[コラム]2017.2.4

好きなことを広める楽しさ 【Beerに惹かれたものたち 9人目 クラフトビール東京 川野亮氏】

クラフトビール東京川野亮氏、Beerに惹かれたものたち

「クラフトビールを飲もうと思うけど、どこにどんなお店があるかな?」

そんな時に多くの人が訪れているウェブサイトが「クラフトビール東京」だ。地方に住む方はもちろん、都内に住む方でもお店探しに閲覧する機会が多いだろう。今ではGoogle マップに飲食店や販売店をマッピングした数は365店舗(H29.1.25現在)になる。この「クラフトビール東京」を運営しているのが、川野亮氏である。彼は何故この活動を始めたのか。そして、これからをどのように考えているのか。話を訊いてきた。

雷に打たれたくらいに衝撃を受けたクラフトビールとの出会い

「2011年5月のことですが、パーティで会った方に、要町駅(※1)に『The Cat & Cask Tavern』という面白いお店があると薦められました。当時は『クラフトビール』というものは全然知らず、行ってみました。このお店は日本のIPA だけ置いていて、1番最初に飲んだのは、『オゼノユキドケ IPA』です。あまりのおいしさに衝撃が走りました。いわゆる『雷に打たれた』状態です。会社の近くだったこともあり、それから週に数回はクラフトビールを飲むために通うようになりました」

これが川野氏とクラフトビールとの出会いである。

「よくビアスタイルの好みを訊かれます。どのビアスタイルも好きですが、最初の1杯はペールエールを選ぶことが多いです。最近注目しているのは、セゾンやサワー、それとゴーゼですね。酸味のあるビールも好きなので、見かけたらなるべく飲むようにしています」

クラフトビールの多様性を楽しむように取材時も様々なビールに興味をもちながら、このように話してくれた。

クラフトビール東京は川野氏1人で運営している。同じビールメディアに関わるものとしても大変、興味深い話をしてくれた

※1 東京メトロ有楽町線・副都心線にある駅

「クラフトビールを広めたい!」という想いから誕生

クラフトビールの魅力にすっかりハマってしまった川野氏。「他にはどんなお店で飲めるのだろうか」とインターネットで探してみたものの当時は情報がほとんどなかったという。

「自分で書籍を買ったり、詳しい人から話を聞いたりして調べました。情報もまとまり、クラフトビールをもっと広めたいと思い、ウェブサイトにまとめることを思いつきました」

元々、ウェブサイト管理の仕事をしていた川野氏だが、意外なことに1からウェブサイトを立ち上げることは初めてだったという。

「1ヶ月くらい試行錯誤しながら2011年10月25日に『クラフトビール東京』のウェブサイトを開設しました。その際に『おいしいクラフトビールが飲める東京近辺のお店紹介サイト』とコンセプトを絞ることにしました」

都内を中心に様々なシーンで楽しめるお店を検索できるので、よく利用する人も多いのではないだろうか?

最初は個人の趣味程度で、紹介した店舗も約20店舗だったという。しかし、「自分のようにクラフトビールに興味をもっていて、情報を求めている人がいるはず」という想いから地道に活動を続け、開設から半年経った2012年4月ごろからアクセス数も増えていった。現在はFacebookやTwitter、InstagramのSNSでも情報を発信している。

「クラフトビールを好きになり、ウェブサイトを開設したことで、すっかり人生の眺めが変わってしまいました」

訪問するお客さんが、何らかの価値が感じられること

ここ数年、都内ではクラフトビールを取り扱うお店が増えてきている。「クラフトビール東京」ではどのような基準を定め、紹介するお店を決めているのか。

「情報は、ネットや友人からの口コミ、お店の方からの連絡など、様々なところから入ってきます。その中で、自分なりの基準を設けて選択しています。例えば、ビールのラインナップが他のお店と違う、ビールの提供方法にすごく力をいれている、料理のレベルが高い、今までお店が無かった地域にできた、店長からビールの興味深い話が聞けそうなどです。そのお店を紹介することによって、訪問するお客さんが、何らかの価値が感じられることを重視して判断しています」

実際にウェブサイトの情報を見てみると、お店の特徴がわかりやすくまとめてあり、「このお店に行ってみたいなぁ」と感じさせる内容になっている。

紹介しているお店は360度カメラで雰囲気を確認できたりもする。お出かけ前に全体の雰囲気を確認できるのは嬉しい。

個人からみんなが参加するウェブサイトへ!

現在は「クラフトビール東京」での記事を書くことを中心に他の媒体からの依頼を受けて、執筆をしている。「今年はさらなる成果を発表できるかもしれない」と現状について話す。では、今後はどのような展望を抱いているのか。

「簡単に言うと『クラフトビール東京』は飲食店ガイドですが、今後はビールの販売店の紹介にも力を入れたいと考えています。今年は飲食店で飲むだけではなく、自宅で飲むビールの環境も充実していく年になると思います。そういうムーブメントを広げていく力になりたいと考えています。また、Googleマップのマッピングした地図を東京だけではなく、全国に広げた地図にしたいと思っています。地図では今後は一般ユーザーの方が情報を送りやすい仕組みを作って、自分1人の力ではなく、みんなの情報をまとめられるようなサイトを作りたいというのが今後の希望です」

今後は一般ユーザーの情報も反映される予定。参加型への転換で、より身近なサイトになることだろう

閲覧者自らが情報を投稿することで、さらなる詳しいクラフトビール情報サイトへ発展させていく予定だ。「それと、開設当初からほとんど今の形なので、より情報を探しやすく、ユーザーも参加できるようなリニューアルを検討しています」とのことだ。

これだけの情報量を川野氏1人で集めるのは大変な苦労があると思っていた。しかし、実際に話を訊いてみると「好きなことを広める楽しさ」を強く感じた。これからも川野氏は「クラフトビール東京」を通じて、私たちのクラフトビールライフを充実させてくれることだろう。

【取材協力:Brewpub Pacific N.W】

◆クラフトビール東京 Data

Homepage:http://craftbeer-tokyo.info/

Facebook:https://www.facebook.com/craftbeer.tokyo/?fref=ts

Twitter:https://twitter.com/craftbeertokyo?lang=ja

お問い合わせ:http://craftbeer-tokyo.info/inquiry/

管理者:川野亮

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この記事を書いたひと

木暮 亮

ビアジャーナリスト

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは2000種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

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