日本ビアジャーナリスト協会

夢の日米コラボ! 復興ビール「Baird+Ishii+Stone Collaboration Beer “Japanese Green Tea(煎茶) IPA”for the JAPAN RELIEF」

 アメリカで「日本復興に向けてのコラボ・ビール」が生まれた。
 そのビールの名は「Japanese Green Tea(煎茶) IPA”for the JAPAN RELIEF」。
 現在、グァムのイシイ醸造所のトシ・石井氏、サンディエゴのストーン醸造所のMitch Steele氏、静岡のベアード醸造所のBryan Baird氏の3人が、日本に思いを馳せながら醸造した逸品だ。
 日本発祥のホップ「ソラチ」や日本産煎茶が使われていて、すでにアメリカをはじめとして世界のビア・ファンの注目を集めている。

(以下はJapanese Green Tea(煎茶) IPA”for the JAPAN RELIEFを紹介しているサイトの一部)
http://blog.stonebrew.com/?p=2461
http://www.flickr.com/photos/stonebrewingco/sets/72157626798271677/
http://www.stonebrew.com/calendar/default.asp?intEventsID=1615#1615
http://beernews.org/2011/06/green-tea-ipa-by-stone-brewing-ishii-brewing-baird-brewing-gets-label-approval/
http://www.foodgps.com/baird-ishii-brewing-interview/
http://atlantabeermaster.com/stones-japanese-collaboration/?amp

 なお、このビールの売上は製造経費を除き、全額東日本大震災の義援金として日本へ送られる。

 この復興救済ビールが非常に興味深いのは、アメリカのブルワーであるSteele氏とアメリカ生まれで日本のブルワーであるBaird氏、そして日本生まれでアメリカのブルワーである石井氏がコラボレーションしているということだろう。

 この素晴らしい3人のブルーマスター達からJBJAへ「日本のビアファンに向けてのメッセージ」が寄せられたので、紹介したい。 



左からBryan Baird氏、Mitch Steele氏、Toshi Ishi氏

<トシ・石井氏からのメッセージ>
Hafa Adai!(Toshi)Ishiiです。
ご無沙汰しております。一日も早く、被災地の方々が以前の生活を取り戻すことを心よりお祈り申し上げます。
5月19、20日。ボクの師匠Stone Brewing Co(San Diego)にて、盟友Bryan Baird氏と共に醸造して来ました。
醸造量は140 bbl size x 3 brews = 420 bbl / Tank in 125 bbl x 3 times = 375 bbl=約43キロリットル。原材料はスターアライアンスの様相で、モルトは Marris Otter Pale Ale (from UK) のみと Blonde Candi Sugar (from Belgium)。ホップはWarrior, Crystal(from USA) / Pacifica(from NZ) / Aramis(from France) / Dry-HopとDry-TeaingにSorachi-Ace(from USA & Japan origin) と煎茶(from Japan)を使用。そしてStone house yeastを使用、日本復興を願う僕らクラフトブルワーの熱いPassionを最後に加えています。

大震災の翌日、来日する機内から見た成田周辺の光景には声も出ない。黒煙を挙げて炎上するコンビナート群、まるで戦争?
都内へ向かう途中の家々は屋根が崩れ、駅も空港も壁が落ちている。前日Guamで見た国際映像の大津波の光景が事実だったことを、初めて認識する。その後日本滞留を余儀なくされ、Guamに戻れたのは1カ月半後。その間「母国の為に出来ることをしたい。」と思い、<Re-Fermenting Japan!復活日本・再醗酵>を提唱し、ポパイ青木さん(日本の地ビールを支援する会)藤原さん(日本ビアジャーナリスト協会)に賛同・協力を頂き活動スタート。早速、仲間のアメリカ同業者団体及び欧米の同業者へ日本救済SOSメールを打電、非常に多くの支援・援助の申し出を頂く。そのひとつがStone。やはり師匠は永遠に師匠。「Toshi、San Diegoへ帰ってこい!(本業とは別に)一緒に日本救済ビールを創ろう!」独立してアメリカのメンバーに戻って良かった。これがアメリカのクラフトビール文化の真骨頂。かくして日本からの代表として、盟友Bryanを選抜、本人の賛同と協力を得て、3社で醸造。売上は製造経費を除き、全額東日本大震災の義援金として日本へ送ります。震災から120日、福島第一原発の問題もあり、終息には時間がかかることでしょう。残念ながら近くにはいませんが、海外で活躍する多くの日本人、海外のBrewery同業者、そして多くの海外の方々も支援・応援していることをどうかお忘れなく。復興までの長い道のり、クラフトビールを伝える立場から、我々も一緒に歩んで行きますから、時にはこのビールを飲んで、生きている喜びと幸福(MINAGOF)を感じて下さい。Re-Fermenting Japan !
Cheers!
Toshi Ishii
President & Brewmater
Ishii Brewing Company



<Mitch Steele氏からのメッセージ>
We were shocked and saddened when we saw the effects of the earthquake and tsunami. Living in California, all of us at the Stone Brewing Co. also live with the fear of a similar occurrence every day, and we know the tragedy and the suffering that people endure as the result of such an event. From this far away, it’s hard to do much but offer prayers and financial support, but we hope this wonderful beer helps in some small way. Toshi and Brian are great representatives of the people of Japan, and we hope you honor their efforts in brewing this beer. Best wishes for a speedy recovery to everyone.

地震と津波の影響のニュースを見たときは、ショックと悲しみに包まれました。カリフォルニアに住むストーンブリューイングの私たち全員も、地震と津波の怖さと日々共存しており、またその苦しみに耐えている方々とその悲劇も知っています。
このような遠くの地からでは、祈りを捧げることや資金援助ぐらいしかできませんが、このすばらしいビールが小さいながらもお役に立てるよう、私たちは望んでいます。
トシとブライアンは日本を代表するすばらしい人たちであり、日本の方々が彼らのビールに対する努力を誇りに思ってくれるよう、私たちは願っています。
みなさんの一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

Mitch Steele
Brewmaster
Stone Brewing co.



<Bryan Baird氏からのメッセージ>
This special collaboration beer was inspired by the resiliency in the face of disaster demonstrated by the strong people of the Tohoku region of Japan. We sincerely hope that this lovely Japanese Green Tea IPA will help to bring happiness to the hearts of all those still struggling and also be a source of some financial support.

このスペシャルコラボレーションビアは、今回の震災に直面している東北の方々の強さと復興力にインスピレーションを受けました。
このすばらしいグリーンティIPAが、まだ日々苦心されている全ての方へ幸せを届けられるよう、また、少しでも資金的援助となるよう、心から願っています。

Bryan Baird
Representative Partner / Brewmaster
Baird Brewing Company



最後にもう一度、トシ・石井氏からのメッセージで締めくくられている。
<トシ・石井氏からのメッセージ>
哀しいことに、日本では震災に便乗した詐欺行為や便乗値上げがあると聞きます。どうか気を付けて下さい。我々とは区別出来ます。“Re-Fermenting Japan“は海外からのすべての善意・支援を必ず、いつ、どこに、いくら寄付したかホームページ上で全世界に公開(2004年のReal Ale for 新潟から継続)しています。

このビールの全米リリースは7月11日、日本へも一部入荷予定です。
次回はもうひとつの日本救済ビール情報を提供出来ると思います。
Cheers!
Toshi Ishii





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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター