[イベント]2013.1.3

クラフトビールとは?その②の②:「クラフトビール=作品」

『クラフトビールとは?その②の②:「クラフトビール=作品」である』~藤原ヒロユキ~

先日、「クラフトビールとは何か」について、「クラフトビール=小規模」ではない。と書いた。
小規模でもあまり飲みたいと思わないビールもあれば、大手ビールメーカーでも素晴らしいビールもある。
「クラフトビール=小規模」とは限らない。
(詳しい内容は、昨日のコラムでご覧いただきたい)

クラフトビールとは? という定義は、難しい問題をはらんでおり、一言で語ることはできない。
業界をとりまく状況や個人の感覚、国や地域によっても変化する。アメリカのブルワーズアソシエーション(BA)が発表した「クラフトビールの定義」をそのまま日本に移行はできない。

クラフトビールは「数字や文言で定義するものではない」とも考えられる。
乱暴な言い方をすると「造る人、飲む人が自分で決めればいい」ということになる。

しからば、私にとってのクラフトビールとはどのようなビールなのか?
考えてみた。
出た結論は「クラフトビールとは“作品”となりうるビール」である。

私は「クラフトと言うからには、造り手は“クラフトマン=工芸作家”であり、造られたビールは“作品”だ」と思うからだ。

大手メーカーのビールのほとんどが「インダストリアル(工業的)・ビール」であり「大量生産されるパイプ椅子」とするならば、「クラフト(工芸的)・ビール」は「工芸作家が造る手作り家具」という位置づけとなる。(誤解されたくないのだが、私はパイプ椅子を否定しているわけではない。寸分たがわず均一に造られるパイプ椅子の素晴らしさも認めているし必要性も感じている)

大学で美術を専攻し、卒業後はイラストレーターとし、画業を重ねてきた者としての性なのだろう。ビール造りも工芸品や絵画制作のようにとらえてしまう癖がある。
「作る・造る」は「創る」に至ることこそ重要だと考えている。

「クラフトビール」は「工芸品」であり「作品」に他ならない。

続く


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001藤原 ヒロユキ

この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。日本外国特派員協会会員。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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