[コラム]2022.8.5

【南浦和・チエ子】『映画 翔んで埼玉』の名言「口が埼玉になる」を真面目にビールで考える⑦

その出会いは、2022年7月24日。
ギラギラと強い陽射しが肌に突き刺さり、気温以上に暑く感じる日のことだった。

出会ったビールの名は【チエ子】
【チエ子】とは、そのときが初めてだったにもかかわらず、私は一口で心を奪われてしまった。

夏は出会いの季節「第17回 よさこい浦和 南浦和会場」

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第17回 浦和よさこい 南浦和会場

熱気に満ちた「第17回 よさこい浦和 南浦和会場」
テンションの上がる踊り子たち。
それに負けず劣らず盛り上がる来場者。
それもそのはず。
新型コロナウイルスの影響により、このようなイベントが開催されるのは3年ぶりだ。
この瞬間を待っていたとばかりに、会場は文字通りお祭り騒ぎである。

私の妻と2人の娘は、前日から浴衣を着て出かけることを楽しみにしていた。
しかし、この熱気。
子ども達がお祭りに夢中になって、水分補給を疎かにしない様に気を付けなくてはならない。
「父ちゃんも、ビールばっかり飲んでたらダメだよ!」
娘たちからそんな言葉を投げかけられつつ、私たちも会場入りした。

ラブストーリーは突然に

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【チエ子】との出会い

「第17回 よさこい浦和 南浦和会場」では、メイン会場近くの公園に飲食ブースが集まっていた。
各社ビールが揃っている会場で、私はクラフトビールのお店の前で足を止めた。
じっくりとラインナップを眺めていると、私の視線は一つのビールに釘付けになった。
ビールの名は【チエ子】
このお祭りに合わせた限定ビール【祭り:よさこいIPA】もあったのに、なぜだろう。
私は、なぜだか【チエ子】を飲まなくてはならない衝動にかられた。
そして、プラカップに注がれた【チエ子】を受け取って一口。
「!!」
濃く美しい黄金色、ザーツホップの心地よい香り、コクのある味わい、そして飲んだ後の爽快感。
乾き切っていた私の喉を、【チエ子】は一気に駆け抜けていった。
飲んだ瞬間、私の頭の中には小田和正の「ラブストーリーは突然に」が流れ、気がつけば私の【チエ子】に夢中になっていた。

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熱さのあまり早々に退散することに……

あまりの暑さに、機嫌が悪くなる娘たち。
無理をさせる訳にもいかないので、私たち家族は早々に会場を後にすることにした。

「もっと飲みたい。もう一杯だけ、いや、もう一口でもいいから【チエ子】が飲みたい。」

家族と一緒にいるというのに、ついつい【チエ子】のことを考えてしまう。
私は何度、会場に戻り、もう一杯だけ【チエ子】買おうと考えたかわからない。
そんな気持ちを抑えつつ、眠そうな次女を抱き、前を歩く妻と長女の背中を追った。

【チエ子】との再会を求めて、南浦和『AQUWA brew works』へ

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AQUWA brew works

あれから数日が経ち、私は【チエ子】と出会った南浦和の地を訪れた。
もしかしたらお祭りで完売しているかもしれない。
【チエ子】と再会できる保証なんてないのに、仕事を終えた私は『AQUWA brew works』のカウンターに座った。
そして、【チエ子】との再会を果たした。

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チエ子

この日の【チエ子】は、前回よりも落ち着きが増し、より大人びた印象を受けた。
濃く美しい黄金色や心地よいアロマはそのままに、モルトの甘味や旨味、キメ細やかな泡が際立っている。
プラカップからグラスに変わったこと、リリースから時間が経過して落ち着いてきたこと、様々な要因を経て、【チエ子】は妖艶な雰囲気を纏うビールへと成長したようだ。

その佇まいからも、大きな自信と強い信念を感じる。

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『AQUWA brew works』の看板と【チエ子】

2杯目はお店の外で飲むことにした。
夕方にもなると、まだ気温は高いものの、陽は低くなる。
吹き抜ける風も涼しくなり、幾分か過ごしやすくなる。

こうして飲んでいると、今度は【チエ子】の爽やかな部分が強調される。
妖艶な【チエ子】もいいが、スッキリとした【チエ子】もまた素晴らしい。
やっぱり私は【チエ子】が好きだ。

じっくり単体で楽しむこともできれば、ジューシーな肉に合わせることもできる。
こうして屋外で爽快に飲みたいときにも、臨機応変に対応してくれる。
ボヘミアンピルスナーならではの特徴だといえよう。

【チエ子】は、「口がひと夏の恋をするビール」

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【チエ子】は、「口がひと夏の恋をするビール」

できることなら、このまま夜が更けるまでこうして【チエ子】を飲んでいたい。

しかし今日は、娘たちと一緒にお風呂に入る約束をしていたんだっけ。
私は2人の娘を持つ父親だ。
家族を裏切るわけにはいかない。

でも、また飲みたいな【チエ子】
また飲めるかな【チエ子】

2022年の夏、暑い日に出会った【チエ子】
【チエ子】は、「口がひと夏の恋をするビール」だ。

 

【店舗情報】

AQUWA brew works

住所:埼玉県さいたま市南区南浦和3-3-15 1F

営業時間:月曜日、金曜日 16:00~22:00

土曜日、日曜日 14:00~21:00

定休日:火曜日~木曜日

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

南原 卓也

ビアジャーナリスト/樽生アドバイザー

「今日1日をどう生きれば、より美味いビールが飲めるか?」

こんなことを考えながら毎日生きてます(飲んでます)。

埼玉県にある“日本一小さい市”で生まれ育った男が、飲食店の樽生ビールの品質を上げる仕事、飲食店にビールを卸す仕事を経て、ビールを伝えるビアジャーナリストになりました。

「醸造家がビールを醸造し、ビールの注ぎ手がビールを完成させる。そしてビアジャーナリストがビールを伝える。」
をモットーとして、“美味いビールが飲める環境”や“ビールとコミュニケーション”を追求していきます!

今日も美味いビールを飲めましょう!
乾杯!

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