[テイスティング]2015.1.10

タイニー・レベルの冬期限定「クッチ」―ビアレポート(111)

語学が不得意な私です。

知り合いには、日本語と諸外国語の完全なバイリンガルが多いので、ちょっとした劣等感を持ったりしています。子どもの頃は標準語と大阪弁のバイリンガルでしたが、今は見る影もありません。

さて、今回はイギリスのタイニー・レベル「クッチ」をご紹介。

Cwtch

Cwtch

イギリスと一口に言っても、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドと分かれていて、このタイニー・レベルはウェールズの醸造所。2014年から日本でも発売されるようになりました。詳細はこちら

そんなタイニー・レベルの冬期限定ビールがこの「クッチ」。「Cwtch」とはウェールズ語で「抱きしめる」という意味だそうです。ウェールズはもともとウェールズ語がありました。イングランドに併合されて以降は英語が公用語となり、話者が減っていったようですが、近代ではウェールズ語話者も増えてきているようです。現在はウェールズ語と英語が公用語とされています。ウェールズ語と英語のバイリンガルという人も多いんでしょうね。

そんなウェールズで造られた「クッチ」のスタイルはウェーリッシュ・レッドエール。まろやかな口当たりで、モルトの風味とシャープな苦味が心地よく、ややドライな印象。ホップはアメリカンホップを使用しているようですが、ダージリンのようなフレーバーも感じられます。アルコール度数はやや低めの4.6%。冬のビールといえば重めのボディでハイアルコールが多いですが、モルトの優しさを感じられるビールを楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

【BEER DATA】
クッチ
生産地:イギリス
醸造所:タイニー・レベル
スタイル:ウェーリッシュ・レッドエール
アルコール度数:4.6%

イギリスウェールズ

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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