[コラム,テイスティング,新商品情報]2021.11.24

バルト3国、ラトヴィアのビールが日本初上陸!

新しいインポーターの登場はビール好きにとっては歓迎すべきことですね。
それが初上陸の国からの正式輸入となれば尚のこと。
今回はラトヴィア共和国、Hopalaa! Brewingのクラフトビールの輸入を開始された、
DrinkSeekerの代表、岡本様にインタビューを行いました。
岡本様との出会いの前に、
まずはラトヴィアのビールと、岡本様を紹介してくださった立役者の方から順を追ってご紹介します!

 

ラトヴィアの魅力伝道師!

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その方はinstagramにてラトヴィアの情報を発信されている、
@latvianbeerjp様。
私が自分のアカウントでinstagramを流し見していたところ、
ラトヴィアのビールを紹介するこちらのアカウントにたまたま出くわし、
フォローしていたことがきっかけです。
https://www.instagram.com/latvianbeerjp
@latvianbeerjpはラトヴィア人であるジャネテさんと、アカウントを管理する金谷さんによるお二人により運営されています。
多くの日本人にとってラトヴィアはまだまだ知識がない状態。
お伺いしたいことが多かったので疑問を早速ぶつけてみました。

 

◆ジャネテ様は日本に来て何年ですか?きっかけは何ですか?

→ジャネテ:日本には何度か滞在経験がありますが、今回は日本に来て4年目になります。
きっかけは、13歳の頃に、黒澤明監督の「七人の侍」を観て、日本語の響きがとてもきれいだと思って、その時から日本に興味を持ち始めました。
その後ラトヴィアから日本大使館のプログラムを利用して滞在したり、
文部科学省の奨学金制度などを利用して、日本の大学院生として日本での生活を始めました。

 

◆ラトヴィアの好きなところ、人の性格や国の特徴、特産物などを教えてください。

→ジャネテ:ベリーが良く採れる国なので、ベリー入りの製品や、オーガニックスキンケアなど、自然の恵みを活かした製品は多いですね。
首都のリガはアールヌーヴォー様式の建築なども多く残っていて、歴史深いところが好きです。

金谷:やはり素朴で小さなバルトの国というイメージが強いと思います。
リガから車で30分も走れば辺りは森です。自然をとても多く感じられます。
日本の様に、都心で満員電車に揺られるサラリーマンなどはいなく、自然と都市の生活の調和が取れている印象です。
特産物はミトンの手袋。
また、日本では最近ラトヴィア産オイルサーディンがどこでも見かけられるようになってきました。
他の欧米諸国と同じでお酒好きな人は多いと思います。女性ではワイン好きな人が多いかもしれませんが、男性はビール好きな人が多いです。
ラトヴィア人の性格は少しシャイだけど皆気さくで笑顔が優しいです!

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ラトヴィアの国土は64,589㎢で日本のおよそ1/5、
人口は188.6万人と日本のおよそ1/66となります。
91年に旧ソ連から独立し今に至っています。
言語はラトヴィア語が主ですが、英語も通じるようです。
意外にもチップの習慣がなく四季も割合はっきりしている国のようなので、
日本人には向いてるかもしれません。

 

◆ラトヴィアのビール事情について教えてください。

→ジャネテ:他の欧米諸国と同じようにやはり国産のラガーがメジャーですが、
ここ数年ではラトヴィア全土でクラフトビールのブルワリーがものすごい勢いで増えています。
Hopalaa! Brewingもその一つですね。クラフトビールは日本と同じく30代のビール好き中心に人気があります。
ラトヴィアは日本に比べるとそれほど物価が高くありませんが、
それでもクラフトビールは少し高めですね。
(※330ml1本3ユーロ弱、日本円で約400円という価格帯が多いとのこと)

金谷:現在有名なブルワリーはĀrpus(ア―ルプス)、Labietis(ラビエティス)、Nurme(ヌルメ)などがあります。
Hazy IPAやインペリアルスタウトが人気のスタイルですね。

 

◆ラトヴィアの方にとってHoplaa! Brewingはどんなイメージを持たれていますか?

→ジャネテ:実は2019年設立でラトヴィアでもとても新しいブルワリーなので、知る人ぞ知るブルワリーといった感じですね。
でもリガで最もコーヒーが美味しいと評判のカフェとコラボレーションしてコーヒースタウトを作ったり、とても精力的なチャレンジを続けていて、
一味変わったビールのラインナップが魅力です。

 

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ヘイジーIPAなど人気なビールのスタイルは日本ともかなり通ずるところがあるようですね。
そして値段が安いのは羨ましい…!

 

◆SNSにてラトヴィアの文化を紹介しようと思ったのは何故ですか?

