[イベント]2011.4.1

渋谷のビアバー発・復興協力の「輪」─ tacg(タッグ):カタラタス 藤田賢直さん

AMUSEMENTCATARATAStacgTAP BORROWTHE GRIFFON東北地方太平洋沖地震渋谷

2011年3月15日の午前0時。東北地方太平洋沖地震から3日後、東京・渋谷のビアバー4店舗による「渋谷・東北地方太平洋沖地震復興支援会『tacg(タッグ)』」が発足した。名称は参加店舗「TAP BORROW」「AMUSEMENT」「CATARATAS」「THE GRIFFON」の頭文字を組み合わせたもの。渋谷の飲食店発の支援団体だ。

代表を務めるのは、ビアバー カタラタス(CATARATAS)の藤田賢直さん。同会が発足した経緯や藤田さんの想い、団体のコンセプトなどは、藤田さんのブログに詳しい。藤田さんに、発足時の流れや今後の展望などを伺った。

■節電や自粛ムードで沈みがちな街を元気にしたい

──「Smile is a mirror ─笑顔は鏡─」をコンセプトとしている「tacg」の具体的な活動を教えてください。

1)各店の募金箱や義援金に加え、「tacg」の活動としてビール一杯につき10円を義援金として収めます
2)ハワイのブランドとコラボレーションした「チャリティーTシャツ」を制作、賛同者と賛同店舗で販売、利益を義援金として収めます
3)お花見やバーベキューなどのイベントでチャリティーTシャツを着用するほか、会場でTシャツを販売、利益を義援金として収めます

(詳細はこちらでご覧ください)

──「tacg」を始めたきっかけは。

震災が起き、計画停電が始まってから各店舗で義捐金を集める動きが始まりました。自粛、そして節電や復興募金を口にしながら生活する中、店舗同士で協力して渋谷の飲食店を元気づけたい。そうTHE GRIFFONの山口照尊さんから声があがり、tacgの4店舗がAMUSEMENTに集って討論が重ねられました。

当初「4店舗の売り上げを伸ばす」が目的でしたが、私はもっと長い目で見て被災地に何かできることをしたいと考えました。提案してみると、皆がそう思ってはいるんです。ですが、誰もがどうしたらいいのかがわからない。

しかしながら、もちろん想いは一緒です。長い目でみたいと提案した私が代表になって、やり方を模索しながらやってみようということに決まりました。

■Tシャツで、支援する気持ちと間口が広がる

──お客様の反応は。

志の高い方は既に募金箱へ義捐金を入れてくださっています。でも、私たち飲食店がどう貢献できるか迷うのと同じくらい、お客様方も「被災者・被災地復興の力になりたいけれど、何をしたらいいのかわからない」状態であるとも感じています。

tacgのTシャツは既にデザインが決まりました。元気がでるような明るい色とデザイン。震災云々に関係なくともカッコイイと思ってもらえるはずです。同じTシャツを着た仲間が集い行動を起こすことは、団結力の向上につながります。また、震災日の日付が入ったTシャツを手にすれば、決して忘れてはいけない現実に正面から向き合えると思うのです。

デザインが気に入って買ってもらい、結果的に被災地の役に立ったということであればそれでもいい。間口が広がりますからね。どんな形であろうと最終的に被災者の力になれれば、それが一番です。

Tシャツは、4月の一週目から売れるようにしたいですね。販売はtacgの4店舗以外でもぜひご賛同・ご協力いだだければ心強いです。

■tacgは長い時間をかけて復興を支援したい

──tacgの、今後の展望を教えてください。

この活動は、長いスパンで取り組んでいかなければならないと私は考えています。とりわけ今は福島県の農作物に対する風評被害が酷いですよね。現地でもいま、相当な混乱が起きています。そういった状況の中、こちらから情報の発信をしていければいいのではと。

例えば、「ジャトロファ(ナンヨウアブラギリ)」という植物はバイオ燃料の素になるもので、不毛な土地での生産が可能だと言われています。なにより成長が早いため、早い段階で収入源としての役目を果たすことが期待できます。そういった情報を積極的に届け、起業したい人の手助けをしたいですね。

お客様にメディアの方や省庁の方などもいらっしゃいますから、私たちにできることはないかと相談させていただいている最中です。

個人的には、被災者の方々が起業したり建て直しを図ったりする支援をやっていきたい。大企業は行政や関連会社からの支援が期待できるかもしれませんが、飲食店や美容室のような個人経営は、そうはいきません。若者が再興に立ち上がるタイミングで、同じ個人業者として積極的に応援したいと考えています。

都内でお客様に参加していただける具体的な活動ももちろん考案中です。ゆくゆくは代々木公園のイベントスペースでイベントを開催し、義援金を募りたいですね。

いずれにしても、復興には何年もかかります。tacgも決して一過性ではなく、時間をかけて活動していくもの。震災を風化させることなく、お客様方にご支援いただければうれしく思います。■


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この記事を書いたひと

野田 幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー

94年にベルギービール、96年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、ビアアンバサダー活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を皮切りに、ほぼ毎年シリーズを刊行。雑誌でのクラフトビール特集の執筆/監修、共著、講習、イベント企画など多数。
食のキュレーションサイト「ippin」でクラフトビールキュレーターを務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nodaikuko/

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