[イベント]2016.4.1

「桜の地ビールを楽しむ会」イベントリポート

 日本人なら誰しも心が浮き立つ桜のシーズンが到来しました。「花よりビール」という方も「花もビールも」という欲張りな方も、そろそろお花見の準備を始めている頃ではないでしょうか。そんな折に開催されたひと足早い“お花見”に参加してきましたので、その様子をご報告します。

ビールも料理も、桜・さくら・SAKURA

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3月20日(祝・日)春分の日。地ビール居酒屋として長く親しまれる曳舟・居酒屋源次郎にて、「桜」をモチーフにしたビールと料理を楽しむ会が行われました。事前予約制で3,000円の会費を払うと、料理3品とビール1本をいただける上に三味線と琴の演奏も聴ける、とても風流な会です。源次郎と交流のあるSpice BAR猫六、東向島珈琲店の合同イベントとあって、各店から桜にちなんだ料理が振る舞われました。

~フードメニュー~

  •  桜鯛入り南房州産地魚の刺身盛り合わせ【居酒屋源次郎】
  •  桜のスペシャルカレー【Spice BAR猫六】
  •  桜のレアチーズケーキ【東向島珈琲店】

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ソメイヨシノを思わせる淡い桜色の新鮮なお刺身は、ぷりっぷりに身が締まり程よく脂がのっていて大変美味です♪桜の花びらを混ぜ込んだご飯でいただく桜エビ入りのスペシャルカレー。クリーミーなルーには旨味が効いていて、優しい味の中にしっかりとした個性を感じる逸品です。 クリームチーズをふわふわにホイップしたムースタイプの生地に桜のソースを添えたレアチーズケーキ。濃厚なチーズの味と甘酸っぱいソースの相性が抜群の大人の味です。

 桜のビールを飲み比べ

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左から「桜はるいろ」「さくらボック」「さくら吹雪」「さくら前線」「さくら」。

~ビールのラインナップ~

  • サンクトガーレン「さくら」
  • 伊豆高原ビール「さくら吹雪」
  • 作州津山「さくら前線」
  • 新潟麦酒「桜はるいろ」
  • 富士桜高原麦酒「さくらボック」

ビールは以上の5銘柄。桜のビールを一気に飲み比べる機会はなかなかないので、追加オーダーをして全種類飲もう!と、頼れるBJA同期の協力のもと5銘柄制覇いたしました♪ ひとりでも制覇できるでしょ!?という野暮なツッコミは無用です(笑)。

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サンクトガーレン「さくら」。

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伊豆高原ビール「さくら吹雪」。

同じ桜モチーフでも、色も香りもフレーバーも十人十色ならぬ“五本五色”。黄金色で、桜の葉のアロマと桜餅のフレーバーが特徴的な「さくら」と、鮮やかな赤色とさくらんぼのような甘酸っぱいフレーバーの「さくら吹雪」。この2つをとっても、全くキャラクターが違います。
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新潟麦酒「桜はるいろ」。

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作州津山「さくら前線」と刺身盛り合わせ。合います。

「さくら吹雪」より淡いですが、こちらも美しい赤色が目を引く「さくら前線」。紅麹を原料の一部に使用した珍しいビールで、ほのかなさくらんぼ香とホップの苦みのバランスがよく、お刺身とも合います。「桜はるいろ」はさらに淡く、ソメイヨシノのようなピンク色。うっすらと感じる花のアロマに対して、フレーバーはグレープフルーツのようにさわやかで、カレーとよく合います。

以上の4銘柄は、色や風味を出すために政令で定められていない副原料を用いているので、酒税法の分類では「発泡酒」となります。これらに対して「さくらボック」は、アルコール度8%のフルボディビール。スタイルはドッペルボックで、ケーキとも合います。

改めて“桜のビール”のバラエティーの豊かさに感動しました。考えてみれば、ブルワーさんたちが心の中に描く桜のイメージはそれぞれ違うわけで、河津桜にソメイヨシノに八重桜……と、桜にもたくさんの種類があるのだから当然のことかもしれません。

津軽三味線と琴の調べに聴き入る

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津軽三味線「澤田流」の小山紘子さん(後列右)、高橋ともさん、 箏曲「生田流」のあすんさん。事情により写真を加工しています。

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イベントのクライマックスは津軽三味線「澤田流」の小山紘子さん、高橋ともさん、箏曲「生田流」のあすんさんによる演奏です。「さくらさくら」のアンサンブルから始まり、三味線のソロ演奏と連弾、琴のソロ演奏……。ラストはスピッツの「チェリー」をアンサンブルでカバー。ステージと客席は一体となって盛り上がりました。音楽までも桜づくしとは、本当に心憎い演出です。
“桜”というキーワードにとことんこだわって企画されたこのイベント。開催までかなり試行錯誤されたであろうことは想像に難くありませんが、「やっぱり日本人は桜を愛しているんだな」「日本人に生まれてよかったな」と思わせてくれる素敵な宴でした。
イベント翌日の3月21日は、東京の桜の開花が発表されました。源次郎に集まった皆さんの熱気が桜の木にも届いたのでしょうか。何だかほっこりした気分になりました。源次郎さんをはじめ、主催者の皆さんありがとうございました!
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Special Thanks! 木暮亮 ☆☆☆☆

【会場データ】
地ビール居酒屋 源次郎
東京都墨田区東向島2-14-2
03-3619-8441
Spice BAR 猫六さくら居酒屋源次郎

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

くまざわ ななこ

ビアジャーナリスト/ビアライター

ビールとカレーと小田急線をこよなく愛するライター/エディター。数多くのインタビュー経験を活かして、ビールに携わる人たちの思いを伝えようと邁進中。最近、健康のために始めた「ランニング&ビール」イベントにはまっている。

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