[JBJA活動,ビアバー,ブルワー]2018.10.28

浜松の餃子に合うビールを造ろう【Octagon Brewing】

ペアリング浜松静岡餃子Octagon Brewing

皮の中から溢れる肉汁に、黄金の液体の苦みと冷たさが心地よく寄り添う。餃子とビールはその相性の良さから、日常的に親しまれている組み合わせではないでしょうか。このゴールデンコンビについて、数あるビアスタイルの中から餃子の良さを最大限に引き出す「餃子のためのビールを造る」という探求心に満ちたチャレンジが、静岡県に醸造所を構える「Octagon Brewing」で実施されました。
Octagon Brewingは2018年1月に発泡酒製造免許を取得。同年2月に醸造所兼タップルームを静岡県浜松市にオープン。地域に根差したビアパブとして、クラフトビールの魅力を発信しています。エメラルドグリーンで統一された店内では、ガラス越しに醸造タンクを眺めながら、オリジナルビールを楽しむことができます。
今回の取り組みは、同ブルワリーの醸造長 千葉 恭広 氏と、栃木県宇都宮市で醸造経験を持つ梶山 紀光 氏の構想を基に、両市でソウルフードとして愛されている「餃子」に注目し、地元の特産品とのコラボレーションを通して、浜松市を盛り上げていきたいという想いから実現しました。

エメラルドグリーンが映える店内。

仕込み当日。まずは、事前に考案したレシピを用いて、原材料の計量から開始していきます。今回は浜松の餃子の特徴であるさっぱりとした味わい、箸休めとして添えられるもやしにヒントを得て、爽快感のある飲み口のビールを合わせる。「さっぱり×さっぱりの相乗効果で、餃子を何個でも飽きずに食べ続けられる」をコンセプトにしたビールへ挑戦する運びとなりました。色はピルスナーモルトをベースにした、黄金に近いイメージを採用。ビールの多様性という部分では、いまだ発展途上にある浜松。多くの人にとってポピュラーな、ピルスナータイプの中で違いを発信することで、クラフトビールに馴染みが薄い方にも、興味を持ってもらいたいという想いが込められています。

事前に考案したレシピを基に、原材料の計量からスタートします。千葉 恭広 氏(写真右) 梶山 紀光 氏(写真 左)

計量が完了したら、麦芽を粉砕機にかけて仕込みを開始します。工程の概要については以下の通りになります。

1.麦芽をお湯で煮込み、ろ過をしながら麦汁を作製します。

 

麦芽をお湯で煮込み、麦汁を作製します。

ろ過をしながら不純物を取り除いていきます。

麦汁の移送中に透明度、不純物の混入を確認します。

2.麦汁にホップを加えて煮沸していきます。

麦汁にホップを加えて煮沸していきます。

ケトルから沸き上がる蒸気で、醸造所内は熱気に包まれます。

 

3.煮沸が完了したら、急速に冷却しつつ発酵タンクへ。

発酵タンクへ移送し発酵の準備を進めます。

4.最後に酵母を投入し発酵させます。

最後に酵母を投入し麦汁を発酵させます。

全工程終了までの所要時間は約12時間程度。その間、決して楽ではない作業を通して、黄金の液体に寄り添い続ける2人の醸造家の後ろ姿からは、「ビールを造る」ことに対しての並々ならぬ情熱を感じました。また、1つの工程を終えるごとに、匂いや色が少しずつビールへと変貌していく様子に密着したことで、ガラス越しの見学だけではわからない多くの発見を経て、自身の認識を改める良い機会となりました。
餃子×ビールのように、フードとのペアリングは年々注目を集めています。最近では、洋食・和食・中華など、あらゆるジャンルの料理が取り上げられ、イベントや書籍で目にする機会も増加しています。その中で、ご当地の食べ物に合うビールを造る。食との繋がりや地域に根差した活動として、非常に興味深い取り組みであると感じました。今回の取材では特定の料理に合うビールを考案、追求していく面白さの片鱗を垣間見ることができました。完成したビールは同ブルワリーで11月中に提供される予定です。素敵な仕上がりに期待を膨らませつつ、次回は実際に味わった感想をレポートいたします。

Octagon Brewing
HP:octagonbrewing.com/
FB : https://www.facebook.com/octagonbrewing/
住所 静岡県浜松市中区田町315番地の25
営業時間(火曜日 定休)
月,水,木曜日:18:00~23:00
金曜日:18:00~24:00
土曜日:17:00~24:00
日曜日:15:00~21:00

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神山 タクロウ

この記事を書いたひと

神山 タクロウ

ビアジャーナリスト/ビアテイスター

ビールと東京ヴェルディに魅了されつづけるビアツーリスト。
平日はビアバー、週末はビア旅を満喫することがライフワーク。
現地で体験した「日本のクラフトビール文化」の魅力を紹介していきます。

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