[イベント]2012.7.27

川場ビールの米国展開 [03]

川場ビールの米国展開 [02] からの続き*

群馬県川場村に道の駅「田園プラザ」を設立したのは1993年。翌年にはミルク工房を、さらに翌年にはミート工房、ファーマーズマーケットの営業を開始した。「川場ビール」を醸造するビール工房ができたのは1998年。パン工房、レストラン、物産館も同年に営業を開始している。

川場村の人口は約3800人。田園プラザの稼働により、就職機会の拡充、地場商品のPRと村内消費の促進、特産品開発と販売促進などが実現した。「関東好きな道の駅 第1位」(2004〜2008年 関東「道の駅」連絡会)「家族で一日楽しめる道の駅 東日本第1位」(日経プラス1)にも選ばれている。

クラフトビールは、「ジャパン・アジア・ビアカップ」で2008年に金賞(ピルスナー)、 銀賞(ボック・ヴァイツェン)を受賞。 2009年は銀賞(ヴァイツェン)を受賞している。

川場ビールは、基本的に田園プラザ内にあるレストラン「ビールレストラン武尊」、インターネット通販、イベント会場をのぞいては販売していない。しかし、「オープン市場である米国市場で勝負をしたい」という考えはかねてより持っていたため、東京や大阪ではなく、まずは米国への進出を決めたという。「ここ近年日本でも地ビールの人気が高まってきていますが、米国でも地ビールの人気は激増しておりますので、期待も高まります」(パシフィック インターナショナル リカー社 宮原さん)。

川場ビールは、道の駅の設立とともにある意味典型的な「まちおこし」として始まった。しかし、いわゆる地ビールバブルを乗り越え、高品質なビールを造り続けてきたからこそ醸造を継続でき、雇用を生み出し、輸出するに至った、ひとつの成功モデルであると言える。

写真は、ラスベガスのベラッジオホテル内にある日本食レストラン「yellowtail」での川場ビール。

川場ビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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