[テイスティング]2013.10.2

ビール界のロールスロイスが日本上陸「エールスミス」―ビアレポート(34)

アメリカエールスミス

貧乏ヒマなしの私です。

ビール好きの皆さんはビアバーやらビアフェスやらいろいろ積極的に活動されているようですが、なかなか私は外に繰り出す機会がありません。なので、自宅でビールを飲むしかなく、それをここにレポートとして書いているわけです。といっても、まったく外で飲まないわけではありません。少ないながらもビールイベントには顔を出すようにしています。

で、最近行ってきたのが、ビール界のロールス・ロイスと言われる「エールスミス(Alesmith)」のお披露目会。ビールイベントといっても、これはクローズドなイベントだったので関係者のみ。

「エールスミス」はアメリカ・サンディエゴのブリュワリーで、ブルワー4人全員がビアジャッジでもあり、自家醸造家として受賞歴もあります。ビールの特徴としては「ハイアルコール」。今回発表されたビール5種類すべてがアルコール度数10%以上。もちろんハイアルコールというだけではなく、「ratebeer」でそれぞれ97〜100ポイントの評価を得ています。

そして、ビール界のロールス・ロイスというだけあって、750mlで3300円(税抜)! 車のロールス・ロイスには一切縁のない私が、ビール界のロールス・ロイスを飲んでしまってよいのでしょうか!

いいんです。そんなビール5種が9月26日から発売開始されています。ラインナップは下記の通り。

  • Speedway Stout(スタイル:インペリアルスタウト)アルコール度数12%
  • Horny Devil(スタイル:ベルジャンスタイル・ゴールデンエール)10%
  • Grand Cru(スタイル:ベルジャンスタイル・ストロングエール)10%
  • Old Numbskull(スタイル:アメリカン・バーレーワイン)11%
  • Wee Heavy(スタイル:スコッチエール)10%

ということで、前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは「Horny Devil」。

Alesmith Horny Devil

Alesmith Horny Devil

ビール大好きなのにアルコールに弱いという弱点を持つ私ですが、アルコールを感じずにするする飲めてしまったのが、この「Horny Devil」なのです。その意味ではヤバいビールです。

正真正銘のベルジャンスタイルビールを造るために、ベルギーの修道院のイーストとベルギー産原材料を使用。コリアンダーシードも使っており、フルーティーさとスパイシーな味わいが同居しつつ、非常に飲みやすく仕上がっています。ペアリングとして提案されていたのは「パテ・ド・カンパーニュのカナッペ」。ベルジャンスタイル・ゴールデンエールとパテの組み合わせはたまらないですね。ビールががパテの旨みを引き出しています。個人的には、ビールもパテも「舐めながら」ちびりちびりとやりたいところです。

Alesmith Horny Devil

ビールそれぞれに合う料理を提案

Alesmith Horny Devil

Alesmith Horny Devilとパテ・ド・カンパーニュのカナッペ

他4種類についてはまた別の機会にご紹介したいと思います。最後に、ブルワーからのメッセージを引用します。頻繁に飲めるようなものではないですが、見かけたら一度飲んでみてはいかがでしょうか。

ビールは、最高級レストランのテーブルにも置ける上品で美味しい飲み物です。最上級のワインやシャンパンや蒸留酒 が存在するように、ビールの中にも洗練されたクラスがあっても良いでしょう。世の中の高級な酒と同様、ビールもそれ自体で存在感を示すことができるのです。 車、飛行機、靴など商品が何であれ、ある分野にはその最高級品が必ずあります。私はそれらを、その分野のロールス ロイスと呼んでいます。そして、私はエール・スミスのビールをビール界の、ロールスロイスにしたいのです。 最高級の品質であらゆるレストランにふさわしく、5つ星ホテルや世界中にある最高の場所にエール・スミスが並ぶことを念頭に置き、私たちエール・スミスの製造メンバーは日々ビール造りに励んでいます。 全員が自家醸造者でビールに関してのあらゆること知識と情報を有しており、世界中から集めた厳選された原料(時に ベルギーの修道院のイーストだったりサンディエゴのコーヒー豆だったり・・・)を使用して「贅沢品になり得る」ビールを造っています。

【BEER DATA】
Horny Devil
生産地:アメリカ
醸造所:エールスミス
スタイル:ベルジャンスタイル・ゴールデンエール
アルコール度数:10%


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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアジャーナリスト

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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