[テイスティング,ブルワー,新商品情報]2023.3.21

「ベアレン　ライ麦ビール」発売中～芳醇なコクとフルーティーな香り

【画像提供／株式会社ベアレン醸造所】

ライ麦を使ったドイツの伝統的なビール

ライ麦とはイネ科の穀物で、小麦に比べて耐寒性が強いためロシアやドイツなど冷涼な気候の場所で多く栽培されています。主にパンの原料として使われますが、ライ麦のパンは黒っぽい色と独特の酸味、ずっしりとした重量感が特徴です。日本でもライ麦の粒を少しだけ混ぜた食パンなどはスーパーなどで手軽に買うことができますが、こちらはプチプチとした香ばしい食感が楽しめます。

このライ麦を使用したビールが、「ベアレン　ライ麦ビール」。ドイツ南部の伝統的なエールビールです。ベアレンの季節限定商品第１号として発売され、今年も3月13日から発売が開始されています。

ヴァイツェン酵母を使用し上面発酵で造られるこのビール、味わいはライ麦特有の芳醇な香りと心地よい酸味、熟したバナナや桃のようなフルーティーさが絶妙です。また、とろりとした口当たりも大きな特徴ですが、ライ麦に含まれる「βグルカン」という成分に由来します。ビールを仕込む際の糖化工程で粘度が増し、一般的な醸造設備ではろ過の際に目詰まりを起こしやすいという問題がありますが、ベアレン醸造所ではオートメーション化されていない伝統的な設備を使用して、この課題をクリアしているとのことです。

ライ麦入りパンのサンドイッチと一緒に

【筆者撮影】

やはり試してみたいのがライ麦入りパンとのペアリング。本物のライ麦パンは日本ではなかなかお目にかかりませんが、ライ麦の粒入り食パンならスーパーで手軽に入手できます。さっそく買ってきてサンドイッチを作ってみました。

サラダチキン、トマト、レタスを、それぞれたっぷり入れてボリューミーなおつまみサンドといったところでしょうか。材料を切って挟むだけの簡単レシピです。パンをトーストしてもいいかもしれません。

パンに含まれるライ麦のクリスピーな食感と、具材のジューシーさが好対照のサンドイッチ。その後に飲むライ麦ビールのフルーティーな香りはサンドイッチの具材のジューシーさと好相性。そしてパンとビールに共通するライ麦の香ばしさがマッチしてます。最後は滑らかな喉越しで気分爽快、絶妙のペアリングです。暖かい春の休日のブランチにピッタリではないでしょうか。