べて、黒バックでいこういうことに。
すると、肝心のラベル部分が帯に隠れてしまう。
帯に印刷してもいいのだけれど、だったら帯の要素は
シールにして上にもっていこうという解決策に。

判型は先に決めたので、まずは大まかなラフを川名さんが作り、
表紙から背表紙を回って裏表紙まで1枚で続くように撮影することになりました。
前と後ろ2列で微妙にずらしていくことに。
次に、その実寸と比率に合せて、まず実際横に何本並べられるかを実験。
わかったところで、銘柄の決め込み。
知名度、中身の種類、ボトルのバリエ、ラベルの色味、派手さ、
などなど複合的に考えバランスを取り決めました。

かっこよく仕上がってとても気にいっているのが背表紙。
黒字にぱっと目立つレフの黄金色のラベルが曲線になって、
ボトルが上にすっと延びている。
ラフの段階でこの構図になっていてこれはいいと思ってましたが
レフでハマったと思います。

写真を撮ってからデザインしたわけでなく
デザインしたサイズや比率をかちっと決め込んで
やったのがうまくいった。

ちなみに、タイトルの濃ピンクは
ベルビュークリークを見たデザイナー川名さんのイメージから。
本文の後ろ1色ページの紙の色もピンクに合せてあるんですよ。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

アバター画像

この記事を書いたひと

石黒 謙吾

著述家・編集者・日本ベルギービールプロフェッショナル協会 理事

1961年 金沢市生まれ。
映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』、『2択思考』『分類脳で地アタマが良くなる』『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『CQ判定 常識力テスト』など著書多数。三輪一記氏と共著に『ベルギービール大全』『ベルギービール大全<新>』がある。プロデュース・編集した書籍も、『ジワジワ来る○○』シリーズ(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ)、『負け美女』(犬山紙子)、『読む餃子』(パラダイス山元)、『ネコの吸い方』(坂本美雨)、『純喫茶へ、1000軒』(難波里奈)、『凄い! ジオラマ』(情景師アラーキー)など、ジャンル多彩に200冊以上。

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。