[ビアバー,ブルワー]2013.11.14

門司港地ビール工房

門司港駅は開業100年近くが経過し、日本で初めて国の重要文化財に指定されたルネッサンス様式の木造駅舎だ。コバルトブルーの青銅屋根が今も街を見下ろしている。

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門司港駅を出て、レトロな建物が建ち並ぶ一帯を通り抜け、日本で唯一の歩行者用の跳ね橋を渡ると、ひときわ目立つ「門司港地ビール工房」の前に出る。建物は船舶用の倉庫を改装したもので、ビールの醸造所にレストランが併設されている。レストランの椅子やテーブルは全て 100年前のイギリスアンテーク家具。内装と共にレトロな雰囲気が息づき、この街と調和している。門司港は昔から大陸との貿易の中継地として栄えた。また鉄道交通の要所でもあり、明治以降は日本最大級の貿易港として日本の流通を支えた。戦後は大陸貿易の縮小と石炭生産の減少、関門トンネル開通による陸上交通が発達したことにより門司港は次第にさびれていく。その後、昭和の終わりから平成の初めにかけて、この地に残る数多くの歴史的建造物を生かすべく「門司港レトロ地区観光の街プロジェクト」が展開された。今や年間200万人もの観光客を集める人気スポットとして生まれ変わった。この「門司港レトロ地区」の街作りの一端を担っているのが門司港地ビール工房である。

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門司港地ビール工房が目指したのは、観光客だけをターゲットとせず、品質本位をモットーとし、地元の人が美味しいビールと料理で特別な時間を楽しめる上質な空間作りであった。

現在レストランでは、レギュラービール3種類に加え期間限定ビール1種類が提供されている。

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ヴァイツェン

小麦麦芽を60%以上使い、しっかりとしたボディとコク、芳醇さを大事にしている。2011年のジャパンアジアビアカップでは金賞を受賞している。

ペールエール(イングリッシュ・ペールエール)
ホップと麦芽のバランスが絶妙だ。キャラメル麦芽を多めに入れることで、コクを出しつつもホップとのバランスを重視して飲みやすく仕上げている。2012年のインターナショナルコンペティションでは金賞を受賞している

門司港驛ビール(アンバーラガー)
昭和初期テイストをイメージしたラガービール。ビエナモルトならではのビスケットのような香ばしさとホップの苦味が強調されているが、ピルスナーモルトも加えることによりすっきりと飲みやすい仕上がりとなっている。

ヴァイツェンストロング(ヴァイツェンボック)
冬期の期間限定ビール。麦芽とホップを通常の 1.5倍使用し、熟成期間は通常の 3倍。熟した果実を思わせる濃厚で甘い香りと力強く芳醇な口当たり。アルコール度 8%。〆の一杯として最適。レストランでは 12~13度の温度で提供され、ビールのスタイルに応じて提供温度を変えているところにもこだわりが感じられる。

料理も品質重視で、ビールとのペアリングがよく考えられている。

ピザ

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熟練されたピザ職人が造る窯焼きピザは、イタリア・ミラノ式の本格派。ビール酵母により発酵されたピザ生地は独特の甘味と食感があり、ビールとの相性も抜群である。

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スペシャル焼きカレー

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焼きカレーは門司港の名物だが、この焼きカレーは水を一切使わずにヴァイツェンのみで煮込んでいるのが特徴である。深く濃い味わいの中にはヴァイツェンの風味も感じられ、もちろんヴァイツェンとの相性も抜群である。

レストランの窓からは一日 800艘の船が行き交う関門海峡が見渡せる。ぼんやりと海を眺めながら、ゆっくりとこだわりのビールと料理を楽しむ。こんな大人の贅沢な至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょう?

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取材には取締役支配人の山下悟様、醸造責任者の峯松幸之助様にご協力いただきました。

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門司港地ビール工房
http://mojibeer.ntf.ne.jp/mojiko/

※取材は2012年12月に行ったため、期間限定ビールなど現在と異なります。また、門司港駅は改装工事中のため外観が異なっています。


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この記事を書いたひと

SHIBU

ビアジャーナリスト

ビアテイスター、ビアジャッッジ、ビアソムリエを取得し、審査会やイベントを通じてビールの知識、仲間との交流を深めています。ビールと写真をテーマとしてビールの魅力を伝えていきたいと思っています。

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