[テイスティング]2014.1.4

有機栽培の麦芽とホップ「小樽麦酒ピルスナー」―ビアレポート(61)

ピルスナー

年始早々風邪気味な私です。

おかげで寝正月でございます。体は弱っていてもビールは飲みたくなるのですが、こういうときはIPAのようにニガニガなビールではなく、ピルスナーがいいかな…と。弱った体にガツン! とやられると負けてしまいそうな気がします。

ということで、小樽麦酒の「ピルスナー」。

小樽麦酒ピルスナー

小樽麦酒ピルスナー

小樽市には、小樽ビールというブランドもありますが、今回ご紹介するのは北海道麦酒醸造株式会社の小樽麦酒。ピルスナーの他には、「オタルラガー」「オタルダーク」「オタルエール」を定番として造っているようです。

さて、この「ピルスナー」は「有機麦芽、有機ホップを使用したすっきりした味わいのビール」ということなのですが、「有機」や「オーガニック」とはどんなものなのでしょうか。わかっているようでわかっていない、何やらいい感じがする言葉。

簡単に言うと、「有機」とは炭素を含む化合物のこと。ただ、一酸化炭素や二酸化炭素などの例外もあります。「有機」でないものは「無機」ですが、「無機物」となると炭素以外の元素からなる化合物です。ちょっと難しくなってきますが、農業では無機化合物を使ったいわゆる化学肥料で、大量生産が可能になりました。その一方で、化学肥料を使うことで、生態系を壊してしまったり、その土地が持つ自然の力を失ってしまうことにもなります。

そこで、見直されてきたのが「有機農業」。時間や手間暇がかかるというデメリットはありますが、環境や健康への影響はそれには変えられません。そんな「有機農業」は、化学肥料や除草剤を使わない、遺伝子操作をしない、といったことが基本になりますが、農林水産省では「有機JAS」という認証制度で有機農産物の生産の原則を次のように規定しています(すべての「有機農業」といわれているものが必ずしもこの通りだということではありません)。

農業の自然循環機能の維持増進を図るため、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用したほ場において生産されること。

 

ちょっと小難しい話になってしまいましたが、簡単に「有機農業」を説明すると上記のようなことになります。小樽麦酒の「ピルスナー」は、その「有機農業」で生産された麦やホップを使っているということですね。スッキリと飲みやすいピルスナーで、体調を崩して精神的にもやや落ちているときには安心感のある味わいです。

とはいえ、風邪気味のときに体を冷やすのはよろしくないでしょうかね。では、次はホットビールでも…(くれぐれもお酒と薬は一緒に飲まないようにしてください)。

【BEER DATA】
小樽麦酒ピルスナー
生産地:日本
醸造所:小樽麦酒
スタイル:ピルスナー
アルコール度数:5%

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01004富江弘幸

この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアジャーナリスト

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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