[テイスティング]2014.1.22

久しぶりのイギリスビール、アドナムス「Innovation」―ビアレポート(64)

偏っている感じがする私です。

今回はイギリスのビール。アドナムスの「Innovation」を紹介したいと思いますが、イギリスのビールを取り上げるのはかなり久しぶりです。イギリスは比較的好きなんですけどね。ジャケ買いが多いせいか、アメリカ、ベルギーあたりのビールが多くなってしまっているようです。

Adnams Innovation

Adnams Innovation

実は今回の「Innovation」もジャケ買い。このイラストはボトルに直接印刷されているので、ラベル収集はできませんが、ついつい買ってしまいました。この無国籍感なイラストはどこの国だ、と思っていたらイギリス。公式サイトを見る限りでは、ほかのビールラベルのデザインとはちょっとテイストが違うようです。

このアドナムスという醸造所は1872年創業。イングランドの西海岸にあるサウスウォルドという街にあります。小規模醸造で限定生産のビールも多く、現在公式サイト上で確認できるビールは41種類(シーズナル含む)。ワイン、スピリッツも造っているようです。

ところが、今回の「Innovation」はウェブサイトに載っていません。一次資料には当たれませんでした。インポーターのウェブサイトにも載っていないので、正確な情報がなくお手上げ状態。それだけ出回っている数が少ないのかもしれません。

味はというと、イギリスとアメリカのIPAの良さを両方持っているような味わい。ビールを注ぐとアメリカンホップを思わせるフルーティーな香りが漂いますが、苦味は適度に感じられる程度。フィニッシュにはミカンのようなフレーバーも。ゆっくりと楽しみたい、やさしい味わいです。

アドナムスのビールを飲むのは今回が初めてでしたが、他の銘柄も飲んでみたくなりました。イギリスはビール伝統国だけあって魅力的な醸造所がたくさんありますからね。アドナムスに限らずもっと日本に入ってくればいいんですが。

【BEER DATA】
Innovation
生産地:イギリス
醸造所:アドナムス
スタイル:IPA
アルコール度数:6.7%

IPAイギリス

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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