[テイスティング]2014.2.8

ベルジャンでブラックなのにIPA「ベルジャンスタイルブラックIPA」―ビアレポート(69)

IPAアメリカシエラネバダブラックIPAベルギー

論理的に考えてしまう私です。

論理的、と言うとそんなに悪い印象はないかもしれませんが、ちょっと違う角度から言い換えてみると、融通がきかない、とも言えます。「面白いんだからいいじゃん」ですませられるところを、「でもちょっと違うのでは?」と考えてしまうようなこともしばしば。

論理的というのは、いい面も悪い面もありますが、融通がきくような人になりたいと常々思っていたりするわけです。

さて、今回は、アメリカでも比較的古いクラフトビールブリュワリー、シエラネバダの「ベルジャンスタイルブラックIPA」です。

BELGIAN-STYLE BLACK IPA

BELGIAN-STYLE BLACK IPA

融通のきかない私には、いろいろ突っ込みたくなるお名前でございます。ベルギーなのかインドなのか? ブラックなのかペールなのか?

まあ、語源としてイギリスからインドに持っていったからというのはありますが、もはやインドは関係なくIPAという名前でスタイルが確立されてしまっているのも理解しています。なので、ベルジャン酵母を使ってベルジャンスタイルというのはまだわかりますが、インディア「ペール」エールなのにブラックとはどういうこと? と思うのです。

…この数行に融通のきかなさが凝縮されちゃってますね。

この「ベルジャンスタイルブラックIPA」はシエラネバダの定番商品ではなく、「ビアキャンプ」というシリーズのひとつになっています。「ビアキャンプ」というのは毎年2日間かけて、造り方やコンセプトを変えながら新しいビールを造るという試みのようです。

いつからビアキャンプが始まったのかは調べきれていませんが、この「ベルジャンスタイルブラックIPA」には#94というナンバーが付けられています。この「ビアキャンプ」シリーズの2013年版は「ベルジャンスタイルブラックIPA」のほかに「IPA」と「Imperial Red Ale」があり、それぞれナンバーが#93と#95。つまり、これまでに95種類も造られているようです。が、公式サイト上で調べられるのは2009年の#13「OLD CANTANKEROUS STOCK ALE」まで。

この「ベルジャンスタイルブラックIPA」は、ベルジャン酵母を使用しており、ホップはソラチエースとネルソンソーヴィン。ブラックなのでローストされたモルトのコクもありつつ、ホップ由来のフルーティーさも感じられます。

日本では上記3種類が各4本セットで売られていたようですが、最近ではもう品薄状態になっているようですね。いわゆる限定モノですので、見つけたらお早めに。融通がきかない人でもおいしいと思えます、ハイ。

【BEER DATA】
ベルジャンスタイルブラックIPA
生産地:アメリカ
醸造所:シエラネバダ
スタイル:ベルジャンスタイルブラックIPA
アルコール度数:7.7%


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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアジャーナリスト

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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