[イベント]2011.6.15

ベルギービールのカタカナ表記(1)

今回は、たまにご指摘を頂戴するベルギービールのカタカナ表記について。

自社で輸入するまでは仕入先であるそれぞれの輸入会社様がつけたカタカナ表記をほぼそのまま使っていましたが、自社で輸入することになってカタカナ表記を付けることの重大さにあらためて直面することになりました。
自分がつけたカタカナ表記で日本の消費者の方々に紹介されるわけですから本当に責任重大です。
ですから、できるだけ多くの材料を集めて表記を考えることになります。

まず自社輸入のベルギービールにカタカナ表記をつけるにあたって、下記のようなポリシーを決めました。

1.日本人(または日本語を母語とする人)にわかりやすいこと

2.日本人(または日本語を母語とする人)が発音しやすいこと

3.なるべく現地の発音に近いものにすること

以上のことを前提に、オランダ語辞典で調べ、現地(ベルギー・フラマン語圏)のネイティヴ・スピーカーの方、そして現地在住の日本人の方と何度も検討を重ねた上でカタカナ表記を決定することにしています。

うちの場合、輸入している醸造所(2011年現在)の所在地はすべてフラマン語(オランダ語)圏になります。
ただでさえ難しい発音の中でも、特にgの発音は何度聞いても真似をするのも難しい上、カタカナ表記をするのは不可能に近いものがあります。
他にもとても日本人には発音しにくいものが多く存在しています。

次回、また具体的な例をご紹介したいと思います。

オランダ語フラマン語ベルギービール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

この記事を書いたひと

三輪 一記

一般財団法人 日本ベルギービール・プロフェッショナル協会 代表理事

1967年、名古屋市生まれ。
1990年、関西大学商学部卒業。26歳のときにベルギービールと出会い、以来ベルギービールを愛し、仕事でというよりライフワークとしてベルギービール普及に情熱を傾け、毎年ベルギーを訪れている。
2001年よりベルギービールに関する講座、セミナー活動をスタート。
2008年より愛知大学、愛知淑徳大学等でベルギービール講座開講。
「ベルギービールを通じて日本とベルギーの架け橋に」というコンセプトのもと、
講演やセミナーにも積極的に取り組んでいる。
共著に『ベルギービール大全』(三輪一記+石黒謙吾/アートン)、
『ベルギービール大全<新>』(三輪一記+石黒謙吾/アスペクト)。
一般財団法人 日本ベルギービール・プロフェッショナル協会 代表理事。

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