[イベント]2011.2.4

ベルギービールの夕べ@シャン ドゥ ソレイユ:レポート02

イベントシャン ドゥ ソレイユセミナーベルギービール小西酒造月刊たる

去る1月20日、東京・神田のベルギー料理専門店「シャン ドゥ ソレイユ」にて、「ベルギービールの夕べ」が開催されました。レポート後半は、ベルギー料理とのマリアージュの模様です。

■お料理とのマリアージュに意外なうれしい発見も

前菜からデザートまでの6品に、3種類のビールをそれぞれ合わせます。
ビールを楽しむため、お料理は少量ずつ。ボトル1本を4人で分けていただきました。

■前菜
ベルギー、ガンダ産の生ハム。豚肉と海塩だけで作られる、ゲント地方特産
の生ハム。ヨーロッパでパルマと並び称される素晴らしいハムです。生ハムのやわらかさ、しっとりさには感激しました。そして適度な塩気がビールをそそります。

合わせたビールは、「ヴェデット エクストラホワイト」、「ブーン グーズ」「ミスティックライム」。

生ハムは酸味のあるランビックのブーン グーズとの相性が何気によくて嬉しい発見でした。隣に座っていたご婦人方も、ブーン グーズが一番おいしいとのこと。グーズの中でも酸味がそれほど強くないのもあって、女性に好まれる味だと思いました。

■サラダ
リエージュ風温製サラダ。リエージュ地方の郷土料理で、特産のジャガイモ、インゲン、ベーコンを使った温かいサラダです。特徴はビネガーで味をつけること。バルサミコ酢や甘めのビネガーで風味付けをし、温かいうちにいただくのが基本です。ベーコンの旨みがしっかりと詰まったジャガイモやインゲンもおいしく、家庭でもわりと簡単にできる一品だそう。

合わせたビールは、「ドゥシャス ドゥ ブルゴーニュ」、「エヒテ クリーケン」、「マレッツ ブロンド」。

お料理に甘めのビネガーを使っているので、酸味のあるビールがよく合います。ドゥシャス ド ブルゴーニュはエビチリや酢豚などの中華料理とも相性が
いいらしく、ぜひ試してみたいです。マレッツ ブロンドのフルーティーな香りと程よい苦さはベーコンとの相性がよく、男性に好まれるマリアージュだと思いました。

■ムール貝
そしてムール貝の白ワイン蒸しの登場。ベルギー本国では、バケツのような大きい入れ物にどっさり入って出てきます。

合わせたビールは、「デュベル」「ウエストマール トリプル」「グーテンカルロス ホップシンヨール」。ホップたっぷりの大人のビールと合わせてあります。

ビールを紹介してくださっていた、小西酒造のハンス・ルーベンスさんのご実家がウエストマール醸造所のとなりだったそうで、小さい頃から慣れ親しんでいるビールなのだそう。

ムール貝は柔らかく、スープの塩気とビールともよく合います。食べ方がいろいろあるのだそうですが、ムール貝を洗濯バサミのようにつかみ、別の貝を挟んで食べる方法もあるそうです。食べ終わりは綺麗に貝を重ね並べておくと、その行儀のよさに現地のウエイターも一目置くのだとか。

■メイン
メインは牛ほほ肉のベルギービール煮込みとポテトフライ。フランダース地方の郷土料理で、牛ほほ肉をベルギー産の黒ビールを使い、柔らかく煮込んだお料理です。

ベルギービール広報センターの佐藤ひとみさんも「ここの牛ほほ肉に勝るものはない」と太鼓判を押していました。お料理が運ばれてきた瞬間に、甘みのある濃厚な香りが漂い、香りからして上品。

合わせたビールは、「グーテンカルロス クラシック」「マック シュフ」「ゴロワーズ ブラウン」。アルコール度数も8%前後で、まろやかな口当たりのビールです。

これらのビールは、ナイフもいらないほどのホロホロのお肉と、濃厚でもしつこくないソースとの相性がバッチリで、とても幸せな気分にしてくれます。原田シェフは、お肉の処理に手間隙をかければ、こうやって美味しくなるとおっしゃっていました。シェフの愛情が注ぎ込まれた一品です。

