[ビアバー,ブルワー]2016.7.9

東京の大自然で生まれるビール! 【ブルワリーレポート VERTEREを訪ねて】

免許取得が2015年12月。新宿から100分、東京都ながら大自然に囲まれた奥多摩町に新たなブルーパブBeer cafe VERTERE(バテレ 以下、VERTERE)が誕生した。醸造は3月より開始しており、既に飲んだことがある人もいらっしゃると思います。醸造開始より3ヶ月。VERTEREの今を訪ねてみました。

奥多摩駅から徒歩2分。駅前の細い路地に入ってすぐにVERTEREはある

奥多摩駅から徒歩2分。駅前の細い路地に入ってすぐにVERTEREはある

|BEER×SOMETHING=∞

「誰と、どこで、どうやって飲むかを想像し、心に残るビール体験を創造することをコンセプトにしています」と話すのは代表を務める鈴木氏です。

奥多摩は東京都ながら自然が多く、週末には登山やサイクリストといったアクティビティが好きな人たちが訪れる人気のスポットです。週末には登山を終えた人や山を駆け上がってきたサイクリストたちが喉の渇きはもちろん、交流を深める場としてVERTEREを訪れます。

「最近ではサイクリスト同士がSNSを通じてVERTEREのことを知っていただき、その仲間たちが訪れてくれるんです」と醸造担当の辻野氏は話します。サイクリストたちの新たなスポットとしても注目されています。

VERTEREはビールを通じて、1人1人の想いを創っています。

※飲酒後の自転車運転は飲酒運転となりますので、ご注意ください!

奥多摩はサイクリストにとって練習するにはとても良い環境だという。自転車を置く場所も設けられている

奥多摩はサイクリストにとって練習するにはとても良い環境だという。自転車を置く場所も設けられている

思い出の地でビール造りを!

鈴木氏と辻野氏は高校からの同級生で、以前より一緒に事業をしたいという想いがありました。奥多摩の地でブルーパブを始めるのにあたり、様々な土地を見てきました。この土地を選んだきっかけは「ここでキャンプをしたときに飲んだビールがとても美味しく、この自然の中でビールが造りたかったからです」と辻野氏が話してくださいました。

左が経営責任者を務める鈴木氏。右が醸造を担当する辻野氏

左が経営責任者を務める鈴木氏。右が醸造を担当する辻野氏

ちなみに奥多摩地域では新規の酒造免許取得は100年以上ぶりだそうです。

Basicへ進化中!

ビールはPROTO SeriesとExperimental Seriesがあります。PROTO Seriesは基本ライナップになる基礎的ビールです。現在はクリーム、ゴールデン、ペールエール、セッションエール、レッドIPA、ヴァイツェンが造られています。Experimental Seriesは季節やタイミングで醸造されるビールです。取材時にはありませんでしたが、3月には奥多摩産ホップを使用したビールを2種類醸造していました。「Experimental Seriesではドライホッピング製法をはじめ、色々な試みをしていく予定です」と辻野氏は語ります。

ビールの特徴としては「ビールに詳しくない人でも飲みやすいビールを心がけています」と辻野氏が話すようにどのビールも各原料が主張し過ぎることなく、飲みやすいものでした。

 

自然に囲まれながらゆったりと飲むビールに心身が癒される

自然に囲まれながらゆったりと飲むビールに心身が癒される

訪れるタイミングで、○○○なビールに出会えるかも!?

これからの時期は登山をはじめとするアクティビティが盛んになり、観光客が増える時期となります。仕込み作業が多忙になるため、今後のExperimental Seriesは未定です。逆に冬季は「東京タワーと同じくらいの標高なので、寒いので観光客は少なくなります」とのことで、この時期は新作ビールの試作に取り組めると言います。ビール好きの人は寒い時期の方が思わぬビールに出会えるかもしれません。

現在はPROTO SeriesとExperimental Series、そしてゲストビールと最大10Tapのビールが楽しめる!

現在はPROTO SeriesとExperimental Series、そしてゲストビールと最大10Tapのビールが楽しめる!

これを読んですぐに行ってみたいという人はアクティビティを中心とした観光地ですので、「平日はゆったりとやっています」と鈴木氏が話されておりましたので、小旅行の感覚で訪問してみるといいと思います。また、「雨の日もお客さんは少なめですね」ということなので、都会の喧騒を離れ、ビールをゆったりと楽しみたいときはおススメの場所です。取材日はあいにくの雨模様でしたが、雨に濡れた木々から感じられるマイナスイオンにとても癒されました。

取材日は生憎の雨だったが、今の時期、晴れた日はテラス席から埋まっていくそうだ

取材日は生憎の雨だったが、今の時期、晴れた日はテラス席から埋まっていくそうだ

自然に囲まれたなかで、味わうビールは十分に心に残るビール体験でした。PROTO Seriesを通して、これからVERTEREのビールはどんどん進化していくことでしょう。また、1つ東京で素敵なビールに出会える空間が誕生しました。

もうすぐ夏休みシーズンです。東京を訪れる機会のある人は少し足を延ばして、東京の自然と一緒にVERTEREのビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。

◆Beer Cafe VERTERE Data

住所:東京西多摩郡奥多摩町氷川212

電話:0428-85-8590

E-mail:info@verterebrew.com

Homepage:http://verterebrew.com

Facebook:www.facebook.com/verterebrewery

営業時間:月曜〜水曜:14:00~21:00 金曜:14:00~22:00 土日祝:11:00~22:00

定休日:木曜日

※営業時間は変更になることがございます。来店の際にはHP、Facebookにて確認をお願いいたします。

VERTEREブルワリーレポートブルーパブ奥多摩

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

こぐねえ(木暮 亮)

ビールコンシェルジュ

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは4000種類以上(もう数え切れません)。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」「うちの逸品いかがですか?」「Beerに惹かれたものたち」「ビール誕生秘話」「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

●音声配信アプリstand.fmで、ビールに恋するRadioを配信中
PodcastSpotifyでも聞けます。

【メディア出演】
<TV>
●テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
●テレビ神奈川「News Link」
<ラジオ>
●TBSラジオ「鈴木聖奈LIFE LAB~○○のおじ様たち~」
●JAPAN FM NETWORK系列「OH!HAPPY MORNING」
<雑誌>
●週刊プレイボーイ(2019年2月11日号、2020年12月28日号、2022年12月12日号、2023年10月9日号) ●DIME(2019年4月号)●GetNavi(2020年2月号) ●週刊朝日(2020年6月12日増大号)●食楽(2020 SUMMER No,116)●週刊大衆(2021年4月19日号、2021年7月12日号、2022年6月20日号)●BRUTUS(944号 2021年8月15日号)●東京人(no.463 2023年3月号)●BRUTUS特別編集 増補改訂版 クラフトビールを語らおう!
<Web>
SUUMOジャーナル ●みんなのランキング ●この秋新しい恋をスタートしたいあなたに贈る!ビール恋愛心理学 ●初心者にも!プロがおすすめする絶品クラフトビール&ビアグラス ●プロの逸品 ●SORACHIの集い
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