[イベント]2011.5.16

アサヒ 株主優待限定特製ビール

 「アサヒビールの株主優待限定特製ビール」が届いた。

 実は数年前に、「株主には毎年”限定の優待ビール”が届く」と聞き、それ欲しさにアサヒビールの株を購入したのだ。
 後にも先にも、株を買ったのはアサヒビール株だけである。(他の大手3社の優待商品は通常商品の詰め合わせといったもので、残念ながら食指が動かなかった)

 私はこの株で儲ける気はない。もっとも(売る気がないのであまりチェックしていないが)買ったときから比べると株価はいくぶん下がっているようなので儲けようにも儲けようがないのだが。
 配当金も、持ち株数が少ないので少額である。毎回、銀行や郵便局に受け取りに行くのだが、トレーの上に硬貨だけが並び、窓口でなんだか恥ずかし気分になってしまう。

 しかし、そんなことはたいした問題ではない。
 私が欲しいものは売却益でも配当金でもない。特製ビールである。

 今年の特製ビールは、素晴らしい香りで実に心地よい。今まで貰った限定ビールの中で一番の出来だと感じる。
 正直言って、これを限定商品として株主だけに飲ませておくのはもったいない。なかにはビールには興味がなく、売却益しか頭にない連中もいるだろうし。

 香りが高く、芳醇である。果実香もあり、清々しい。後口に残る苦味も印象的だ。
 スペックを読むと「新酵母」使用とあったが、ひょっとして…。あの酵母? なんて想像するのも限定商品ならではの醍醐味である。
 
 本来、株は売却益を稼ぐのが目的ではなく、その企業の事業に共感し、応援するといった意味合いが強いものだったはずだ。
 ビールが好きな人がビール会社の株を買い、その資金で”美味しいビール”が造られ、株主に配当される。この図式は非常にプリミティブな「消費者と会社」の繋がりと考えられる。

 気の早い話をすると、鬼が笑うに違いないが、来年の株主優待特製ビールにも期待したい。

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001藤原 ヒロユキ

この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。日本外国特派員協会会員。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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