■グラタン
デザートの前にもう一品、シコンのハム巻きクリームグラタンです。ベルギー産のシコン(チコリ)を柔らかく煮たものにハムを巻き、クリームソースでグラタンにしたお料理です。お肉の後のクリームソースはまた美味しく、小皿で運ばれてくると一人一人にチーズの焦げ目がちゃんとついていて、大皿でいただくより贅沢な気がしました。

合わせたビールは、「オルヴァル」「ロシュフォール」「ラ シュフ」。こちらもアルコール度数が高いビールと合わせ、トラピストビールの最高峰のオルヴァルや、ベルギーで最もアルコール度数の高いビールのひとつであるロシュフォール10(11.3%)など、お料理と共にビールも最高峰のものをいただきました。

フルボディーの複雑な味わいがクリームソースを引き立ててくれます。チコリは苦いというイメージがありましたが、苦味は全くなく、ホワイトアスパラのように柔らかくて、お腹いっぱいというのにとても美味しくいただきました。

■デザート
最後のデザートはもちろん、ブリュッセル風ワッフルのバニラアイスクリーム添え。サクサクに焼いたワッフルに、バニラアイスを添えてチョコレートソースをかけた、ベルギー定番のデザート。

合わせたビールは、「ミスティック チェリー」「ブーン クリーク」「ブーン フランボワーズ」と、フルーツ系のビール3種類。お料理にフルーツを出す代わりに、ビールをフルーツ系でまとめることができるのも、ベルギービールならではです。

■スペシャルビール
この会では、これまで紹介してきたビール以外のスペシャルビール2本が登場しました。

「グーテンカルロス キュベ ヴァン ド ゲイゼル」のブルーボトル、レッドボトルです。アルコール度数はそれぞれ11%と10%で、醸造所が年に1回だけ発売するビール。ラベルのデザインになっている、神聖ローマ帝国カール5世の誕生日に仕込み始めます。

レッドの方は、10%とは思えないようなほのかな甘みとスパイシーさが漂うスペシャルエール。ブルーは濃厚でまろやかな口当たりです。提供されたのは2008年のビンテージで、10年〜20年置いても品質は大丈夫。レッドはフリッツと、ブルーはチョコと合わせ、希少なビールをとても美味しくいただきました。

前述のハンス・ルーベンスさんは、現在4歳になる娘さんのエマちゃんが生まれた年に、醸造所から20本ものグーテンカルロス キュベ ヴァン ド ゲイゼルをいただいたそう。娘さんの誕生日に毎年1本ずつ開けて、熟成による味の違いを楽しんでいます。
「ベルギーでは16歳から飲酒できるようになります。最後の4年は娘とも一緒に味わえる。その時が来るのがすごく楽しみです」(ハンスさん)

■ベルギーの醸造所を巡るツアー

この会では、ベルギーの醸造所をまわるツアーの紹介もありました。
「ベルギー魅惑の都市と醸造所めぐりの旅 8日間」、2011年4月13日出発です。
ブリュッセル、オルヴァル、ディナン、ブルージュ、アントワープを巡ります。その中で訪れる醸造所はカンティヨン、オルヴァル、ディベル・モルガット、ヘット・アンケル。ベルギーとビールに精通したコーディネータが同行して案内してくれる貴重な機会です。

お問い合わせは:クラブツーリズム株式会社 渡辺さんまで。
TEL 03-5323-6666

大野浩子/野田幾子


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この記事を書いたひと

野田 幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー

94年にベルギービール、96年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、ビアアンバサダー活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を皮切りに、ほぼ毎年シリーズを刊行。雑誌でのクラフトビール特集の執筆/監修、共著、講習、イベント企画など多数。
食のキュレーションサイト「ippin」でクラフトビールキュレーターを務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nodaikuko/

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