[テイスティング]2014.3.29

ビアタウン・ポートランドの「IPA」―ビアレポート(83)

IPAアメリカオレゴンポートランド

そこそこバスケ好きな私です。

もともとバスケットボール部だったということもあり、1992年バルセロナオリンピックの初代ドリームチームには大興奮したものです。マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、ラリー・バードといった歴史に残る名選手がいたのですが、私が好きだったのはクライド・ドレクスラーでした。

そのドレクスラーが所属していたNBAのチームは、ポートランド・トレイルブレイザーズ。ポートランドがどんな街かも知りませんでしたが、なぜかそれだけでいい印象を抱いていたものです。

さて、今回はポートランドの醸造所ポートランド・ブルーイングの「IPA」をご紹介。

Portland Brewing IPA

Portland Brewing IPA

ポートランド・ブルーイングはポートランドでも古い醸造所のひとつに数えられます。ポートランドはアメリカだけでなく世界で最もビール醸造所の多い都市とも言われるほどで、その数は60以上とも。その理由のひとつに、アメリカでも早い時期(1985年)にオレゴン州の法律が改正されたことが挙げられます。詳しくは調べきれていませんが、ビールだけでなくウィスキーにも影響があったようで、ポートランドには多くのディスティラリーがあります。

もうひとつ、ポートランドにはウィラメット川が流れているのですが、ビール好きなら聞いたことのある名前だと思います。そのウィラメット川を含む周辺地域はウィラメット渓谷でもあり、このあたりはホップの産地になっています。ウィラメットというホップの産地もここ。この一帯ではウィラメットだけでなく様々なホップが生産されています。ちなみに、オレゴン州のホップ生産量は、全米の17%、世界の5%にもなるそうです。

ポートランドの話ばかりになってしまいましたが、ついでにもう少しポートランドについて書いておきましょう。ビールやウィスキーだけでなく、実はコーヒーでも変化が起こっています。最近、日本でもサードウェーブコーヒーが話題になってきていますが、このサードウェーブの中心地といってもいいのがポートランド。といっても、アメリカでは90年代後半からこの動きがあり、やっといま日本に入ってきたという状況です。サードウェーブが何かはここでは書きませんが、ビールでもコーヒーでも、アメリカで話題になってから10年以上経って日本に入ってくるわけですね。いまアメリカで話題になっているものをチェックしておけば、10年後の日本が見えるのかもしれません。

そんなポートランドの醸造所ポートランド・ブルーイングの「IPA」はかなりホッピーなIPA。コロンバス、チヌック、アマリロ、センテニアル、スターリングの5種類のホップを使い、ガツンとくる苦味の中にも、シトラス感あるフレーバーが顔を出します。IBU70の苦味がありながらも、飲みやすいIPAです。

なんだかいい印象しかないポートランドですが、なぜかMLBのチームがないことだけが残念。今後MLBのチームができるようなら、ビールを飲みながら野球観戦したいところです。

【BEER DATA】
IPA
生産地:アメリカ
醸造所:ポートランド・ブルーイング
スタイル:アメリカンIPA
アルコール度数:6.5%


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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアジャーナリスト

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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