[イベント]2022.8.2

《Go!Go!飲み鉄》第13回 『「富士登山電車」で行く!ブルワリー見学ツアー』の富士山パワーで運気も上々列車ビア旅

【1リットルのビールより、1リットルの水を飲むほうが難しいのはなぜだろう】サケコこと宮原佐研子です。

ビール列車をライフワークにする私にとって、コロナ禍とともにイベントの延期や中止が続き、寂しい時が続いていました…。が、第6波が収束しつつあった今年5月あたり、私のアンテナにちらほらとビール列車開催情報が引っかかり始め、飛び込んできたのが今回の企画♪ 嬉しさのあまり、公式HPをこまめにチェックして、いよいよ参加の運びとなりました!

この企画の魅力はなんといっても、「富士登山電車」と、2021年に誕生した富士吉田の「BRIGHT BLUE BREWING」。ワインに精通した方が立ち上げたブルワリーという噂のビールを楽しめるとあって、もう、ワクワクせずにはいられません!

運休中の「富士登山電車」を今回特別に乗車できる贅沢

「富士登山電車」は、元京王5000系の「富士急行線1000形」を改造した2両編成の観光列車。鉄道デザインの第一人者水戸岡鋭治氏が、赤富士・青富士をイメージした車両で、通常は大月〜河口湖間の26.6Kmを運行しています。

富士登山電車

レトロな車体が味のある富士登山電車


水戸岡氏は、JR九州を走る「或る列車」「ななつ星 in 九州」「A列車で行こう」など、予約がなかなか取れない人気観光列車を多数手がけていることで知られていますが、この電車は、乗車券+着席券200円で乗車でき、乗り鉄の財布に優しく、そして、レトロなさび朱色の車体が富士山をバックに走る姿は、撮り鉄にもたまらない魅力!
2009年8月から運行をスタートして人気を博していましたが、2020年4月以降はコロナの影響で運休に。現在も運休中ですが、今回のイベントのために、ナント、特別運行するという貴重な機会です!

いよいよ当日、13:20〜30に河口湖駅で受付開始。受付場所の1番ホームに向かうとすでに電車が入線していて、受付を並びながらもソワソワドキドキ。

富士登山電車

富士登山電車の原点「モ1形車両」にちなんださび朱色を車体に施し、水戸岡鋭治氏デザインらしい演出も


受付終了した皆さんは、興味津々に車両の写真を撮ったり中を覗いたり、と乗車の時間を待ちます。青富士車両の内装は白木とブルーが基調、赤富士車両はマホガニーと赤の落ち着いた印象。それぞれに窓側を向いたカウンター席や並んで座れるロングベンチ席などがあり、どちら側の席からも富士山側の景色をゆったりと眺めることができる設計です。
富士登山電車

左が青富士車両、右が赤富士車両の内装


席の指定はないため、乗車開始とともに皆さん目指す席へとまっしぐら。でも、行程は、河口湖駅から下吉田駅までで一旦下車し、また下吉田駅から河口湖駅に戻るスケジュールなので、行き帰りそれぞれに違う車両を満喫することができるのも嬉しいポイントです。
富士登山電車

配布された「富士急行線イベント参加証明書」と「ぶらり各駅散策マップ」、記念にお持ち帰りできるプラカップとブルワリーのパンフレット


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イベントのためのオリジナル含め、今回飲んだビールは3種類!

乗り込むと同時に早速配られたのは、1杯目の「モ1エール」。このイベントのために仕込んだビールは、まさにモ1形車両のさび朱色のような色合いが実に美しい仕上がりです。原料に富士吉田産のホップも使い、ホップ由来の柑橘のような香りも鼻をくすぐります。

富士登山電車

エレガントな空間にもぴったりな「モ1エール」


電車は河口湖駅を13:42に出発し、折り返しで一旦下車する下吉田駅までは13分。車内や外の風景に気を取られているうちに気づけば下吉田駅があと少し。ビールをゆっくり味わいたかったものの最後は慌てて飲み干すことになったのは少々残念……

「モ1」とは・・・・・
ビールの名前にある「モ1」は、富士急行の前身の富士山麓電気鉄道が1929年に路線の開業に合わせて新たに造った「富士山麓電気鉄道モ1形電車」にからの引用。この車両「モ1号」は現在、河口湖駅前広場に保存されている。ちなみに、「モ」はモーターが付いている車両(電動車)の意味。

