[テイスティング]2013.10.23

「鉄」の血が騒ぐ…ほどでもない「レッドトロリーエール」―ビアレポート(40)

鉄ちゃんまではいきませんが、鉄道好きな私です。

以前、時刻表の出版社でアルバイトをしていたことがありました。それなりに電車好きではあったのですが、やはりそれを職業にしている人たちとは比べ物にはなりません。電車のモーター音だけで車両を特定できたり、路線図に載っていない貨物駅や貨物のダイヤの話で盛り上がっていたり、自分とはレベルの違う人たちでした。

ですが、レベルは違うものの、自分もそれなりに電車好きではあり、電車に乗ってビールを飲みに行くなんてこともやはり好きです。

で、ビールに電車の絵が描いてあったりすると、そういうものにも飛びつきます。

今回は、サンディエゴのブルワリー、カールストラウスの「レッドトロリーエール」です。

RED TROLLEY ALE

RED TROLLEY ALE

サンディエゴにはトロリーと呼ばれる路面電車が走っており、そこから付けられた名前です。ちなみに、サンディエゴのトロリーは、オレンジライン、グリーンライン、ブルーラインと3路線ありますが、車両はすべてレッド。路線で色分けすればいいのに…と思いますが。

そういうことで、ビールのスタイルもアイリッシュレッドエール(公式には表記がないようですが、beeradvocateではアイリッシュレッドエールとなっています)。苦味は弱めですが、カラメルモルトの甘味を感じます。レーズンのような風味もほんのりと。

新幹線のような速さではなく、トロリーのようにゆっくりと飲みたいビール。秋の夜長にぴったりです。

【BEER DATA】
レッドトロリーエール
生産地:アメリカ
醸造所:カールストラウスブルワリー
スタイル:アイリッシュレッドエール
アルコール度数:5.8%

アメリカ

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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