[テイスティング]2014.5.7

伯爵という名のセッションエール「ヤール」―ビアレポート(93)

イギリススコットランドセッションエール

競馬好きの私です。

馬券を買うことはあまりないのですが、血統を意識して見るのが好きなのです。応援していた馬の子どもが走るようになると、それはもう感慨深いものが。血統が全てではありませんが、馬でも他の動物でも、血統がはっきりしているというのは、それだけで価値が出てくるものだったりします。

さて、今回ご紹介するのはファインエールズの「ヤール」です。

Jarl

Jarl

ファインエールズはスコットランドのブリュワリーで、以前にも紹介していますので、ここでの詳しい説明は省きます。「ヤール」は「Jarl」で、北欧系の言語で「伯爵」という意味。英語では「Earl」です。

日本人にとって爵位というのはあまり馴染みがなく、単語としては聞いたことがあっても意識して使う機会はないものです。といっても日本にも華族が存在していた頃には、爵位がありました。爵位は上から、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵となり、日本では徳川宗家(将軍家)や五摂家(藤原氏のうち一条、二条、九条、近衛、鷹司)などが公爵とされています。

伯爵というと、日本では大臣家や5万石の大名レベルなのですが、ヨーロッパでは爵位が複雑なため一言で説明するのは難しいのです。が、日本人にも知られている人物では、サンドウィッチ伯爵が挙げられるでしょうか。サンドウィッチ伯爵というのは人名ではなく、サンドウィッチ伯というイギリスの爵位です。料理としてのサンドウィッチの由来となった爵位ですが、その人物は4代目のサンドウィッチ伯でジョン・モンタギューという人物。なお、現在でもサンドウィッチ伯は続いており、11代目がいらっしゃるようです。

そんなことを調べながら「ヤール ホッピー・ブロンドエール」を飲んでいるのですが、伯爵というイメージの重厚感はなく、気軽に飲めるセッションエール。アルコール度数は3.8%で、シトラのホップ感がたっぷりの軽やかな味わいです。

伯爵というイメージとはちょっと異なる軽やかさですが、華族ではない雑種の私にはぴったりですので、気楽に飲むことにします。

【BEER DATA】
ヤール
生産地:イギリス
醸造所:ファインエールズ
スタイル:セッションエール
アルコール度数:3.8%

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアライター

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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