[イベント]2018.10.3

フレッシュホップフェスト2018後半突入! 新そば?いいえ、今や、新ホップビールが飲める時代です。

9月1日から始まっている「フレッシュホップフェスト2018」。全国52のブルワリーでとれたてのフレッシュホップを使ったビールが醸造され、全国各地のお店でフレッシュホップビールが飲めたり買えたりするイベントだ。

プレス発表も行われた、代官山にあるスプリングバレーブルワリーでは、ホップを収穫したその日に代官山に運び、醸造した超特急便ビールを期間中2種類提供する。手打ちそばの三たて(挽きたて、打ちたて、茹で立て)のような、まさにホップとれたて&ビールできたて、注ぎたてのビールを味わってきた。

9月13日に開栓されたのは、「IBUKI」を使って醸造されたもの。9月1日に開栓された与謝野産ホップを使った「藤原ヒロユキ手摘みスペシャル」に比べると、明るく少し黄緑がかった黄金色。みずみずしい小松菜のような優しいアロマを感じる。ひとくち口に含むと、IBUを見て驚くほどのまろやかな苦味。思わずごくごくと飲み進めてしまった。昨年最優秀ホップ栽培者となった、岩手県江刺の高橋幹夫さんが栽培した「IBUKI」ホップを、スプリングバレーの古川ヘッドブルワーが自ら持ち帰り醸造したビールだ。その風味は、山形の秋の味覚「もってのほか」(食用菊)を思い出させてくれる。エレガントで慎み深い。しかし、生き生きとしたフレッシュさだ。一緒にあわせたおつまみは、定番メニューの、サツマイモとセロリの「柑橘風味マリネ」。セロリの青い風味に柑橘の香りは、みずみずしいホップの香りと馴染み、サツマイモの甘さは、ホップの苦味とのバランスがいい。フレッシュホップビールには、旬のサツマイモ! これはリピートしたいペアリングだ。

続いて、9月20日に開栓されたのが、「MURAKAMI SEVEN」を生のまま運び醸造されたもの。「IBUKI」より少し赤みがかった色合いで、香り、旨味を感じされるフレーバーはまさに緑茶。キリンのホップ博士と言われる村上淳司氏が開発した国産ホップを使った、一番茶ならぬ、一番ホップビールだ。和菓子にも合わせたくなるような味わいで、思わず頼んだのは、「シャインマスカットのタルト」。シャインマスカットの爽やかで、軽快な甘みは、緑茶のようなフレーバーを引き立て、カスタードとタルト部分の香ばしく、しっかりとした味わいは、ビールの旨味、苦味とバランス良く楽しめた。

スプリングバレーでは、フレッシュホップビールの飲み比べセットも提供していて、まさに、緑茶を楽しむように、ビールの旨味、苦味を比べて楽しむことができる。

さらにフレッシュホップフェストは後半を迎え、これからも色々なイベントが企画されている。10月6〜8日には銀座ソニーパークにオープンしたばかりの「BEER TO GO by SPRING VALLEY BREWERY」で全国52ブルワリー全てのフレッシュホップビールが飲めるイベントも開催される。秋の旬といえば、サンマに松茸、サツマイモ、そしてフレッシュホップビールというのが日本の定番となりそうだ。

DATA

フレッシュホップ藤原ヒロユキ手摘みスペシャル

OG:14.5/IBU:15/ABV5.5%

生ホップ超特急便2018 IBUKI オブ・ザ・イヤー

OG:14.0/IBU:40/ABV6.0%

生ホップ超特急便2018 MURAKAMI SEVEN

OG:14.0/IBU:40/ABV6.0%

 

JBJA 1期生 根岸絹恵

とれたてホップ生ビールイベントスプリングバレーブルワリー東京フレッシュホップフェスト2018

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

根岸 絹恵

ビアジャーナリスト/フードコーディネーター/ビアソムリエ

ビールが大好きなフードコーディネーター。おいしいビールに合わせたレシピを考えるのがライフワーク。 登山、スキー、キャンプなどアウトドアスポーツとウエストコーストミュージック&ビールが元気の素!

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