ここで私が注目したのは、提供するビールはリユースのプラカップを使用していること。飲み干した後は車内に設置されているバケツにカップを返却。その他にお持ち帰り用のロゴ入りのプラカップも配布されているので、飲みきれない場合は自分のカップに移し替えて引き続き楽しめます。(と、気づいたのは飲み干したあとでしたが…)

富士登山電車

シールではっきりと区別したリユースカップ


富士登山電車

リユースカップの返却場所(左は飲み残し用)

下吉田駅に到着すると、ホームにはロックバンド「フジファブリック」の志村正彦さんのイラストがバーンとお出迎え。

富士登山電車

フジファブリックの志村さんの肖像画


志村さんが下吉田出身ということで、列車接近時にバンド曲「若者のすべて」「茜色の夕日」が流れるというファンにはたまらない演出となっています。

参加者はここで一旦下車し、約1時間、下吉田駅周辺を散策するスケジュール。乗車時に配布された ”散策ぶらり各駅散策マップ” に、下吉田駅周辺の名物吉田うどんの「新倉屋うどん」や昭和15年創業の「渡辺製餡所」など6カ所のスポットが紹介されていますが、猛暑の中日傘をさしつつ、ほぼ全員まっしぐらにBRIGHT BLUE BREWINGへ向かいます。今回のツアーの2杯目は、ここでTapに繋がるビールから好みの1杯を選んでオーダーします!

ブルワリーで選べた2杯目のビール

ブルワリーのある建物は、元富士製氷という製氷会社だった場所。2019年に複合施設「FUJIHIMURO」としてリノベーションされ、氷室だったスペースを利用してBRIGHT BLUE BREWINGが稼働しています。ブルワリーのオーナー渡邊弘之さんから、周辺ではその昔絹織物が盛んだったなど、周辺の歴史やこの建物についてなどの話を伺い、参加者は氷室を改装した展示スペースやブルワリー内を見学をしたり、渡辺さんや工場長の菊地望さんに直接色々と話を伺ったり…。

BRIGHT BLUE BREWING

ブルワリーの入り口にはブルーの暖簾


切り出した氷を次から次へとトラックに積み込んでいたのだろう広い荷さばきスペースに置かれたテーブルでビールを飲みながら見上げる風景は、どこかレトロでとても面白い場所でした。

ビールを味わう趣のある空間にもっと浸りたかったけれど、そろそろ河口湖駅へと戻る時間に。乗り遅れないように駅へと急ぎます。
ちなみに下吉田駅も、2009年に水戸岡氏によって ”21世紀モダン” の駅舎に生まれ変わっています。

15:20に下吉田駅を出発とともに配られたのは、最後の3杯目「コーヒースタウト」。富士吉田で人気のコーヒーショップで特別に焙煎した深煎り豆を使用したこのビール。一口飲んで、これに合うのはこれだっ!と取り出したのが、BRIGHT BLUE BREWINGで購入したビスコッティ(税込700円)。

BRIGHT BLUE BREWING

3杯目のコーヒスタウトと、麦芽粕をアップサイクルで原料に使ったビスコッティ


醸造後に出る麦芽粕を原料に使い、適度な堅さとほんのりとした甘さが、深みと香ばしい香りたっぷりのスタウトとベストマッチ!少し浸して食べるのもこれまたgood!
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東京と富士吉田を往復しながらのビール造り

「誕生からおよそ1年半、1タンク500ℓでこれまで28仕込みをしてきました」と醸造長の菊地明さん。菊地明さんはエチゴビールを始め、様々なブルワリーで沢山の実績を重ねてきた人物です。ここでは開業から今まで、一つとして同じビールを造ることはなく、工場長である菊地望さんが、毎回、次に造るビールの構想を練り、原料などを選定し、それを菊地明さんが具現化しているとのこと。

