[JBJA活動,イベント,コラム,ブルワー,新商品情報]2017.3.16

サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー 3月14日にリニューアルOPENしました

サントリーザ・プレミアム・モルツプレモル

「ザ・プレミアム・モルツ」に染まった東京・武蔵野ブルワリー

3月14日にリニューアルする「ザ・プレミアム・モルツ」の戦略と、同じく リニューアルオープンする「サントリー 〈天然水のビール工場〉 東京・武蔵野ブルワリー」(旧武蔵野ビール工場)の工場見学 を兼ねた戦略説明会をJBJAメンバー2名で取材してきました。

半年ぶりに訪れた工場は、正面のガラスに「ザ・プレミアム・モルツ」の文字が刻まれ、フロントは濃いブルーと金色の「ザ・プレミアム・モルツ」の色に様変わりしていました。工場の建物のコーポレートマークも「 SUNTORY」から「ザ・プレミアム・モルツ SUNTORY」へと変更され、「ザ・プレミアム・モルツ」を生産している工場といった印象を深めました。濃いブルーを使用したロゴが記憶に残ります。

  

水と生きる SUNTORY”

サントリーは19世紀末に創業者 鳥井信治郎の「やってみなはれ」の精神を以て創業し、20世紀には酒類・清涼飲料水・食品業のリーディングカンパニーとして「豊かな暮らしの実現」に貢献し、多様な事業を行うグローバルなグループ企業に成長してきました。

「人と自然と響きあう」という経営理念を掲げ、21世紀に入ってからは、自然の恵みに支えられている企業の責務として「環境経営」の推進に本格的に挑戦し始めます。2003年に社内に「水科学研究所」を設置し2008年には東京大学との総括寄付講座を設置するなど(水の知2008-2013年)「水」事業のリーディングカンパニーとしての側面も担って来ました。

2005年に発表されたコーポレートメッセージは “水と生きる。SUNTORY”で「水」にこだわり「水」を大切にしてきた企業の姿勢をそのままに。「人」と「自然」の関わりを意識的に進めてきました。

 

2017年3月14日 4つのビール工場の名称変更を行う

サントリー武蔵野ビール工場、サントリー京都ビール工場、サントリー利根川ビール工場、サントリー九州熊本工場は、3月14日(火)から、「サントリー〈天然水のビール工場〉」に名称を変更します。

サントリーがビール造りにおいて、競合他社とはっきりと異なる点はビール造りに「天然水」を使用している点です。全国4カ所のビール工場は何れも豊富な地下水が採取可能な場所に建設され、他社が主となる水系からの水を浄水し磨いて使用しているのに対し、サントリーは地下から汲み上げた天然水を使用しています。

雨水から天然水が出来るまでには20年余りの長い年月を要し、安全で安心・安定した天然水を確保するための調査・研究・水源の涵養活動などは脈々と受け継がれていく体制が必要な根気のいる作業ですがサントリーは環境への努力を弛まず続けてきました。

新名称「天然水のビール工場」の「天然水」という言葉からは「効率よりうまさ」といった素材へのこだわりと「水を育む環境を守りたい」「社会に潤いを与える企業でありたい」「水のように柔軟に常に新しいテーマに挑戦していきたい」という企業理念との調和が伺えます。天然水醸造というサントリーならではの価値を前面に押し出した名称変更は競合他社との差別化であり、環境経営推進の表明に他ならないでしょう。

半世紀の想いが詰まった「ザ・プレミアム・モルツ」

1963年ビール市場参入への熱い思いをのせて武蔵野にブルワリーが建設され、1989年に「ザ・プレミアム・モルツ」の前身「モルツ・スーパープレミアム」が誕生しました。

その14年後に「ザ・プレミアム・モルツ」が世に出た2003年は、他社が第三のビールを発売し大きな反響を呼んだ年でした。ビールと比べて安価な第三のビールが新ジャンルとしてカテゴライズされるデフレの真っ只中、プレミアムビールを柱としたサントリーの戦略は業界を驚かせます。しかし2005年「ザ・プレミアム・モルツ」はモンドセレクション・ビール部門で日本初の最高金賞の受賞をきっかけに販売量を飛躍的に増やし続け、プレミアムビールの市場を変えていきます。2012年には「ダイヤモンド麦芽」を素材に加えた更にプレミアムな製品にリニューアルし挑戦を続けますが、ブルワリー建設からこの間約50年。「ザ・プレミアム・モルツ」は様々なドラマを経験し、造り手の情熱を一身に受け、サントリーのコーポレートメッセージを背負った看板商品へと成長を遂げてきました。

「ザ・プレミアム・モルツ」刷新

5年ぶりの大幅なリニューアルとなる今回、これまでの製品と新製品との違いは「溢れ出す香り」と「深いコク」が明確に意識できる点です。「香り、コク、香り」と時間の経過と共に楽しめる味わいがあり、ここが美味しいという感動の記憶が都度残ります。ふんわり続く香りの余韻が特徴的で飲み終えてもまだ飲みたい。ヴァイタードリンケンな製品(飲み飽きない)に仕上がっています。試飲の際には、期待以上の美味しさからつい杯を重ねてしまいました。(ほろ酔いから多少饒舌になり思い切って以下の様な質問をしてきました)

Q喉に残る苦味がより軽やかになった様に思いますが・・

A香りが華やかになった事で総合的に苦味が感じづらくなっているかもしれません。香りも大切な味・味覚のひとつと捉えてください。

(サントリービール株式会社代表取締役社長 山田賢治氏)

Q飲み終えた後も心地良い香りの余韻が続きますが・香り造りでご苦労された点はありますか?

A香りに一番影響を与えるのはホップです。ですから、ホップの選別に特に時間をかけました。

(サントリービール株式会社 武蔵野ビール工場技師長 醸造担当 久保田寛氏)

「ザ・プレミアム・モルツ」のロゴの刷新も今回あり、リニューアル後のロゴは「プレミアム」の文字が以前のものより大きくなっています。「ザ」の部分も変ったのですが違いを見つけられますか?写真右が新パッケージです。

新しい「T」の飾り文字が何かの形に似ていますよね!!

※後編につづきます

 参考文献

なぜザ・プレミアム・モルツは売れ続けるのか?(片山修 小学館)

水危機ほんとうの話 (沖大幹 新潮社)

水の知 (東京大学「水の知」サントリー編 )

水の日本地図 水が映す人と自然(沖大幹 村上道夫他 朝日新聞出版)


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この記事を書いたひと

田口 光代

ビアジャーナリスト/ビアライター

1971年長野県生まれ 子供が幼いからという理由で起業し10年余り色彩学の講師として地元カルチャースクールに勤めてきました。子育てが一段落した事から興味のあった醸造酒メーカーでアルバイトを始めビール好きが高じてビアライターに。あるある知ってる!をもう一つ格上げする様な記事が書けたらと教えを請う日々です。水と環境を考えるブログ「 in sui shigen」を執筆中・準星空案内人・横浜市在住です。

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