[ビアバー,ブルワー]2021.1.28

【東北で出会うビールの世界②】~楽しく飲める日が早く来ることを待ちながら瓶ビール販売中!~ 青森・弘前市のBe Easy Brewing

青森県弘前市は県の西部に位置し、かつては弘前藩の城下町として発展しました。現在の弘前市の人口は17万人弱。青森県内では青森市、八戸市に次ぐ3番目で、津軽地方の中心都市です。
飛行機なら青森空港からバスで1時間弱、新幹線なら新青森駅(東京駅から約3時間)から在来線の列車で30分前後で到着します。(ちなみに、岩手県の盛岡から都市間バスもあり、2時間15分ほどです。)
市の花はさくらで、GWに弘前城周辺の弘前公園で開催されるさくらまつりは全国的に知られています。また、市の木はりんごで、その生産量は全国一で全体の約20%を占めています。

弘前市内のりんご畑(2020年10月撮影)

この「さくらとお城とりんごの街」弘前市に2016年にオープンしたのがビール工房”Be Easy Brewing”とタップルーム”ギャレスのアジト”です。1階の醸造所の6つの醸造タンクで造られたばかりの新鮮なビールを、2階の店舗で誰でも気軽に味わうことが出来るようになっており、私も何度か楽しませていただきました。
タップルームの名前にもあるオーナーのギャレス・バーンズさんは、青森県の三沢基地に所属した元米軍兵で、現在も青森県に在住。津軽三味線を演奏し、醸造するビールの名前にほとんど津軽弁を使うという青森をこよなく愛する方です。メディアにもよく取り上げられるので、TVなどでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。私事ですが、私は4年ほど前に盛岡の小さなイベントでたまたまお会いし、顔見知りの方々に囲まれながらも初対面の私もその輪の中に自然に入れてもらい、そのフレンドリーさに驚いた記憶があります。

残念ながら現在、タップルーム”ギャレスのアジト”は臨時休業中です。(昨年7月にいったん再開されましたが、再度休業に入っています。)しかし、瓶や瓶詰機を準備し昨年5月からビールの瓶販売を始めており、9時から18時まで購入することが出来ます。
先週、2ヵ月ぶりに隣の岩手県から買い出しに行ってきたので、現在の現地の様子をお伝えします。

Be Easy Brewingは、JR奥羽本線弘前駅から徒歩15分ほど。雪深い中でしたが、車道だけでなく歩道もきれいに雪かきがされており、思っていたよりずっと歩きやすくて助かりました。


県道3号線から少しだけ入ったところに、Be Easy Brewingはあります。

1階の醸造タンクも確認出来ました。

外階段を上り、2階の”ギャレスのアジト”へ。この日はちょうど、全商品20%オフの企画が実施されていて、詰めたばかりのビールもお得に手に入れることが出来ました。

ラベルがカラフルで楽しくなります。一番右のじゃわめぐDDH NEIPAは午前中に詰めたばかりとのことでした。

今の時点で回答が難しいのはわかりつつ、対応していただいたスタッフの方にタップルームの再開について質問してみたところ、「時期はわかりませんが、必ず再開しますので待っていてください。」と力強いお返事をいただきました。
私はその日を心待ちにしつつ、それまでは可能な限りビールの買い出しに行くつもりです。
青森市内にある直営店(Aomori Brew Pub)でも瓶ビールの販売を行っていますが、それでも買い出しに行くのが難しいという方がほとんどだと思います。もちろんネットでも販売していますので、遠方の方は是非そちらをご利用ください。



いったん営業再開した”ギャレスのアジト”で(2020年7月撮影)

弘前の四季を感じながらここでまた楽しくビールを飲める日が、1日でも早く来ますように!

Be Easy Brewing
青森県弘前市松ヶ枝5-7-9
TEL/FAX 0172-78-1222
直営店:ギャレスのアジト(弘前市)、Aomori Brew Pub(青森市安方1-5-11 ギャレスビル2F)
https://www.beeasybrewing.com/

Be Easy Brewingギャレスのアジト弘前青森

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。今後は、あまり日本語での情報がない韓国のビールについても書いていきたいと思っています。

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