[テイスティング]2014.4.19

WBC受賞のコロナド・ブリューイング「アイランダーIPA」―ビアレポート(89)

サッカーよりは野球のほうが好きな私です。

野球の世界大会といったら「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」ですが、ビール好きの人たちにとってWBCといえばはやはり「ワールドビアカップ」でしょう。

今回はアメリカのコロナド・ブリューイング「アイランダーIPA」です。

Islander IPA(バックラベル)

Islander IPA(バックラベル)

ご存知の方も多いかと思いますが、先日行われたワールドビアカップ2014で、コロナド・ブリューイングが「World Beer Cup Champion Brewery and Brewmaster (Mid-Size Brewing Company)」に選ばれています。さらに、コロナド・ブリューイングの「アイランダーIPA」が「Category 86: American-Style Strong Pale Ale」で金賞を受賞。ホップにコロンバス、センテニアル、チヌックを使用し、グレープフルーツやマンゴーのようなフレーバーも感じられます。心地よい苦味も印象的。フィニッシュはドライで、ドリンカブルなIPAです。

さて、このコロナド・ブリューイングをはじめ、ワールドビアカップの「Champion Brewery and Brewer Awards」ではアメリカが5部門すべてを独占しましたが、各カテゴリでの国別受賞数は下記のようになっています。

(国名 金,銀,銅)
アメリカ 73, 65, 75
ドイツ 9, 9, 8
ベルギー 2, 1, 2
カナダ 1, 3, 2
イギリス 1, 2, 2
オランダ 1, 2, 0
日本 1, 2, 0
チェコ 1, 1, 1
エルサルバドル 1, 1, 0
ブラジル 1, 1, 0
イスラエル 1, 0, 0
台湾 1, 0, 0
イタリア 0, 3, 0
ニュージーランド 0, 2, 0
韓国 0, 1, 0
メキシコ 0, 1, 0
スウェーデン 0, 0, 1
ラトビア 0, 0, 1
オーストラリア 0, 0, 1
アイルランド 0, 0, 1

アメリカが断トツですね。ちなみに、エントリー数が一番多かったのは「American-Style India Pale Ale」で224。逆に少なかったのは「European-Style Low-Alcohol Lager/German-Style Leicht(bier)」で10でした。数を鵜呑みにするのはよくないですが、エントリー数を見ることで何が人気のスタイルなのか、ある程度の傾向はわかると思います。ワールドビアカップの公式サイトに「2014 Winners List」が掲載されていますので、じっくり見てみると面白いですよ。

【BEER DATA】
アイランダーIPA
生産地:アメリカ
醸造所:コロナド・ブリューイング
スタイル:IPA
アルコール度数:7.0%

IPAアメリカワールドビアカップ

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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