[コラム,テイスティング,ビアバー]2023.10.5

オリジナルIPAと旨味溢れる熟成肉に酔いしれる!ビール好きのための居酒屋「酒場RICO」

「わあ、なんてきれいなビール!」

コトンっとテーブルに置かれた瞬間、思わずそう呟いてしまう。うすはりグラスに注がれた、明るい琥珀色の液体。そしてそのおいしさをしっかり守るように蓋をする、どこまでもなめらかな泡。
酒場RICO
自由が丘にある居酒屋「酒場RICO」では、「生ください!」というと、このビールが出てくる。「Tropical IPA」酒場RICOのオリジナルビールだ(醸造元FUKUOKA CRAFT BREWING)

逆に他のドラフトは一切置いていない。このオリジナルビール一択。

そこには「ぜひこのビールを心行くまで楽しんでね」というオーナーの自信やホスピタリティが見え隠れして、思わずニヤニヤしてしまう。680円でこのビールが思う存分飲むことができるのだ。どうしたって肝臓をトップギアにいれることを誓ってしまう。
酒場RICO
うすはりの感触を楽しみながらグラス口をつけると、繊細な泡の感触が伝わってくる。麗しき弾力、そしてそれをかき分け流れ込んでくるオレンジを思わせる柑橘の香り。

ホップの香りは鮮やかに伝わってくるものの、苦みは穏やか。爽やかさとまろみが同時に包み込んでくれるようなIPAだ。

聞けば、オーナーが福岡まで飛行機で飛び、FUKUOKA CRAFT BREWINGさんに「このような味わいに仕上げたい!」という想いを伝えて生まれたビールとのこと。

「トロピカルで、クラフトに馴染みがない方でも気軽に楽しんでもらえるビールにしたかったんです」

その言葉通り、誰にでもオススメしたくなるTropical IPAは「看板ビール」というにぴったりな一杯だ。

お腹がはちきれるまで食べたくなる!ビールにあう料理たち

酒場RICOがオープンしたのは、2023年3月。自由が丘駅から徒歩1分にある、クラフトビール・ナチュールワインのお店だ。「オトナの遊び場」という言葉が似合う、オシャレな店内。でも肩ひじ張らずに過ごせる、ゆるりと心地いい雰囲気が漂う。

画像提供:酒場RICO


オリジナルクラフトビールの美味しさについては先述した通りだが、酒場RICOは料理もどれを食べてもうまい。

お店の一押しは「熟成料理」。肉と魚をエイジングシートによる新熟成方法で熟成させ、旨味を最大限に引き出した状態で提供してくれる。

ハラミ、レバー、ハツなどによる熟成肉の盛り合わせは、肉の旨味が噛みしめる度に溢れだしてくるし、数種類用意されたソース(ネギ山椒、発酵レモン、赤ワイン玉葱、塩)によって肉の表情は豊かに変わり、「これはIPAと合うな」「このソースは白系のビールと合わせるのがいいな」などと考えるのも楽しい。
酒場RICO,熟成魚
熟成魚は、ねっとりとした舌触りに濃厚な旨味。これまたビールとの相性が最高だ。

その他にも、海老の紹興酒漬け、ずっしり辛い麻婆豆腐、メキシカン冷奴などとにかくお酒が進みすぎる料理ばかりが用意されている。
酒場RICO
タコとセロリのマリネといったタパスも300円から用意されているので、「ちょっとだけつまんで、今日はビールをたらふく飲みたいな」という日にも使い勝手がいい。

とにかく酒場RICOは、「おいしいものを食べて飲みたい」欲求を全方面からたっぷりと満たしてくれるのだ。
酒場RICO

缶や瓶でも様々なクラフトビールを楽しめる

店内には冷蔵庫が置かれており、そこには様々なクラフトビールとナチュールワインがずらりと並ぶ。

オリジナルビールはドラフトに加え缶でも用意されていたので、早速2杯目にいただいてみた。
酒場RICO
ドラフトよりもキリっとクリアな印象で、苦みもくっきり。華やかなイメージのドラフトとはまた違った、クールな表情のIPAだ。

同じIPAでも好みは人それぞれなので、ドラフトと缶を飲み比べて好きな方をお供にするのも面白いかもしれない。

心も身体も満たしてくれるようなビールにお料理。そしてそれに加えてスタッフの人たちもとてもフレンドリーで優しい。
酒場RICO

美味しくて楽しくて居心地がよくて、ついついふわふわになるまで飲んでしまう。酒場RICOはそんなお店だ。

クラフトビールに関しては、今後取り扱い銘柄などさらに充実していく予定とのことなのでますます楽しみだ。

■酒場RICO詳細■

東京都目黒区自由が丘2丁目11-9 松田ビル2F ※自由が丘駅徒歩1分
03-6421-2442
酒場RICO HP
営業時間
月~木 16:00~24:00
金、土 16:00~25:00
日   14:00~22:00

Craftbeerクラフトビールビール熟成肉熟成魚自由が丘

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

ルッぱらかなえ(小林加苗)

ビアジャーナリスト

ビールに心臓を捧げよ!
お酒をこよなく愛する、さすらいのクラフトビールライター。
『クラフトビールは骨まで愛する』をモットーに活動中。
造り手の想いやビールが生まれた土壌をとことん調べ尽くし、存分に味わい、そして飲み終わった後はラベルや王冠をアクセサリーにしてコレクションしています。
記事執筆の他、ビール動画クリエイター、クラフトビール関連の小説執筆、クラフトビールサービスのSNS運用(twitter/インスタの中の人)も行っています。

趣味はキャンプ。ビールを美味しく飲むために、週末になると子どもたちと共にキャンプに出かけています。

■執筆歴■
日本文化の入口マガジン 和樂web
https://intojapanwaraku.com/author/beer-berry-kanae/
JAPANESE BEER ODYSSEY JBO GUIDE オトモニ
https://otomoni.beer/jbo/
キャンプと登山のアウトドアメディア .HYAKKEI
https://hyakkei.me/articles-author/rupparakanae/
お酒の失敗談をまとめたエッセイ お酒道中膝栗毛
https://note.com/papikoro/m/mf45db53b0fd1

■雑誌■
ビール王国

■instagram■
ビールラベルアート工作垢
https://www.instagram.com/beerkana_beerart/
ビアログ
https://www.instagram.com/kanaekobayashi1128/
クラフトビール×短編小説「ラべ物語」
https://www.instagram.com/beerlabel_story/

■メディア出演■
日刊ゲンダイ
ViVi web
レッツエンジョイ東京

過去執筆まとめ
https://beerbelly-kanae.com/

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