[ブルワー]2019.2.15

SPRING VALLEY BREWERY 2019年活動計画について

496on the cloudクラフトビールスプリングバレーブルワリータップ・マルシェペアリング

キリンホールディングス 磯崎功典代表取締役社長(写真右)
スプリングバレーブルワリー 島村宏子代表取締役社長

最近、「人生100年時代」というフレーズをよく目にするが、社会に対して漠然とした不安を抱える人も少なくない。そうした中、明るく元気の良い業界もある。クラフトビール業界だ。

スプリングバレーブルワリー東京では1月30日、2019年の方針説明会と、新商品「磯崎さんちの小田原みかん〜サワーバージョン〜」の発表会を開催した。

「みかん」の栽培と企業経営

「磯崎さんちの小田原みかん」は、小田原にあるキリンホールディングス・磯崎功典代表取締役社長の畑で採れた温州みかんを使用して醸造する期間限定商品で、今年4年目を迎える。磯崎氏が、実家のみかん畑で収穫した「みかん」を手にしながら語る。

「みかん」の栽培は、企業経営に通じるところがある。先ずしっかりした土壌をつくる。春先には成長した枝を剪定。これを怠ると太陽の光が下の枝葉まで届かない。夏は草刈り。猛暑の中での作業は重労働だが、草が生え放題だと害虫も発生し易くなる。摘花をして成長に伴うスペースを確保しておかないと、実が大きく育たない。会社経営も持続的な成長の為に、基盤作りや人財育成に手間暇をかけることが肝要である。

IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、メガデータ分析等、社会環境が劇的に変化する一方で、変らない大切なこともある。人との繋がりや心の豊かさだ。キリンは新たな価値を創造し、ビールを通して生活を豊かにし、人と人を繋ぐお手伝いをしていく。クラフトビールは、時代の個性、価値を持ち合わせているので、その裾野を広げることで、業界全体を盛り上げていきたい。

磯崎社長のみかん畑での収穫の様子

2019年事業計画

スプリングバレーブルワリー島村宏子社長が笑顔で語る。

WEB上でのクラフトビール関連記事の掲載数は増加傾向にあり、クラフトビールの認知率は急速に拡大している。クラフトブルワリー数も2018年10月時点で379箇所に増えた。(日本ビアジャーナリスト協会調べ)また、クラフトビールバーが舞台となったテレビドラマ「獣になれない私たち」やWeb漫画「琥珀の夢で酔いましょう」が登場し、世間の注目を浴びたことも追い風となった。

2019年は、「多様性」「社会性」「地域」をキーワードとして、クラフトビール市場は引き続き成長する。今後はシェアオフィスやコインランドリー、映画館、高級レストランといった様々なシーンで、クラフトビールを体験する機会が増えるだろう。

スプリングバレーブルワリー 島村宏子代表取締役社長

テーマは「SOCIAL BREWERY」

スプリングバレーブルワリーは、「SOCIAL BREWERY」をテーマに、個性あふれるモノづくりと、人と人を繋いでいくことで人の心を豊かにしていく。また、そうした「場」を作るブルワリーを目指す。具体的な取り組みとして、国内各地の特産物を活用したビール作りや日本産ホップのブランド化、京都産原料100%ビールプロジェクトの推進、新たな飲用スタイルの提案などを行っていく。

「体験」を軸にしたブランドコミュニケーション

「コト」や「場」を提供することでクラフトビールに接する「きっかけ」を作り、「ビールを注文する」という行為から、「ビールのスタイルを選ぶ」というさらに一歩踏み込んだ体験価値を創出する。「ビールは選ぶものである」というビールの本来の価値を見出せるようなコミュニケーションを工夫していく。

ビアスタイルと料理のペアリングによる「新ビール体験」

新ビール体験

「タップ・マルシェ」がさまざまな業態の飲食店に普及したことで、クラフトビールと接触する機会が増えた。これによって、単にクラフトビールの個性を楽しむだけでなく、ワイン同様に、料理の種類によってそのビアスタイルを変えることで、さらに美味しさと感動を引き出すことが体験できる。ビールと料理の組み合わせ方の一つとして、互いの「色」を合わせる方法がある。例えば、赤みがかった中等色の「496」には、ステーキなど肉系料理。実際に試食したが、「496」のバランスが取れた苦味と芳醇な香りが、味の濃い肉のうま味をさらに引き立ててくれる。

「496」と肉系料理

一方、霞がかったような優しい黄色の「on the cloud」には、白味魚のムニエルなど魚系料理。フルーティーでフローラルな香りが、淡白な白身魚に爽やかな香味を重ね、予想を超える美味さに感動する。

「on tne cloud」と魚系料理

「色」の他にも、味の強いもの同士や、「苦味」や「甘味」の強弱を補い合うペアリングなど、組み合わせは無限大だ。自由な発想で、楽しみながらベストペアリングを追求していけば、今までにないビール体験を得られるろう。

その他、スプリングバレーブルワリーでは、限定ビールを用意したり、「ビアソムリエ」資格取得者を増員し、コミュニケーションの場を活性化して「新ビール体験」層を拡大していきたい。

島村社長の話を伺っているうちに、「人生100年時代」もクラフトビールを片手に、明るく楽しい生活が送れる自信が湧いてきた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※記事に掲載されている店舗のメニューや営業時間、イベント内容などの情報は予告なしに変更される場合があります。店舗のホームページやイベントの告知ページなどをご確認の上、ご来店・ご来場くださいますようお願い申し上げます。

日本ビアジャーナリスト協会 公式facebookページ

公式facebookページの右上にある「いいね」をポチッとしてくださいね。よろしくお願いします!

増田 浩一

この記事を書いたひと

増田 浩一

ビアジャーナリスト/ディプロム ビアソムリエ

東京生まれ。明治大学商学部卒。
テーマパークのマーケティングを長く担当した後、出向先でクラフトビールと出会い覚醒。
ビール愛が高じて、現在、船橋市で小さなビアパブを営んでいます。
以前体重が90kgありましたが、ビールを飲む為、マラソンで15kg減量。
ビールとマラソンをこよなく愛する「ディプロム ビアソムリエ」です。

このエリアに掲載する広告を募集しています。
詳しくはこちらよりお問い合わせください。