秋の夜長におすすめ。読書と共に楽しむクラフトビール「BOOK SESSION IPA」新発売
陽が落ちるのもずいぶん早くなり、だんだん秋の足音が聞こえてきます。秋の夜長、今年はどのように過ごしますか?
周りに読書家が多い私にとって、秋といえば「読書の秋」です。個人的な印象ですが、読書が好きな人はお酒も好きな人が多い気がします(感想です)。もちろん私もその1人です。今回はそんな本とビールが好きな人におすすめしたい、読書のお供にぴったりなクラフトビール「BOOK SESSION IPA」をご紹介します。
目次
本屋×COEDOがコラボしたクラフトビール第2弾「BOOK SESSION IPA」

(写真提供 バリューブックス)
書籍の買取・販売を行う株式会社バリューブックス(長野県上田市)は、クラフトビールのコエドブルワリー(埼玉県川越市)とタッグを組み、読書しながら楽しめるクラフトビールを共同開発しました。
2025年1月に、第1弾となる“本に合うビール”「BOOK IPA」を発売した2社は、第2弾”本を語り合うひとときに寄り添う”「BOOK SESSION IPA」を2025年10月10日(金)に発売しました。
「SESSION」に込められた2つの意味
「BOOK SESSION IPA」の名前にある「SESSION」には、ビアスタイルの「Session IPA」と”session”=「おしゃべり、たいわ」の2つの意味が込められているそうです。
ビアスタイルのSession IPAは、苦味をしっかり感じられるIPAと同じ系統で、苦味は保ちながらも、アルコール度数を少し落とした、軽い飲み心地のビアスタイルです。個性的すぎず、マイルドすぎず、程よいあんばいの味わいのバランスが、読書時間をゆったり過ごしたいときにそっと寄り添ってくれます。
対面でもオンラインでも、近年では読書会という本について語り合う場がにぎわっています。「自分はどう感じたのか」という語り合いが次の本を読むきっかけとなったり、今まで考えたことのないことを思いついたりします。実際に私も、友人の感想を通して本を手に取る機会が増えました。「BOOK SESSION IPA」は、そんなふうに「1人で完結する読書から、対話が生まれる読書へ」という新たな読書シーンを提案する商品として開発されたそうです。
印象的な丹野杏香さんのラベルデザイン

(写真提供 バリューブックス)
第1弾同様に、今回もラベルデザインには丹野杏香さんのイラストが使われています。丹野さんは、書籍の装画や雑誌の挿絵を数多く手掛けるイラストレーターで、東京を中心に活躍しています。書籍の装丁で見たことのあるイラストだったので、ラベルデザインを見てびっくりしました。
「BOOK SESSION IPA」のコンセプトに沿って描かれた印象的なイラストは、「読書と対話を楽しむ人々」が表現されています。クラフトビールのラベルデザインとしては、シックで落ち着いた雰囲気が新鮮で、書籍と並んでも穏やかに調和し、読書時間をやさしくと彩ってくれます。
フルーティで爽やか、でもしっかり苦いスパイシーな味わい
見た目は少し濃いめの色合いで、グラスに注ぐと華やかな香りがぶわっと立ち上ります。もう少し淡い色を想像していたので、少し意外でした。向こうが見えないくらい透明度は低く、のぞき込むとかすかにぷつぷつと湧き出る小さな気泡がかわいらしい。鼻腔をくすぐる柑橘系のフルーティな香りに、「いい香り…」とうっとり目を閉じてしまいました。

口に含むと、鼻から抜けるオレンジやグレープフルーツのような爽やかな香りと共に、気持ちのいい苦味が広がります。舌がじんわりと苦味を受け止め、少しピリピリするほど。炭酸感は穏やかで、やさしい喉越しです。しっかり味わうと、キャラメルのような深いコクも感じられ、複雑な味わいの奥行きが楽しめます。
苦味と共に感じられる、スパイシーな味わい。その正体は、隠し味のネパールの山椒「ティムル」です。「読書や会話の感性をひらく」という意味が、このティムルに込められているとのこと。山椒ということもあり、馴染みのあるスパイシーさですが、ビールに使われることは珍しいので、とても新鮮に感じます。
IPAらしいしっかりとした苦味を感じながら、セゾンのような軽やかさを併せ持つビアスタイルで、個人的にはとても好きな味わいです。何より、アルコール度が抑えられているのが、読書時間にぴったりでうれしい。少しずつ口に含みながら、本のページをぺらりとめくる。ゆっくりと過ごすにはぴったりのクラフトビールです。
淡白な味わいや爽やかな香りと合わせたい、おすすめのペアリング
読書と寄り添うこの「BOOK SESSION IPA」に合わせたいペアリングを、私なりに考えてみました。あくまでも食事ではなく、読書時間のお供という切り口で本を読みながら手軽に食べられる、こちらの3つをご紹介します。
1. 塩味のミックスナッツ

