[テイスティング]2013.12.4

今年はホップ暴動100周年「ホップライオットIPA」―ビアレポート(52)

IPAアメリカ

争いごとはあまり好きではない私です。

勝負ごと、となると血が騒ぎますが、争いごとはないほうがいいですね。今回は争いというか暴動なビール。ハイウォーターの「ホップライオットIPA」です。

Hop Riot IPA

Hop Riot IPA

ライオット(riot)とは、「暴動」という意味。ホップが暴動を起こしたかのような、強い苦味が特徴のIPAです。ま、IPAですから苦味が強いのは当たり前。この「ホップライオットIPA」はしっかりしたモルトの甘味とのバランスがよく、華やかなシトラスフレーバーが特徴。探そうと思えばいろいろはフレーバー、味わいが見つけられます。

さて、この「ホップライオットIPA」は、実はホップが暴動を起こしたかのような苦味があるから「ホップライオット」という名前を付けられたわけではないようです。ハイウォーター醸造所があるカリフォルニア州で実際に起こった暴動にちなんでいます。

その暴動は「ウィートランド・ホップ・ライオット(Wheatland Hop Riot)」。カリフォルニア州ウィートランドで1913年8月3日に起こった暴動です。これは、ホップを摘む季節労働者たちが待遇改善を求めて起こした暴動で、死者4人を含む多数の怪我人が出るほどのものでした。この暴動から労働者の待遇などが変わっていくことになり、カリフォルニア州では歴史的な出来事となっています。

このホップ暴動が起こったのがウィートランドということで、なんだかビールと関係が深そうな暴動ですね(実際にウィートランドでウィートを作っていたかはわかりませんが)。

で、2013年はこの「ウィートランド・ホップ・ライオット」からちょうど100年。暴動があった8月3日からはちょっと時間が経ってしまいましたが、年が明ける前に飲んでみてはいかがでしょうか。

【BEER DATA】
ホップライオットIPA
生産地:アメリカ
醸造所:ハイウォーター
スタイル:アメリカンIPA
アルコール度数:7.3%


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※記事に掲載されている店舗のメニューや営業時間、イベント内容などの情報は予告なしに変更される場合があります。店舗のホームページやイベントの告知ページなどをご確認の上、ご来店・ご来場くださいますようお願い申し上げます。

日本ビアジャーナリスト協会 公式facebookページ

公式facebookページの右上にある「いいね」をポチッとしてくださいね。よろしくお願いします!

01004富江弘幸

この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアジャーナリスト

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

このエリアに掲載する広告を募集しています。
詳しくはこちちよりお問い合わせください。