→金谷:初めてラトヴィアを訪れた際、自然を楽しんだり、おしゃれなカフェやクラフトビールを色々楽しみました。
そこで、
“なんだ、ラトヴィアってとてもcoolな食文化があるじゃないか!
観光本やブログとかだと、素朴な食べ物しか載っていないけど、本当はバルトの国々は日本より進んだ食文化がありそうだな”
と感じたのです。
元々世界のビールを多く扱っているレストランで長く働いていたので、
「このcoolで美味しいラトビアのビールを、日本の人々に知ってもらい、飲めるようになったら、どれだけ素晴らしいだろう」
と思ったのが、このアカウントを作ったきっかけですね。

ジャネテ:ラトヴィアはまだ知名度も日本では決して高くはない国なんですが、このアカウントを通じて、もっと私の国のことを知って欲しいな、と思っています。
日本に住んでいるラトヴィア人たちにもこのビールの事を知って欲しいですね。

 

◆Drink Seekerの岡本様とはどうやってお知り合いになったのですか?

→金谷:宣伝としてメインの媒体はinstagramですが、他にもFacebookやnoteなどでラトヴィアのビールについてインポーターを探している旨を書いていました。
そこで、noteを読んだ岡本様からメッセージを頂き、
今年の初め頃に顔合わせとお互いの展望を伝えました。
岡本様は一から事業の立ち上げとブルワリー探し、僕とジャネテは主に日本国内のラトヴィア人やラトヴィア好きのコミュニティに宣伝したり、
微力ではありますが岡本様のサポートをさせてもらっています。

 

◆SNSの活動の目標、ゴール、今後の展望は何ですか?

→金谷:アカウントを立ち上げてから、インポーター様を探して2年半かけてようやく1つのブルワリーが日本に入ってきました。
本当は他にもブルワリーと話をしたり、大使館に掛け合ったりしましたが、
なかなか上手くいきませんでした…。
しかし、DrinkSeekerの岡本様のお陰で、大きな一歩を踏み出すことが出来たので、今はHopalaa! Brewingとラトヴィアのクラフトビールの存在をより多くの人々に知ってもらい、
第二、第三のラトヴィアのブルワリーが輸入され日本で飲まれるようになることが今の目標です!

これからもさらにラトヴィアのビールが輸入されることになれば…今後の活動も楽しみですね!
有り難うございました!

 

DrinkSeekerの立ち上げ

バルト3国とビールと言えば、ビール好きの方には「バルチックポーター」というスタイルのことを思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
しかし今回ご紹介するHopalaa! Brewingの持ち味はIPAやヘイジーなど旬なアメリカンスタイル。
下記のテイスティングレポートも参考にしてください!
それではDrink Seeker 岡本様のご紹介です!

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◆DrinkSeekerは岡本様お1人で運営されているのですか?

→DrinkSeekerは今年春に創業しました。とあるクラフトビールを飲んだことがきっかけで、
クラフトビールの世界にどんどん魅了されていきました。
海外旅行も好きで旅行先の現地のブルワリーを訪れたり、お土産として友人たちと飲んだりしていました。
クラフトビールを知ったことで、自分自身の世界が広がったと思います。
コロナ禍になり、海外はおろか外に飲みにいくことも難しくなった時に、「日本にまだないクラフトビールを輸入して人々に届けることで自分が経験したような人生が豊かになる感覚を多くの人に届けたい」と思い、
インポーターの創業を決意しました。
発送は一部家族にサポートいただいている部分はございますが、ブルワリーとの交渉、輸入手続き、SNS運営等は私一人で行っております。

 

◆岡本様から見たラトヴィアはどういった印象ですか?

→ラトヴィアについての知識は語れるほどのことはまだないのですが、優しい方が多い印象です。
コロナ禍なので直接お会いしたこともまだないのですが、現地のブルワリーも非常に協力的でした。
彼らとのやり取りを通じてラトヴィアの文化やお祭りの話を聞いたりすることもあるのですが、
初夏には森できのこ狩りをしたり、オクトーバーフェストのようにビールをひたすら飲み続けるお祭りがあったり、興味深い文化が多い国だと思っております。

 

◆ラトヴィアの方にとってHoplaa! Brewingはどんなイメージを持たれていますか?

→マイクロブルワリーのため、全国的な認知ではないと思います。
それこそ、日本各地のマイクロブルワリーのようにラトヴィア含めEU諸国のクラフトビール好きに愛されているビールです。

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創設メンバー3名と、チームの写真。仲の良さが伝わってくる笑顔ですね!

 

◆ラトヴィアのビールを輸入しようと思われたのは何故ですか?輸入業の経験があったのでしょうか?

→折角輸入するのであれば、まだ日本に入ってきたことがない国のビールを入れたいと思ったのと、
ブルワリー側からの反応がすごく良かったからです。
サンプルも送ってもらったのですが、クオリティもとても高かったのでここから輸入することを決めました。
輸入業は恥ずかしながらまったくの未経験です。酒販免許の取り方もわからず税務署の方に何回も話を聞いたことも・・・笑
本当のゼロスタートです。

 

◆DrinkSeekerの今後の展望はございますか?

