[コラム]2017.11.18

【ゆらりBeer探訪録】ラトビア リガ編

今回のBeer探訪録は、ラトビアのリガからです。
その美しさから「バルト海の真珠」とうたわれた首都リガ。古くはハンザ同盟に加入していたバルト三国最大の都市です。中世の赴きそのままの「リガ歴史地区」は世界遺産に登録されており、約70万人を抱えるその都会っぷりは、いわば「バルトの雄」といった風格です。

写真:リガ市街

エストニア タリンから、飛行機で1時間弱のフライト。ラトビア国際空港は、バルト三国の中
で最も航空路線・利用客数が多く、ハブ空港として機能しています。Wi-fiもつながる快適な
バスを使うと、タリンから4時間半ほどで到着です。
(*下段写真左:ブラックヘッドの会館/右:Wifiフリーで快適な長距離バス)

ラトビアは、公共の場や飲食店以外での飲酒、22時以降の酒類の販売が禁止されています。しかしさすがに「モノ」が集まる都会。スーパーの陳列棚にも、他国からのビールが豊富に並んでおり、ラトビア産ビールであれば1ユーロほどからと、非常に安価です。また市内には醸造所が運営するレストランをいくつも見かけます。
(*下段写真左:酒販専門店ALKO/中央・右:醸造所が経営するレストラン)

  

(*写真下段:スーパーの陳列棚に並ぶ豊富なクラフトビール)

 

リガ歴史地区をそぞろ歩くと、おもしろいシステムを導入している店を発見。
一言でいうと、「お好きなクラフトビールをお好きなだけ」楽しめるお店です。今回はその
システムをご紹介します。

リガで出会った「ICカードを使った飲み放題」の使い方

写真:EASY BEER

レジで20ユーロのカードを購入。タップの並ぶ「Beer Wall(ビールの壁)」の前へ

好きなグラスのサイズを選び、飲みたいビール表示のある画面下のカードリーダーに
 かざすとカードの残量が画面表示され、ボタンを押しグラスにビールを注ぐ

写真:EASY BEER「ビールの壁」

注いだ内容が記録としてICカードに残り、最後に精算します

  • ビールによって価格が異なります。
  • フード代金はICカードでは支払えません。
  • タップリストはかなり豊富で、日本のクラフトビールも数種類ありました。
  • カードに登録のある、20€分飲みきった場合、新しいカードを購入します。
    (※当日のタップリストはURL参照:https://www.easybeer.lv/en/menu/#beer-wall

日本でも、例えば上野のアメ横で、時間制で好きなお酒を選んで注ぐタイプの「飲み放題」があることは知っていましたが、ICカードを用いた「飲み放題」に、まさかラトビアで出くわすとは思ってもいませんでした。
海外にいって「大きなグラス売りしかなく、種類が飲めずに困った」という経験をお持ちの方もおられるかもしれません。ICカードを使い「飲みたいビールを飲みたい量だけ」提供する方法は、いろいろな方の要望にお答えできる【新しいビールの楽しみ方】だと感じました。
そこで一つご紹介まで。

店  名 EASY BEER
住  所 Audeju street 8, Riga, LV-1050
オープン日 日曜日~木曜日 12:00-23:00

金曜日・土曜日12:00-02:00

Webサイト https://www.easybeer.lv/en/
CraftbeerEASYBEERICカードラトビアリガ飲み放題

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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