[テイスティング]2013.8.21

ラベルとのギャップが気になる「キュベ・ジェンノーム」―ビアレポート(22)

ベルギーベルギービール

将来、味がありつつもさっぱりとしたおっさんになりたいと思っている私です。

とはいえ、すでにおっさんと言っていい年齢になってはいますけれども。じゃあ、どんなおっさんになりたいかって、こんなおっさん。

Cuvée Jeune Homme

Cuvée Jeune Homme

今回紹介するのは、ベルギーのデ・ライト醸造所が造っている「キュベ・ジェンノーム(Cuvée Jeun’ homme)」というビールです。

デ・ライト醸造所は1997年創業。とはいっても、創業当初は30リットルしか造れない、ホームブリュワーと言ってもいい規模でした。デ・ライトという名前の由来も、オランダ語の「laagte(低い、小さい)」という単語から。醸造所として「創業」と言えるのは2008年のようです。現在は6000リットル以上の醸造釜を使用しています。公式ウェブサイトで調べられるビールは6種類。いずれもラベルにはタッチの異なるイラストが描かれています。

さて、「キュベ・ジェンノーム」のラベルは私の周りの一部の人から「井伏鱒二に似ている」と評判ですが、私はこの見た目を目指しているわけではありません。見た目ではなく、味です。

名前に「Cuvée」とあったり、ラベルに「Oak Aged」と書いていることからわかるように、このビールはオークのワイン樽で4カ月熟成させています。熟成する前には4種のホップを使ってドライホッピング。柑橘を思わせる香りと苦味を付けてから樽で寝かせます。

口に含むと、やはりワインを思わせるような酸味。しかし、赤ワインやフランダース・レッド・エールほど色は濃くなく、ボディは軽めです。ホップの香りや苦味よりも酸味が勝っていますが、どこかに隠れているな、ということがわかる味わい。

夏の暑い時期には、氷を入れてすっきり飲むのもいいかもしれません。氷で薄まったりすると、このビールの特徴が抑えられてしまうかもしれませんが、そうやって自由に飲むのもいいんじゃないかと思わせるのが、ベルギービールの楽しさなのではないかと思ったりします。

ワイン樽で熟成された酸味もありつつ、しっかりした味わいもあり、自由を感じられる。このビールのようなおっさんになりたいと思うわけです。よく見ると少年のような瞳も魅力的。私はまだまだ修行が必要なようです。

あ、そうそう「Jeune Homme」ってフランス語で「若者」って意味だそうですよ。

…若者?

※執筆者注
再度気になって調べたら、ビールの名前のスペルが間違っていました。「Jeune Homme」ではなく「Jeun’ homme」でした。訂正いたします。なお、「Jeun’ homme」とはどうやら「空腹の男」という意味のようです。ラベルとのギャップは…ないですね。

【BEER DATA】
キュベ・ジェンノーム
生産地:ベルギー
醸造所:デ・ライト醸造所
スタイル:ベルジャン・ブロンド・エール
アルコール度数:6.5%

 

BJA1期生 富江弘幸

 

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアジャーナリスト

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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