[イベント]2016.2.9

オーストラリアン・インターナショナル・ビア・アワーズ2016(AIBA’16)のエントリー開始

オーストラリア、メルボルンで毎年開催されている
「オーストラリアン・インターナショナル・ビア・アワーズ(以下AIBA)」のエントリーが開かれました。

AIBAは毎年開催されているビールの審査会としては
日本のインターナショナルビアカップと共に最も歴史が長く、
且つ権威も世界的に認められている審査会の一つで、
エントリー数も1000を超える最大の審査会でもあります。
(ワールドビアカップは二年に一回です。)

また多くの審査会が相対的な審査基準であるのに対して
AIBAは絶対基準となっているのも大きな特徴です。
審査員が付けた点数が何点以上なら「金」、何点から何点の間は「銀」と言うように
「金銀銅」と「選外」が決められます。
と言って、審査基準が低い訳でなく、「金」を取る事はとても難しくなっています。
2012年に審査員を務めさせて頂いた際には一日約40サンプルを三日間=約120サンプル審査しましたが、
金賞に輝いたのはたった5つだった覚えがあります。
数年前より審査の形式が少しづつ変わっておりますが、上記のやり方はかわっていないようです。
審査会にエントリー、受賞する事によって世界的な販売につながります。
ビールはいつも世界とつながっています。
日本国内の販売もとても大切なことですが、小さなブルワリーでも
世界に羽ばたく事の出来るのがビールの良さ。
各種の審査会にはぜひエントリーして頂きたいと思います。
これまでも多数の日本国内で造られたビールが受賞しており、世界に羽ばたくきっかけとなっております。

このエントリーで興味深いのはブルワリーの生産量によるクラス分けです。
・Small Brewery      5000hL = 500kL以下
・Medium Brewery    5001hL to 25000hL  ≒ 500.1kL以上 2500kL未満
・Large Brewery 25000hL =2500kL以上
日本のクラフトビールはほとんど「スモール・ブルワリー・クラス」ですね。

AIBA16

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

カジ

ビアジャーナリスト

1965年愛知県大府市生まれ、現在世界一小さなビアパブを運営中。
ビールデ部所属
好きなモノは冷し中華です。
冷し中華で語ると2、3時間はしゃべれます。
例えば「冷し中華の一番大切なモノはなんですか?」と聞かれれば、
「それは錦糸玉子です。」と答えます。
ラーメン屋さんにとっても、中華屋さんにとっても錦糸玉子は、
冷し中華にしか使わない材料、
そして毎日一定数を事前に作り置きしなければならない材料です。
3~4か月間、毎日錦糸玉子を作る覚悟を決めた時、
彼らは「冷し中華始めました」と店先に高らかに宣言するのです。

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