スパイスとスパイスのコラボで、間違いないペアリングです。ナッツとビールの組み合わせは個人的にも好きでよく合わせますが、「BOOK SESSION IPA」には素焼きよりも塩味がしっかりついたナッツがよく合います。程よい塩味がビールの苦味ととても相性がいいので、おすすめです。特にマカダミアのクリーミーなまろやかさは、後味をやさしく包んでくれます。
ポリポリと咀嚼(そしゃく)しながら、ナッツが砕ける音が心地よいBGMのようです。ページをめくる手と順番に、一定のリズムで手がのびていきます。栄養価も高く、食後の胃もたれが少ないのもうれしいです。
2. チータラ ブラックペッパー

チーズの塩味とブラックペッパーのスパイスが、ポップの苦味と織りなす味わいがたまりません。お互いの良さを引き立て合うコンビではないでしょうか。こちらも普通のチータラよりも、しっかり存在感のあるスパイスが感じられるブラックペッパーのタイプの方が好みです。
本を読むのでしばらく出しておいてもおいしく食べられ、食べ飽きしないところがポイントです。シート状の鱈で挟まれていることで、チーズ単体よりも手軽に食べられ、お酒との相性を引き上げてくれるように感じます。
3. チョコレートバウムクーヘン

夜のお供に、甘いものが食べたくなる気分のときもありますよね。ビールとスイーツのペアリングも外せません。今回おすすめしたいのは、バウムクーヘンです。IPAとチョコレートの人気のペアリングを参考に、少し軽めの飲み心地のSession IPAには、濃厚さを抑えたチョコレートを使った焼き菓子が合うかなと思いました。ホップの苦味との相性を考えると、個人的には甘すぎないチョコレートバウムクーヘンを選ぶのがおすすめです。
カカオの苦味とホップの苦味が合わさり、バウムクーヘンの甘味と共に口の中で味わいの変化を楽しめ、ビール単体よりも味わいの奥行きが増します。今回はチーズのバウムクーヘンも合わせてみましたが、こちらもチーズの芳醇な濃厚さがビールの味わいにぴったりでした。小さくカットしておくと、食べやすく、手も汚れません。
読書時間をクラフトビールと共に。「BOOK SESSION IPA」と過ごす夜

「BOOK SESSION IPA」は、本を読むという時間にぴったりの、贅沢な味わいのクラフトビールです。ゆっくり過ごしたい夜にそっと寄り添ってくれ、きっと穏やかな時間を過ごせると思います。ホップの爽やかな苦味と心地よいアルコール感で、本のページをめくる私の手も、どこか楽しげに見えました。
ペアリングも試しながら、ぜひ秋の夜長を「BOOK SESSION IPA」と一緒に過ごしてみてください。
【商品概要】
発売日:2025年10月10日(金)
商品名:BOOK SESSION IPA
酒別:ビール
原料:麦芽(外国製造)、ホップ、ティンブール
アルコール度:4.5%
容量:333ml
公式サイト https://www.valuebooks.jp/bp/VS0063327540
販売場所:バリューブックスECサイト、「本と茶 NABO」、「COEDO KIOSK」、「本屋B&B」、本屋「とつとつと」、「透明書店」、「ゆる学徒カフェ」
(「COEDO KIOSK」以外の店舗では開栓で提供)
【株式会社バリューブックス】
長野県上田市を拠点とするオンライン書店。「日本および世界中の人々が本を自由に読み、学び、楽しむ環境を整える」をミッションに、メイン事業である書籍の買取・販売のほか、実店舗「本と茶NABO」「Valuebooks lab.」や移動式書店「ブックバス」の運営、寄付事業「チャリボン」、本の寄贈活動「ブックギフト」、再生紙を活用した商品制作や出版事業などを展開し、よりよい本の循環を育む。2024年10月には、B Corp認証を取得。
公式サイト https://corporate.valuebooks.jp/
【株式会社協同商事コエドブルワリー】
コエドブルワリーは、地元の代表的な農産物である「薩摩芋」のアップサイクルからビール造りが始まったブルワリー。「Beer Beautiful」をコンセプトに個性豊かなビールを選ぶ楽しみを提案する。 薩摩芋からつくった世界にも類のない紅赤色の“ジャパニーズ”ビールから、黄金色のスタンダードであるピルスナーまで幅広い味わいのビールを醸造する。
公式サイト https://coedobrewery.com/
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。







