[イベント]2011.4.29

T.Y.ハーバー・復興支援チャリティイベント レポート

T.Y.ハーバー ブルワリーイベントレポートチャリティ東日本大震災

4月23日、東京・天王洲のT.Y.ハーバー ブルワリーに隣接されたバー「ウォーターライン」で、復興支援チャリティイベントが行われた。ブルワリーとレストランを経営するT.Y.エクスプレス(株)主催。同社では4月1日よりビール売上の10%を寄付している。今回のイベントでは自社ビールをはじめとするドリンク(500円)の売上全額が、東日本大震災のために「国境なき子どもたち」を通じて寄付される。参加費は2000円のフード代(原価分)とドリンク代。

このイベントで、JBJA会長である藤原ヒロユキが挨拶。
「一杯でも多くのビールを飲むことが、飲み手から売り手、造り手へリレーされていく。タンクが飲み干して空になったところにまた仕込まれる、そのサイクルを作ることが、一番わかりやすい復興ではないか」

用意されたビールは、T.Y.ハーバーブルワリーの「ペールエール」「アンバーエール」「ウィートエール」「IPA」の4種類。フードは「スモークサーモンとカンパーニュのピンチョス」「コブサラダ」「3種のピザブレッド」「アンバーエールで蒸したシュリンプ」「バッファローチキンウイング」など10種類。

イベントには「いつも立ち寄っている」という家族連れや仲間同士で訪れる客が多く見受けられた。「自分が楽しむことが、チャリティとして誰かの役に立つのはうれしい」「T.Y.ハーバーはフードが充実しているのが楽しい」などの意見も。

会場では、隣接したベーカリー「ブレッドワークス」で扱っている福島県・会津産ブルベリーを使った無添加のジャムも販売。東京電力福島第一原子力発電所の事故による風評被害の影響を受けたという「やないづ食品」が地震前に摘んでいたベリーからできたジャムを、T.Y.エクスプレスがすべて買い上げた。

同社は、地震が発生した日も含め、全店で営業を続けてきた。その中で被災地を思い心を痛めると同時に、200人のスタッフを抱える飲食店としてどうすればいいかということに葛藤を感じていたと、同社代表取締役 寺田心平さんは語る。

「その葛藤の中、弊社が営業することが被災地の役に立つことと結びつけられないかと模索してきました。その一環として始めたのが、4月1日から自社ビールの売上の一部を寄付すること。もうひとつはイベント。東京全体が縮こまっている中、リラックスして楽しんでもらえるキッカケにしたかった。また、利益は現地に送るので役立ててほしい」

今回のイベントでは、242杯で12万1000円の寄付金が集まった。T.Y.エクスプレスで4月1日から集めていた金額は約65万円以上。トータルで80万円近い寄付となる(4月末日現在)。

寄付金を「国境なきこどもたち」を通すことに関して、寺田さんの信念がある。被災地の復興を含めた将来を担うのは、5、10年後の子供たち。まずは彼らを元気にすることが大切ではないかと考えたという。

同社では、被災地の復興に向けたイベントなどを引き続き行っていく考えだ。「地ビール業界の中でも被災したブルワリーがある中で、業界全体として何ができるかを考えるのはすごく大切なこと。今後も継続してやっていきます」■


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この記事を書いたひと

野田 幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー

94年にベルギービール、96年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、ビアアンバサダー活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を皮切りに、ほぼ毎年シリーズを刊行。雑誌でのクラフトビール特集の執筆/監修、共著、講習、イベント企画など多数。
食のキュレーションサイト「ippin」でクラフトビールキュレーターを務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nodaikuko/

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