ラトヴィアだけでなく、日本にまだない国のビールをどんどん入れていきたいと思っております。
取り扱いもまだまだ少ないのでDrinkSeekerとしての強みを作れるようなクラフトビールを輸入し、多くの人の人生を豊かにしていきたいです。

 

岡本様ははじめからビールが得意だったわけではなかったらしいのですが、今ではクラフトビールメインでお酒好きに。
実際にインポーター自身がお酒が好きであると、商品の説得力が増しますね。

有り難うございました!

テイスティングレポート

そんなHopalaa! Brewingのビールですが、缶でありながらその品質の高さに驚きました。
商品は全て冷蔵輸入を徹底。納得の味わいです。

ここからは取り扱いを開始した3商品を実際に飲んでみたレポートをお届けします!

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プラネットHBC431
何を隠そう、取材を申し込むきっかけになったヘイジーIPA。
一口で伝わる圧倒的な質の高さに心を惹かれました…
正式な名称がまだ決まっていないですが決定秒読みと目される、新種のホップ「HBC431」を使用。
桃やベリーだけでなくアーシーなキャラクターを持ち、高いアルファ値を誇る、期待の品種です。
そのパワーをしっかり引き出しており濁ったゴールドカラーですが、それはまるで飲む白桃…
アロマは主に柑橘系ですが、時折マンゴージャム、アプリコット、石鹸のようなニュアンスも。
特筆すべきはホップがとろけるラムネのようなフィニッシュをもたらし弾けるようなフレッシュな爽快感をもたらしてくれること。
缶のまま飲むとホップのグラッシーさが増し、より炭酸も感じるようになります。
とにかく香りが良すぎて充足感が高いのでワイングラスで楽しみたくなりました!

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サワービット
こちらは前述の通り特産品であるベリーを使用したフルーツサワー
ラズベリー、ブルーベリー、カシス、乳糖、海塩、バニラビーンズを使用。
光にかざすと反射が美しい真紅の極ライトボディ。
なのに7%とは感じさせずベリーの酸味、渋みを残しつつも舌の上からの引きが早いため嫌味はなく、適度な甘みで杯が進む仕様。
ベリーのアロマが芳しく飲み干したグラスにも残るほどきちんと醸されていますが、
日本人なら色合いからまるで赤紫蘇を連想するのかも。
さっぱりしているのに飲み込んだ後にストンとアルコールを感じ温まる感覚があるサワーは珍しいです。
サワーのペアリング定番、サラダだけではなく、
度数があるためザワークラウトのようにソーセージなどの肉料理や揚げ物とも口中をスッキリ改めてくれるような、様々なシーンに合うポテンシャルを感じさせる魅力的なビール。

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クラウド#11
現在人気絶頂の超新種ホップ「タラス」を使用し、見通せないほど濁った
ミルクシェイクIPAシリーズの11作目。
口に含むと強い甘みを伴ったバニラとグラッシーな香りが1:1で鼻まで走り抜け、
最後に石鹸のような香りがわずかに残るデザートビールです。
舌に山椒のような痺れが現れますが、それはドライホップ製法による、所謂正しい現象「ホップバーン」。
アメリカの醸造所REVISIONの新作と言われても信じてしまいそうな高い品質であり、
みっしり濃厚で満足感が高いため、料理に無理して合わせるよりはキャラメルナッツなどをつまみながら少しずつ飲み耽りたい逸品です。

 

いかがでしたか?
Drink Seekerは現在、基盤である関東の飲食店を中心に卸されているようです。

ECサイトはこちら
https://drinkseeker.jp/

 

近々、新しいインポートの予定もあるそうです。
今後も目が離せませんね!

【写真提供】@latvianbeerjp、DrinkSeeker
【instagram】https://www.instagram.com/latvianbeerjp
https://www.instagram.com/drinkseekerjp/

Hopalaa!インポーターラトヴィア海外旅行
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この記事を書いたひと

1 Dozen(わんだーす)

ビアジャーナリスト/ビアジャッジ/ミュージックコーディネーター

一本のビールとの出会いから人生が狂い、世界中のビールを飲み比べるようになる。
ビール嫌いを克服できた自分と同じように、
ビールが苦手な人をこの世界から救うために活動を決意。
麦とホップと酵母と音楽と狂気を武器に独自の視点で執筆することを誓う。

■日本地ビール協会認定ビアテイスター、ビアジャッジ取得
■調理師免許取得
■飲んだビール銘柄2000以上
■temiteビール公認アンバサダー
海外生活、旅行経験から国内クラフトビールだけでなく世界のビール事情にも知識あり
様々な音楽、世界の料理にも広く触れており、
過去には飲食店へのBGMセットリスト提供やビールのペアリングイベントも多数実施
知識を活かしビールと音楽と料理をペアリングするシリーズを不定期で展開中→
https://www.instagram.com/yoshiyukisuda/?hl=ja

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