グリル料理を中心にビールに合う料理が堪能できる新店が五反田にオープン【うちの逸品いかがですか? 19軒目 Far Yeast Tokyo Brewery & Grill編】
2020年8月23日に移転のため閉店したFar Yeast Brewingの直営店「Far Yeast Tokyo Craft Beer & Bao」。それから約1ヶ月半、東京・五反田に「Far Yeast Tokyo Brewery & Grill」として10月14日(水)にグランドオープンすることが発表されました。
新たな直営店は、席数がこれまでの約5倍となる105席。しかも醸造所を併設しています。
9月18日からはプレオープンとして営業を開始。今回、新店舗の魅力をマネージャーの富田浩嗣さんにお話を聞いてきました。
■広い店舗と実験的な取り組みができる醸造設備を求めていた
新店舗の魅力をお伝えしていく前に移転の経緯を説明したいと思います。
渋谷にあった「Far Yeast Tokyo Craft Beer & Bao」は、約10坪と小さなお店で手狭になっていたこともあり以前から移転を検討していました。そのような中、縁がありEVERBREW株式会社が運営していた「ブッチャーリパブリックユナイテッド」と、併設の「Rio Brewing Co.東京醸造所」を譲り受けることになりました。

「Far Yeast Tokyo Brewery & Grill」の外観。ガラス張りの店内が夜になると映える。
併設する醸造所には、1回の仕込みが300Lの設備があります。「ずっとパイロットプラント的に使える醸造設備が導入したかった」と代表取締役の山田司朗さんが考えていたことも移転の決め手となったといいます(※)。
※ 山梨県北都留郡小菅村にある源流醸造所の1回の仕込み量は3,000L。

醸造設備。ここからどんなビールが造られるのだろうか。
「こちらのブルワリーでは、実験的なビールやビアパブのオリジナルビールの受注を受けて醸造する計画です」。現在、醸造の準備を進めていて2021年1月ごろから醸造を開始する予定です。

Far Yeastシリーズと馨和シリーズ。新醸造所から新ブランドは登場するのか? 期待してしまう。
新店舗は、JR五反田駅西口から徒歩3分。東急池上線の高架下にあります。周囲は住宅街とオフィス街があり、「ビジネスシーンから地域の人たちの憩いの場まで幅広く利用してもらえる場所にしたい」といいます。
平日の昼間は11:30から15:00まで営業しているので、ランチ後にリモートワークすることも可能。土曜日・日曜日と祝日は11:30から23:00まで通しで営業します。
広い店内はテーブルや通路のスペースが確保されているので、落ち着いてゆっくり食事を楽しむことができます。

店内の様子。落ち着いた色合いが大人の空間を演出している。
この他にテラス席(30席)も用意されていて、ペットと一緒に利用できます。「お散歩の休憩に利用してください。ビールだけでも歓迎です」とのこと。

テラス席。天気の良い日や過ごしやすい季節は外でランチするのも良さそうだ。
お手洗いには、おむつ替えの台を備えています。小さいお子様を連れての来店もしやすい環境を整えていて、「皆様のライフスタイルに合わせて使っていただければと思います」と幅広く活用をしてもらえる配慮をしています。
■ビールと料理が一緒に楽しめるようペアリングを意識したメニューを開発していく
新店舗では最大20種類のビールを提供します。ゲストビールも繋げる予定で、「国内外のクラフトビールを問わず、当社のラインナップにないビールを楽しんでもらいたいと思っています」と富田さんはいいます。
前店舗はバオを中心とした中華メニューが中心でしたが、新店舗は店名にあるようにグリル料理がメインになります。グリル料理は、「大山鶏のハーブグリル」や「国産牛のグリル」の他に、幻の和牛と呼ばれ、日本国内だけではなく海外からの注文も絶えない希少な「尾崎牛」もあります。
グリル料理以外では、ナポリピザやシャルキュトリーなど食事からおつまみまでビールと相性の良い料理を揃えています。

マルゲリータ(左)1,300円(税込)とフライドポテト ビーフハラペーニョ(右)800円(税込)【画像提供 Far Yeast Brewing】
料理について富田さんは、「ビールとのペアリングを意識していきます。ペアリングはメニュー表でわかりやすく表記して、どなたでも楽しめようにします」と話します。
メニューはお客さんの反応をみながら変更していく予定。来店するごとに新しい料理が登場することで色々なビールとのペアリングが楽しめそうです。
■柔らかく、噛むと旨味が広がる逸品「オーストラリア産 バベットステーキ」
今回、紹介する逸品は「オーストラリア産 バベットステーキ(1,800円・税込)」です。

お肉と付け合わせの野菜との彩りがきれい。
口に入れて驚いたのが、肉の柔らかさ。筋っぽさが全くなく、噛んでいくと旨味が広がっていきます。脂っこさがないので、最後までしつこい感じを受けることなく食べられます。

さらに驚いたのが、時間が経っても柔らかさが変わらない。おしゃべりに夢中になっていても安心(とはいえ、温かいうちにいただくのが良いです)。
ビールと料理とのペアリングを意識していますから、ビールとも合わせてみました。
「東京ホワイト」では酸味と軽い苦味がさっぱりとした感じにまとめてくれ、「東京IPA」では苦味が肉の旨味を強調してくれました。
付け合わせの野菜もどこかホッとする甘さがありました。来店された際には、野菜とのペアリングも試してみてほしいと思います。

ビールのラインナップは豊富なので、美味しさが広がる組み合わせを色々試してみてほしい。
最後に当協会ウェブサイトを見てくださる皆様へ富田さんからメッセージをいただきました。
「ペアリングを含めてお客様に新しい提案ができればと思います。クラフトビールファンの方もちょっと興味を持ちはじめた方も当店で新鮮な体験をしてもらえたら嬉しいです。皆さまのご来店をお待ちしています!」
Far Yeast Brewingのビールと富田さんたちの料理が、どのような相乗効果を生み出すのか。2020年10月14日(水)。また1つJR山手線の南側エリアに魅力的なお店が誕生します。

今回、お話を聞いた富田さんをはじめ、お店には明るく元気の良いスタッフさんが多い。ビールや料理のことで分からないことがあっても気軽に聞ける雰囲気なのはありがたい。
グランドオープンの10月14日(水)には、新種ホップ「Talus(タラス)」を使用した1杯目に合うドリンカブルでホップの華やかな香りが楽しめるオープン記念ビール「Housewarming Ale」も登場します。どんなビールなのかは皆さんの舌で感じてみてください。
★Photographed by Phantom Zebra
Far Yeast Tokyo Brewery & Grill Data
住所:東京都品川区西五反田1-15-6
営業時間:平日11:30~15:00 17:00~23:00 土日11:30~23:00
※状況により変更になる可能性があります
定休日:なし
座席数:105席(店内75席 テラス席30席)※当面は座席数を減らして営業
※記事に掲載されている店舗のメニューや営業時間、イベント内容などの情報は予告なしに変更される場合があります。店舗のホームページやイベントの告知ページなどをご確認の上、ご来店・ご来場くださいますようお願い申し上げます。
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