[テイスティング]2014.6.4

名前やデザインとは違った優等生的な味わい「ホワイトラスカル」―ビアレポート(99)

記憶が曖昧な私です。

子どもの頃に見たテレビ番組や本の内容をあまり覚えていないのです。同世代の人と話をしていて「あの番組が〜」という話になるのですが、その番組を見たことがあるのに、その話についていけないことがしばしば。子どもの頃から何も考えずに生きてきた証拠かもしれません。

さて、今回はアメリカのエイブリー・ブリューイング「ホワイトラスカル」をご紹介。

White Rascal

White Rascal

エイブリー・ブリューイングは、1993年にアダム・エイブリーがコロラド州ボルダーで設立した醸造所です。その翌年にはスタウトでGreat American Beer Festival金賞を受賞。定番では「ホワイトラスカル」をはじめ5種類、その他シーズナルなどでウェブで確認できる範囲では19種類を醸造しています。

ラスカルと聞いて思い出すのは世界名作劇場のあのアニメ。しかし、あのかわいさとはほど遠い生き物が描かれています。ラスカル(rascal)とは英語で「ならず者」「いたずらっ子」といった意味がありますが、それ以上の何かをやってくれそうな生き物です。ちなみに、「DEAD GUY ALE」などで有名なローグ(Rogue)も同じように「いたずらっ子」や「悪いやつ」のような意味があります。

さらに言うと、あのアニメのラスカルは生まれたばかりの頃、つまりいたずらも何もできない頃に、主人公スターリングによって「ラスカル」と名付けられています。実際にラスカルは成長していろいろいたずらをやらかし、名前の通りになってしまったのですが、主人公はそれを見越していたのでしょうか。

それはさておき、「ホワイトラスカル」はホワイトと名付けられているように、スタイルはベルジャンホワイトです。無濾過で酵母入り。オレンジピールの香りが漂い、口に含むとすっきりとした甘味が広がります。酸味は強くなく、甘味とのバランスが取れている印象。ラスカルというよりも優等生的な味わいで、多くの人に受け入れられやすい味だと思います。人(?)は名前や見た目で判断してはいけませんね。

【BEER DATA】
ホワイトラスカル
生産地:アメリカ
醸造所:エイブリー・ブリューイング
スタイル:ベルジャンホワイト
アルコール度数:5.6%

アメリカベルジャンホワイト

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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