[テイスティング]2014.5.17

13種のホップを使ったヌグネ「グローバル・ペールエール」―ビアレポート(96)

ノルウェーペールエール

詩や劇といった分野には暗い私です。

芸術的な分野に明るい方や才能がある方がうらやましい。どうやったらその方面を理解することができるのでしょうか。「理解する」と言っている時点でもう違うのかもしれませんが…。

さて、今回はノルウェーのヌグネ(Nøgne Ø)「GPA(グローバル・ペールエール)」です。

Global Pale Ale

Global Pale Ale

ヌグネは2002年から醸造を開始した醸造所。名前はカタカナで「ヌグネ」としてありますが、これがなかなか発音が難しい。「Ø」なんて「ウ」「エ」「オ」の中間くらいの音のようで、「ヌグネ・オ」とか「ヌゥグネ・ウー」とか表記している場合もあります。

「Nøgne Ø」とは英語では「Naked island」という意味。ノルウェーの詩人・劇作家であるヘンリック・イプセンの詩にこの表現が出てくるそうです。ノルウェー南部の荒涼とした島々のことを表しているようなので、日本語では「裸の島」というより「不毛の島」とでもしたほうが意味が通りやすいかもしれません。

年間通して造られるビールは17種類。シーズナルや限定も含めると30種類近くのビールを造っており、なんと日本酒も造っています。ヌグネのウェブサイトには「Europe’s First Sake Brewery」と書いてありますが、ヌグネ以外で日本酒を造っているヨーロッパの醸造所はあるんでしょうか。ヌグネで造っている日本酒の銘柄は「裸島」。ヌグネの日本語訳ですね。ヌグネは日本酒の協会酵母である7号酵母(長野県諏訪市にある蔵元「真澄」に棲みついていた酵母)を使用したビール「Red Horizon」も醸造していました。

そんな日本とつながりのあるヌグネが造った「GPA」は、世界から集めたホップを使用したペールエールです。使ったホップは13種類(Northern Brewer, East Kent Goldings, Saaz, Aurora, Moteueka, Mandarina, Nelson Sauvin, Citra, Cascade, Simcoe, Chinook, Stella, Pacific Gem)。瓶内二次発酵していて、泡がどんどん出てきます。アルコール度数は4.5%ですが、ボディはしっかり。とはいえ、グラッシーでありシトラス感もあるホップの複雑さがバランスよくまとまっており、非常に飲みやすい仕上がりです。

ところで、ヘンリック・イプセンの作品をチェックしていたら、『ペール・ギュント』というどこかで聞いたことのある作品が。なんで聞いたことがあるんだろう…と調べてみると、競走馬の名前でした。自分にとってやはり詩や劇の世界は遠いようです。

【BEER DATA】
GPA(グローバル・ペールエール)
生産地:ノルウェー
醸造所:ヌグネ
スタイル:ペールエール
アルコール度数:4.5%

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアライター

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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