BRIGHT BLUE BREWING

1仕込み500ℓで発酵タンクは4本で回す、コンパクトなブルワリー内


菊地望さんは、ワインエキスパート、SAKE DIPLOMAの資格を持つなど、様々な分野のお酒の世界で活躍してきた人物です。そんな彼女が描くBRIGHT BLUE BREWINGのビールは「ワインのように食中酒として楽しめる」がテーマ。まさにレストランのソムリエが料理に合うワインをオススメするように、この料理にはこんなビールがあったらいいなとレシピを考案し、出来上がったビールはワイングラスに注ぎ、香りも味も、そして料理とのマリアージュも、ゆっくり味わい尽くしてもらいたい、といつもお客様に伝えているそうです。「なので小売するボトルは、全て頑なに(笑)750mlのボトルで販売しています」
BRIGHT BLUE BREWING

ブルワリーでも車内でもビールを注ぎまくっていた工場長の菊地望さん


ちなみに、週末は富士吉田、平日は東京と往復する生活とのことですが、そんな多忙を感じさせない菊地さんは、まさにブルワリー名のようにキラキラと輝いていました。
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今回のお気に入り♪ 良い気がみなぎる富士山のお膝元!

実はイベント参加の前に、少し時間がとれそうだと富士山駅からバスを乗り継ぎ、近郊にあるふじやまビールにも立ち寄りました。

ふじやまビール

ふじやまビールのハーベステラスレストランエントランス


ふじやまビール

飲み比べセット


「道の駅ふじよしだ」内のブルワリーレストランで軽く0次会をした後、それでは河口湖駅へ戻ろうとバス停に向かうと、いつの間にか道路が混んできて、バスが予定より20分ほど遅れている様子。ようやく到着した河口湖駅行きのバスに乗ったものの、中間の富士山駅方面にむかう段階で大渋滞に……。集合時間には余裕を持って行動していたはずがだんだん心配になり、渋滞で停車中に運転手さんにこの先の混み具合を聞いてみました。「何か予定があるのですか?」と聞かれ、富士登山電車のイベント列車に乗る話をしたところ「それでは確認してみます」と無線で関係先に連絡を入れてくれました。そこで気づいたのはここ一帯は富士急行のグループの交通網ということ!運転手さんは、この先かかりそうな時間と受付時間を確認の上「出発には間に合うので、河口湖駅までこのままこのバスに乗っていただいて大丈夫です!」とお墨付きを頂きました。そんなこんなで、超ギリギリに無事に受付することができたというドタバタで、降車の際、運転手さんにお礼を申し上げましたが、改めて本当に助かりました!

結局、滞在中は一度も拝むことができなかった富士山でしたが、やはりここは日本が誇るパワースポット。

富士登山電車

裾野が見えたような、見えないような…


お世話になった富士急行バスの運転手さんも、イベントを笑顔で進行してくださった富士山麓登山鉄道の皆さんも、そしてBRIGHT BLUE BREWINGの菊地さんたちも、皆さんとても気持ちの良い方たちばかり。これはやはり霊峰の懐に包まれた “良い気” が流れている場所なんだな〜とつくづく感じた良い1日でした。

ちなみに、河口湖へは新宿からJR・富士急行直通特急の「富士回遊」に乗りましたが、これまたとっても快適で楽ちんでした♪
富士回遊

「富士登山電車」で行く!ブルワリー(ビール醸造所)見学ツアー開催概要

今回の開催概要は事前にご紹介した以下のページに載せていますので、ぜひご覧ください。

7/17(日)富士登山電車で夢のクラフトビールツアー、ただいま申込受付中!

富士山麓電車

清々しい青を心も喉も満喫した1日になりました♪


「思い込め 見上げる青の 高みかな」

新たなビールの魅力がさらに開花するのが楽しみですね♪

アーカイブの記事はこちら
《Go!Go!飲み鉄》第12回 千葉モノレール「クラフトビールトレイン」の ビールも料理も盛りだくさんな贅沢列車ビア旅

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

宮原 佐研子

ビアジャーナリスト/ライター

ビアLover 宮原佐研子です。 ビールの大好きなトコロは、がぶがぶ飲める、喉こし最高、大人の苦味、世界中でも昼間でも飲める、 果てしなくいろんな味わいがある、そしてぷはぁ〜っとなれる、コトです。
ライターとして、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)/『じゃらん酒旅BOOK 2022』(リクルート)/『うまいビールの教科書』(宝島社)/『クラフトビールの図鑑』(マイナビ)、ぐるなびグルメサイト ippin キュレーター など

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