[コラム]2019.11.3

ビールがつなぐシェアハウスのコミュニティ【リビタ・シェアプレイスfeat.HOPPIN’GARAGE】

HOPPIN' GARAGEキッチハイクシェアハウスリビタ

首都圏を中心におしゃれな大型シェアハウスを複数展開する「リビタ」と、消費者の空想を実現し、特別なビールを仲間とシェアするプロジェクト「HOPPIN’GARAGE」のコラボレーションが実現した。リビタが運営するシェア型賃貸住宅『シェアプレイス』の数物件を対象に、各シェアハウスにて新しいビールを考えるワークショップを開催する。その後、ピッチコンテストから選ばれた優勝チームのアイデアを元に実際にビールを製造し、お披露目イベントを開催する。お披露目イベントは食アプリ「キッチハイク」で参加者を募集し、イベントでの評判が良ければ商品化の可能性もある。シェアハウス内の結束を深め、他のシェアハウスのメンバーとの交流を深めるきっかけとなること狙っての企画とのことだ。

今回、3つのシェアハウス合同のワークショップが神田『theC』で行われた。その名も『A・B・C会(feat.HOPPIN’GARAGE)』。TOKYO SYNC赤坂【A】、BEAKER日本橋人形町【B】、theC【C】にちなんでのタイトルという。それぞれのシェアハウスから合計14人が参加し、3つのチームに分かれてワークショップを行い、新しいビールを企画するプロセスを体験した。

The Cは、シェアアパートメント、シェアオフィス、シェアスペースの3つの機能が融合するシェア型複合施設。本イベントは同施設内のレンタルスペース『C-Lounge』で行われた。

あなたの思い出のエピソードからビールを企画します

新しいビールを考えるワークショップは、参加メンバーがそれぞれの思い出のエピソードを語るところから始まる。そのエピソードをどうすれば表現できるか、チームでアイデアを出しながら具体的なビールの味やビールイベントに落とし込むという流れだ。ビールの専門知識は不要で、例えビールが苦手でも参加できるという内容になっている。

「思いを伝えられなかった初恋の気持ちをビールで表現できないか」

「ビールを少しずつ味変させていく飲み方はどうだろう」

「寺でお披露目イベントをやってみてはどうか」など、ビールを片手に様々なアイデアが飛び出していた。

実際にHOPPING’GARAGEで商品化された3種のビールでカンパイ。

メンバーはデザイナー、ビール職人、イベントプロデューサーなどの役割に分かれ、発案者の思いを聞きながらアイデアを出し合い、形にしていく。

チームごとにまとめたアイデアは、プレゼンを行って全メンバーとシェア。

イベント後に参加者から声を聞かせてもらった。「普段、共用部で仲間とご飯を一緒に作って食べたり、お酒を飲んだりして過ごしていますけど、過去のエピソードを掘り下げて聞くということは、なかなかなかったので新鮮でした。普段一緒に過ごしている仲間の意外な一面を聞けたのが面白かったです」とのこと。メンバーの思い出のエピソードをタネに、その内面をチームのメンバーで掘り下げていくというプロセスが特徴的で、このプロセスがメンバー間の距離を縮め、アイデア出しを活性化させているようにも見えた。

シェアハウス対抗ピッチコンテスト

今回のワークショップは新しいビールの企画を体験するという位置づけであったが、今年11月には各シェアハウスでブラッシュアップしたアイデアを競うピッチコンテストが開催される予定だ。今回のワークショップで「虚無感を表現した『無』ビール」を考えたチームの参加者は、「今度シェアハウス内での鍋パーティをやる予定なので、そこでコンテストの話をして仲間を増やしたいと思います。アイデアを膨らませるためにシェアハウス内で『無』の感覚をシェアできれば。まずは寺で座禅会を開催するところからですかね」と語った。「シェアハウス内には動画編集が得意な人もいるので、PR動画を作ったら楽しいかもしれない。頑張って優勝を目指したい」と意気込む参加者も。

今回のワークショップでは最高評価のチームはホッピンガレージのTシャツをゲット

今回のイベントを企画したリビタの加藤氏は「インパクト重視で盛り上がるチーム、意見を深堀しながらクールにワークを進めるチームなど、それぞれのコミュニティの色が出ていましたね。ピッチコンテストでは各コミュニティの色がどのように出てくるのか楽しみです。シェアハウスには様々な得意分野を持つ人たちが住んでいますので、いいコラボレーションが生まれると嬉しいです」と語った。

今回の参加者とリビタのスタッフで集合写真。本番に向けて各シェアハウスでどのようなビールを思い描くのか。シェアハウス内の結束もさらに高まっていくに違いない。

ビールの作用として『胸隔を開く為に妙なり』と福沢諭吉が記したように、ビールは古くから人間同士の関係を近づける潤滑油であり、大衆的なコミュニケーションツールとして重要な側面を持っていた。そういう意味で『みんなで飲む』から『みんなで創る』という発展は、ビールの存在意義として、自然な流れとして受け入れられやすいように感じられる。いちビールファンとしては、今回のようなビールイベントによってコミュニティが活性化される事例が増えていくことで、今後も新たな企画やコラボレーションが生み出されることに期待したい。ビールの楽しみ方や多様性は、その分だけ広がっていくことになるだろう。

株式会社リビタ (ReBITA inc.)

マンションや戸建てのリノベーション、シェア型賃貸住宅『シェアプレイス』、リノベーションホテル、コワーキングスペースなどを展開。日本の住宅・不動産の価値を再生し、未来に残していくために次の常識をつくり続ける企業。

HOPPIN’ GARAGE (ホッピンガレージ)

「こんなビール、できたらいいな」というあなたの空想を実現し、特別なビールを仲間とシェアできるサービス。

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ミシオ ユウキ

この記事を書いたひと

ミシオ ユウキ

ビアジャーナリスト/日本ビール検定 びあけん1級

海外ビールに興味を持っていろいろ試し飲みしているうちに、オルヴァルやデュベルなどのベルギービールの美味しさに衝撃を受け、多様なビールの世界にズブズブとはまって今に至ります。
普段は東京の西側でおいしいビールを探して彷徨い歩くことが多く、最近はカメラを首からぶら下げてビールのおいしいお店を訪問しては、サービング動画を収集中。
ビールを通して地域志向、地元密着型の情報発信を行っていきたいと思います。

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