[イベント]2010.10.5

呼び方は「地ビール」から「クラフトビール」へ

僕のコラムは、
「ビール好きだけどまだそれほど詳しくないんです」
という方をイメージした内容を意識しています。
ざっくりと、大枠からいろいろと知っていただくのがいいなあと。
と考える中で、以前から伝えたいなあ、と思っているのがタイトルのこと。

第一次地ビールブームが起こった頃、
当然のように僕もハマりました。
参考のため→ウィキペディア
ちょうどフリー編集者として書籍を作り始めたころで、
全国地ビールの企画もいったん立ち上がったのですが
担当者の退社や、時間的、予算的問題などもあり頓挫しました。

製造の設備をクリアするためにも、
当初は日本酒の酒造メーカーがほとんどで、
いわゆる<地酒>のイメージ通り、
地方色もなんとなく打ち出した<地ビール>という打ち出しになったのも
むべなるかな、という状況でした。
自然な流れでそうなっていったわけですね。

それから時が流れること15年。
売上げ面などから、なくなく醸造、販売を続けられなくなったブルワリーも
たくさん出てきました。
当事者の方も涙を飲んでのことだったでしょうし、
ビールファンとしても、たいへん残念なことではあります。

しかしそんな中、情熱溢れるブルワリー、ブルワーの
方々の努力、研究により、
全国各地の中小ブルワリーが生み出すレベルの高い
ビールは、世界の舞台でも高い評価を受け、
注目される存在となってきました。

また、日本のビール好きも、
いわゆる<とりあえずビール>や<のどこしビール>
の概念にとらわれた慣習から徐々に抜け出し、
<味わいを楽しむビール>を求める人が着実に増えてきています。

なのですが、残念なことがひとつ。
いまだ、お店でもマスコミ報道でも、会話でも、
メジャーメーカー以外のビールを<地ビール>ということが
普通になっていることです。

いまや、全国各地のブルワリー、ブルワーの
作り出すビールに<地元らしい味で作る>とか
<地元で受けるように>とかいう意識はないはず。
それこそ、世界のコンペティションで金賞、銀賞など
受けるぐらいですから、
各ブルワリー、ブルワーも切磋琢磨しながら、
世界でおいしいと言われるレベルのものを目指していて
それはもちろん日本のビール好きにも満足してもらえるものですね。

だからこれからは、「クラフトビール」と呼んでいくことを
提唱しようと思っています。
地方で作ろうが、都内で作ろうが、輸入ビールであろうが、
大量生産系でない、中小のブルワリー、ブルワーの手によって
生み出されるビールは、「クラフトビール」なのです。

世界規模、国内規模とも、
味わうことに関しては、地域で分類する意味は、
本来はないといってもいいでしょう。
といっても便宜上、通念上、
「ベルギービール」「アイリッシュ」など
呼び方は必要だと思います。
「アメリカのクラフト系ビールは…」とかよく言いますね。

と言っても現状は「地ビール」という呼び方が
定着しているのですから、急に変わるとは思っていません。
じわじわっと一般の人々にも伝わっていけばいいなと。

僕は、取材を受けた時も、知人と話していても、
「地ビールでは何が好きですか?」など言葉が出ると
いちいち、「クラフトビールと呼んでるんですよ。なぜならば……」
と説明するようにしています。うざがられながら(笑)。

でも、こうやって少しずつ、草の根運動的に
ビールファンの意識を変えていくことで
ビールがもっともっと日本で正しく理解されていくと思うのです。

みなさんも今日から、
「地ビール」と呼ばす「クラフトビール」と!

10/31、ニッポンクラフトビアフェスティバル2010
で、JBJAのことを藤原さんなどメンバーと話したりしますので、ぜひ。
以下、情報です。

・・・・・・・・・・・・・

吾妻橋・ニッポンクラフトビアフェスティバル2010 10/31

日本クラフトビアフェスティバル2010

◆開催日: 2010年10月31日(日)

◆時 間: 12:00~18:00(入場は17:00まで?)

◆場 所:
すみだリバーサイドホール
東京都墨田区吾妻橋1-23-20

◆主 催: ブルワーズクラブ

◆問合せ先:
麦酒倶楽部ポパイ
Tel. 03-3633-2120
Mail. info@craftbeerfestival.jp

◆その他:
9月中旬 前売り券発売開始 3,500円(試飲券10枚・記念グラス)付き
http://www.craftbeerfestival.jp/


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この記事を書いたひと

石黒 謙吾

著述家・編集者・日本ベルギービールプロフェッショナル協会 理事

1961年 金沢市生まれ。
映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』、『2択思考』『分類脳で地アタマが良くなる』『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『CQ判定 常識力テスト』など著書多数。三輪一記氏と共著に『ベルギービール大全』『ベルギービール大全<新>』がある。プロデュース・編集した書籍も、『ジワジワ来る○○』シリーズ(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ)、『負け美女』(犬山紙子)、『読む餃子』(パラダイス山元)、『ネコの吸い方』(坂本美雨)、『純喫茶へ、1000軒』(難波里奈)、『凄い! ジオラマ』(情景師アラーキー)など、ジャンル多彩に200冊以上。

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